マガジンポケット(マガポケ)とは、講談社から配信されている電子書籍配信サイト・及びスマートフォンアプリである。
概要
2015年8月13日より講談社から配信されているサービスで、当初は週刊少年マガジン(以下週マガ)をスマートフォンアプリで読める事を目的として作られた。その後コンテンツを拡充するために同編集部で編集している別冊少年マガジン(以下別マガ)が読めるようになり、さらに2017年頃のリニューアルに合わせ他編集部にも声を掛け、月刊少年マガジン(以下月マガ)と月刊少年シリウス(以下シリウス)作品の配信と各編集の抱えるオリジナル作品を増やし、現在の形の原型となった。
上記のような流れで形成されたコンテンツな為、講談社内にある部署違いの編集が関わりながら運営されており、運営側に「マガポケ編集部」と言った決まった形が取られてないという特徴を持つ。そのせいか他雑誌型アプリと比較して特徴的な独自要素が多数存在する。
定期購読
定期購読出来る雑誌は上に挙げられた通り、「週マガ」「別マガ」「月マガ」「シリウス」の4雑誌。それぞれ個別に契約する事が可能であり、必要な価格もバラバラになっている。
週刊少年マガジン | 別冊少年マガジン | 月刊少年マガジン | 月刊少年シリウス | |
---|---|---|---|---|
ポイント価格 | 300P | 605P | 580P | 794P |
定期購読(税込) | 1,080円(月額) | 3,200円(6ヶ月) | 3,000円(6ヶ月) | 3,800円(6ヶ月) |
定期購読で購入すると、1冊あたりで買うよりお得な価格となっている。
他サイトで買うマガジン電子版に無いデメリットは、巻頭カラーのグラビア記事やプレゼントページ、次回予告などのページは一切読めない事にあるが、漫画にだけ興味がある場合はこちらで購読した方がお得だろう。配信は他電子書籍サイトと同様にそれぞれの雑誌発売日の0時に行われている。
定期購読で購入した雑誌は雑誌単位の他に作品単位でマイページに保存されている為、購読した作品の話を連続して読む事が出来、作品別の電子単行本のような読み方を可能としている。
なお、週マガ連載の「はじめの一歩」のみ、作者の意思で電子版の掲載を拒否していた為に定期購読の中に含まれていなかったが、2021年新型コロナウィルスの流行に伴い電子版の配信を解禁したため、2022年現在では全ての作品を閲覧する事が可能となっている。
また、本誌からマガポケに移籍した作品も継続して定期購読の中に含まれており、例に挙げると2016年8月3日にマガポケに移籍した「インフェクション」は2022年現在でも連載されているが、週刊少年マガジンの定期購読をしていればポイントを消費せずとも購入扱いになっている。
保有ポイント
アプリ内の作品を読むために必要になるポイントだが、課金の他にもアプリ内で様々な方法で入手する事が出来る。
- 1日ごとにリセットされる「プレゼントポイント」に記載された作品を読む(5P×1~3)。
- 広告動画を見る事で開けられる宝箱の報酬(5~50P×3)。
- 他アプリの提示した条件を達成して入手する(大抵やり込み要素を突き付けられるが、楽に大量に手に入る条件もある)。
が主な入手法となる。
ここまでなら他電子書籍アプリの物と大差ないが、これ等アプリ内で入手出来るポイントは、課金ポイントと明確な区別が無く、マガポケ内の作品を購入する事に使えるという特徴を持っている。殆どのアプリではアプリ内で手に入れられるポイントはレンタル用であるため、一定時間が過ぎると再びポイントを払う、または課金ポイントを使い購入する必要があるが、マガポケではポイント別の壁が存在しないので無料のポイントでも一度購入すればサービスが続く限り永続的に読むことが出来る。
また、上記の定期購読してない雑誌の作品でも、指定されたポイント額によって作品別に買う事が可能となっているので、頑張って貯めれば無料で好きな掲載作品を最速で読むことが出来るという、少し変わったシステムになっている。ポイントの使用期限は現在設けられてなくずっと溜め続けることが可能なので、少しでも宝箱は開けておきたい。
これ等のポイントは作品を買う事で作者に還元されるシステムになっているので、下記のチケットを使用せず、応援するつもりで無料で貯めたポイントを敢えて使うのも有りだろう。
チケット
ポイントの他に、アプリ内で配られるチケットを使い作品を読むことも出来る。以下のような種類が存在する。
- ログインボーナス、または宝箱から入手出来るフリーに使用可能な「プレミアムチケット」。
- 作品別毎に24時間置きにチャージされる「作品チケット」。
- 「作品チケット」「プレミアムチケット」使用後に広告動画を見る事で1日1話だけ使用可能な「動画チケット」。
