マシュマロンとは、
- 漫画「遊☆戯☆王」及びその派生作品に登場するカード。本項で解説。
- ローソンが販売していた菓子。「おやつごろ」シリーズの一つ。2005年の秋ごろに販売していた。
栗型のマシュマロの中にマロンペーストが入っている。 - 徳安の販売するメイクアップスポンジ、「マシュマロンパフ」。
- DoroicarVの初音ミクオリジナル曲、「ふわふわマシュマロン」→動画
- ネット上などのハンドルネームとしてしばしば用いられる。
概要
武藤遊戯(表遊戯)が使用するマシュマロのような見た目のモンスター。魔法・特殊能力以外の攻撃を受け付けない能力を持っている。
記憶編でのVSバクラ戦で登場。
剣で攻撃する「死霊騎士デスカリバー・ナイト」の攻撃を防ぎ続け、最終的に「破壊竜ガンドラ」の生け贄となった。
闘いの儀、VSアテム戦でも登場したが、「ブラック・マジシャン」の魔法攻撃によって破壊された。
「魔法攻撃」の概念が存在しないアニメDMでは、OCGと同じ能力に変更された。
VSバクラ戦では、「死霊の守備封じ」で攻撃表示にされたが、その後も遊戯はこのカードでダイレクトアタックするなど、守備表示にしなかったため、「死霊騎士デスカリバー・ナイト」(アニメ仕様)、「死霊導師デスクレジット・メイジ」の攻撃で複数ターンの間戦闘ダメージを受けてしまった。
こちらも最終的には「破壊竜ガンドラ」の生け贄となった。
闘いの儀、VSアテム戦では、裏側守備表示でセットされた。攻撃を誘い、効果ダメージで決着をつけようとしたが、「黒き森のウィッチ」で手札に加えたときに見せていたため読まれてしまい、「千本ナイフ」で破壊された。
かわいらしい見た目だが、攻撃の際は頭部の口が開き、鋭い歯で相手に噛み付く。
そのギャップはクリオネをイメージさせる。
漫画Rに登場した装備魔法「ミスト・ボディ」は、装備モンスターの体を霧状にすることで、「魔法・特殊能力以外の攻撃を受け付けない」というこのカードと同じ能力を与える効果であった。「ミスト・ボディ」のほうもOCGでは戦闘破壊耐性を与える効果に改変されている。
VSバクラ戦では専用の永続魔法「マシュマロンのメガネ」が登場した。
相手モンスター1体を選択して発動するカードで、選択したモンスターは「マシュマロン」しか見えなくなり、「マシュマロン」しか攻撃できなくなる効果を持っている。このカードで遊戯のほかのモンスターを守った。
怖い見た目の「死霊騎士デスカリバー・ナイト」がこのメガネをしている姿はなかなかに面白い。
OCG版
ジャンプフェスタ2004(2003年12月20日~21日)で先行販売、2004年3月に一般販売された「PREMIUM PACK 6」でOCGに登場。
効果モンスター
※「BIGINNER'S EDITITON 1」(2011年版)収録のカード(BE01-JP206)による
星3/光属性/天使族/ATK 300/DEF 500
フィールド上に裏側表示で存在するこのカードを攻撃したモンスターのコントローラーは、
ダメージ計算後に1000ポイントダメージを受ける。
このカードは戦闘では破壊されない。
デメリット効果も持たず、ダメージ効果がついているため、戦闘破壊耐性を持つモンスターの中でも扱いやすい。
相手の行動を制限しつつ効果ダメージを与えていくデッキ(【ロックバーン】)では、相手の攻撃を防ぎつつダメージを与えるカードとして活躍できる。
貫通効果や表示形式変更、効果破壊などが弱点となる。近年は「A・O・J カタストル」など、多くのデッキに採用されるカードで容易に除去できるようになっているため、除去重視でなくとも対処しやすい。
デメリットのない戦闘破壊耐性持ちということもあって、2005年3月1日に制限カードに指定された。デメリットはあるものの、同じく戦闘破壊耐性を持ち、手札破壊効果を持つ「魂を削る死霊」は、一度制限カードになりながらもこのカードより早い段階で無制限カードになっている。
「魂を削る死霊」が無制限となったあともしばらくこのカードは制限のままであったが、2012年3月1日の制限改訂で準制限カードとなり、同年9月1日の改訂でとうとう制限解除された。
デメリットがなく、場持ちがいいため、初心者がよくデッキに採用していると言われる。決して弱いカードではないが、守ってばかりでも勝てないので、攻める手段も用意しておこう。
ちなみに、OCGの「死霊騎士デスカリバー・ナイト」にはモンスター効果を無効にしてそのモンスターを破壊する効果があるため、ダメージ効果のときにデスカリバー・ナイトがフィールドにいると、それを無効にされてしまう。