使用後は72時間内ならいつでも読む事が可能になるが、ポイント購入と違い時間を過ぎるとまたチケットを使う必要がある。従来のアプリで使われる「レンタル」に該当する仕様。
チケット対象作品や話数は作品によってバラバラになっており、マガポケオリジナル表記の作品は最新話以外は基本対象になっており、一部雑誌掲載作品は1巻だけ無料だったり、最新話3つ前まで無料だったりするので、興味ある作品はどういう仕様になっているか調べる必要があるだろう。上のポイントで購入した話はチケット使用対象には含まれない。チケットはポイントとは違い使用期限があるので、なるべく腐らせず日ごろから使ったほうがいい。
また、定期的に「~巻まで無料!」といった一気読みセールが開催されているが、これの多くはチケット使用話を含んだ無料になっている為注意が必要である。それと同時に、本当に全話無条件で無料だったりするのでイベント毎にチェックしよう。
連載作品
アプリ内で閲覧出来る作品の多くは上記4雑誌の連載作品、または過去作がメインではあるが、一部他の講談社雑誌から出張配信されている作品も多数存在する。「週刊ヤングマガジン」「月刊アフタヌーン」あたりは勿論、「なかよし」「BE・LOVE」のような少女雑誌・女性雑誌、「コミック百合姫」「月刊ComicREX」等の一迅社雑誌からも一部出張されている。これ等の作品の多くはポイント購入のみの場合が多いが、多くの話をチケット対象にしたり、イベントで無料開放されている事もある。
また、更新日も作品によってまちまちで、単行本が発売されると対象話が一気に更新されたり、雑誌に合わせた更新が行われたりする為こちらも作品毎の更新日・更新形態を確認しなければならない。
アニメ化・ドラマ化などが決まると配信される事も多く、話題作がメディアに出るとタイミングを合わせて出張されやすい。また要望が多ければ編集に働き掛けて人気作を配信させてもらうケースもあるようだ。
マガポケオリジナル
配信されている作品の中には「マガポケオリジナル」と称されるカテゴリが存在する。表記されている作品は主に以下の2種類になる。
- マガポケでしか読めないオリジナル作品。
- マガポケで最速で読める雑誌掲載作品。
後者は例えば「虚構推理」「ピーチボーイリバーサイド」等「マガポケR」に掲載されている作品は、紙媒体から電子のみに切り換える際に多くの作品をマガポケに移籍させたが、その際マガポケで最速配信、1ヵ月毎に纏めてマガジンRに掲載して発売するという体制を取っている為、他雑誌掲載作品でありながらマガポケオリジナル作品扱いとなっていた(2023年現在ではマガポケRが完全休刊となり、代わりのwebサイト「月マガ基地」誕生によりマガポケ最速ではなくなった為、マガジンオリジナルのカテゴリからは外れている)。他にもこのような体制で連載してる作品が多数あり、同時あるいは後で読める作品はこのカテゴリに該当しない出張作品となる。
元々本誌の亜流に属するアプリだった為2016年から増やし始めた外伝作の配信がメインだったが、2017年のリニューアルに合わせてこの作品でしか読めないオリジナル作品を多数配信した。オリジナル作品のランキングはトップ画面に掲載されており、作品を評価する応援数に合わせてリアルタイムで上下する。人気を博した作品はアニメ化にも至っている。
オリジナル初期はサスペンス/バイオレンス描写の多い作風の作品が強かったが、2019年の「五等分の花嫁」ヒットに合わせて本アプリも流行し始めた背景もあってか現在ではラブコメ/恋愛カテゴリが強い傾向にある。また、2020年より「小説家になろう」「カクヨム」に代表されるWeb小説のコミカライズを多く配信しており、異世界ファンタジー作品が多数ランキングに顔を出している。
主要オリジナルタイトル
ニコニコ大百科に記事有・アニメ化・お気に入り数・本誌出張経験有・CMやボイスコミック動画有等から抜粋。
ラブコメ
サスペンス
アクション
スポーツ
Web小説コミカライズ
- 冰剣の魔術師が世界を統べる〜世界最強の魔術師である少年は、魔術学院に入学する〜
- 転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます
- 転生貴族、鑑定スキルで成り上がる~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~
- DestinyUnchainOnline~吸血鬼少女となって、やがて『赤の魔王』と呼ばれるようになりました~
外伝作品
関連リンク
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
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