「GOLD SERIES」、「ストラクチャーデッキ -ロスト・サンクチュアリ-」などで再録されているので、入手は容易。2011年のリニューアル版「BIGINNER'S EDITION 1」ではシークレットレア仕様で再録され、「ブラック・マジシャン」らと共にパッケージにも登場している。
マシュマロンのメガネ
「マシュマロン」と共に「PREMIUM PACK 6」で登場した永続魔法。
永続魔法
※「トーナメントパック2007 Vol.4」収録のカード(TP04-JP010)による
このカードと「マシュマロン」が自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
相手は「マシュマロン」以外のモンスターを攻撃対象に選択する事はできない。
相手の全てのモンスターへ適用される効果に変更された。
戦闘破壊耐性を持つ「マシュマロン」へ攻撃させることでほかのモンスターを戦闘破壊から守れる。
しかし、攻撃を「マシュマロン」に向けさせることが目的なら、汎用性の高い「レアゴールド・アーマー」などが存在する。
それらと比べたときの利点は、こちらは「マシュマロン」が除去されても、新たな「マシュマロン」を出せば再び効果を得られる点。しかし、制限カードの頃よりはましとはいえ、「マシュマロン」はデッキに3枚までしか入らないため、それだけのためにこのカードを入れると、このカードを持て余すことになりやすい。
このカードを発動した上でモンスターをセットすれば、相手にそれが「マシュマロン」ではないか、と思わせることができるかもしれない。一種のブラフとして使用できるが、それを狙って入れるほどのものでもない。
PP6、TP04と「マシュマロン」と共に収録されたが、それ以降は「マシュマロン」のみが再録されており、このカードは絶版となっている。
レンズ部分には「マシュマロン」が大きく描かれており、実際にかけると目の前には「マシュマロン」しか見えないような状態になっている。
その他の作品において
アニメGXでは、万丈目(ホワイトサンダー)とデュエルしたプロデュエリスト、ゲルゴが使用している。
ダメージ効果があるのになぜか表側守備表示で召喚し(アニメでは表側守備表示での召喚も可能である)、その後万丈目の「白騎士団のランサー」の攻撃を受け、貫通ダメージでゲルゴの敗北に終わった。
結果を見ると、1000ダメージがあろうがなかろうがデュエルの勝敗は変わらず、ダメージの処理があると説明の分無駄な時間を取ってしまうため、尺の都合で表側守備表示にされたのかもしれない。結果として、プロの常識を超越したタクティクスを見ることができた。「抹殺の使徒」を警戒したのか。
また、十代&明日香VS鮫島&トメのペアデュエルでトメさんが使用している。
「戦闘では破壊されない」を「(プレイヤーが)戦闘ダメージを受けない」と勘違いしていたため、なんと表側攻撃表示で召喚してしまう。十代は「E・HERO ダーク・ブライトマン」で攻撃、さらに「融合解除」して追撃という情け容赦ない連続攻撃でこのカードをサンドバッグにし、一気に鮫島&トメペアのライフを削りきった。
出てきただけの「サイバー・オーガ2」がちょっとかわいそうである。
この「戦闘で破壊されない」と「戦闘ダメージを受けない」の勘違いは現実でも初心者がやりがちなので、注意しよう。
劇場版「超融合!時空を越えた絆」では、騒動の解決後、デュエルをしている少年が使用しているのが確認できる。対戦相手の「剣闘獣ベストロウリィ」と対峙している。
アニメZEXALⅡでは、ハートランド学園の学園祭で「Monster Cafe」に訪れていた少女が、マシュマロンを模したリュックサックを背負っている姿を見ることができる。かわいらしいが、後ろからガブリといかれそう……。
漫画5D'sの作者、佐藤雅史が、2013年のホワイトデーのお返しイラストに、鬼柳京介が「マシュマロン」をプレゼントする絵を描いたが、後にマシュマロに「あなたが嫌い」のメッセージが込められていると気付いたというエピソードが漫画5D's7巻のおまけページに掲載された。そのイラスト自体も掲載されている。
表示形式変更や貫通効果などで、登場すると大抵サンドバッグにされる。
一部のゲーム作品では、「戦闘で破壊されない」を表すアイコンに「マシュマロン」が用いられている。「戦闘で破壊されない」モンスターの代表的存在としてとらえられているようである(小さいアイコンで表しやすいという理由もあるだろう)。
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関連項目
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