ピッチャー真田! ピッチャー篠原 ! ピッチャー江尻! ピッチャー牛田! ピッチャー山口!
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概要
マシンガン継投とは横浜ベイスターズの中継ぎ投手を湯水のようにつぎ込む継投法。
投入する中継ぎ投手に勝ち試合継投と負け試合継投の区別が無く、大差で負けていようが何人もの投手をつぎ込むのが特徴である。
2008年頃、大矢監督がこの継投策を確立させ、田代監督代行を経て、尾花監督へ引き継がれた。
評判はよくはない。むしろ悪い方だ。
マシンガン継投の実績
2007年
71勝72敗1分(セリーグ4位) チーム救援登板数460(同2位) チーム救援勝利26(同2位)
チーム救援敗戦13(同6位タイ) チームホールド87(同4位) チーム救援防御率4.06(同5位)
選手名 | 投球 | 登板 | 防御率 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | タイトル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
木塚敦志 | 右 | 76 | 3.06 | 3 | 1 | 0 | 29 | 登板数リーグ2位 ホールド数リーグ4位 | |
那須野巧 | 左 | 63 | 3.79 | 4 | 5 | 1 | 12 | 登板数リーグ4位(左腕投手では1位) | |
ホセロ・ディアス | 右 | 45 | 4.59 | 3 | 4 | 2 | 7 | ||
加藤武治 | 右 | 52 | 4.50 | 8 | 4 | 1 | 11 | 9試合先発登板 | |
マーク・クルーン | 右 | 43 | 2.76 | 3 | 1 | 31 | 0 | セーブ数リーグ4位タイ | |
横山道哉 | 右 | 36 | 3.32 | 0 | 0 | 0 | 6 | ||
川村丈夫 | 右 | 35 | 3.60 | 3 | 1 | 0 | 7 | 5試合先発登板 | |
吉見祐治 | 左 | 38 | 4.27 | 3 | 4 | 0 | 3 | 12試合先発登板 | |
高宮和也 | 右 | 22 | 7.71 | 0 | 0 | 0 | 3 | ||
マットホワイト | 左 | 21 | 4.96 | 0 | 3 | 0 | 6 |
前年の6位から4位へと最下位脱出を果たしたこのシーズンは、久保田智之の90試合登板など、阪神が横浜以上に中継ぎ陣を使ったためチーム救援登板数は1位にならなかったが、リーグ2位を記録。チーム救援勝利数2位、チーム救援敗戦数は阪神と並んでリーグ最少は立派だがチーム救援防御率は4点台と冴えない結果。ただ、クアトロK(木塚・加藤・川村・クルーン)の活躍により近年の横浜の中では優秀な中継ぎ陣と言える。
中継ぎエースの木塚が球団記録となる76登板を記録するなど大活躍を見せ、左のリリーフエースとして那須野がキャリアハイの成績を残す。先発としては活躍できなかった加藤と川村も中継ぎ転向後は安定した成績を残した。抑えのクルーンも横浜時代では最多の31セーブを挙げた。
2008年
48勝94敗2分(セリーグ6位) チーム救援登板数471(同1位) チーム救援勝利19(同4位タイ)
チーム救援敗戦26(同1位) チームホールド71(同6位) チーム救援防御率4.25(同6位)
選手名 | 投球 | 登板 | 防御率 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | タイトル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
横山道哉 | 右 | 51 | 3.22 | 3 | 5 | 0 | 11 | ||
寺原隼人 | 右 | 41 | 3.30 | 3 | 9 | 22 | 1 | 4試合先発登板 セーブ数リーグ6位 | |
小山田保裕 | 右 | 39 | 3.80 | 3 | 4 | 0 | 5 | ||
石井裕也 | 左 | 35 | 2.38 | 2 | 0 | 0 | 14 | ||
山北茂利 | 左 | 32 | 8.72 | 0 | 1 | 0 | 4 | ||
吉見祐治 | 左 | 41 | 5.30 | 3 | 6 | 0 | 7 | 10試合先発登板 | |
吉原道臣 | 右 | 25 | 6.43 | 0 | 2 | 0 | 8 | 5試合先発登板 | |
牛田成樹 | 右 | 23 | 5.25 | 2 | 3 | 0 | 3 | ||
トラビス・ヒューズ | 右 | 21 | 4.91 | 1 | 1 | 1 | 2 | ||
真田裕貴 | 右 | 26 | 4.91 | 2 | 4 | 0 | 3 | シーズン途中トレードで移籍 | |
桑原謙太朗 | 右 | 30 | 4.74 | 3 | 6 | 0 | 1 | 10試合先発登板 |
最下位に転落したこの年から本格的なマシンガン継投を始める。マシンガン継投と揶揄されるのもこの時期からである。チーム救援登板数は2位広島(424登板)を大きく引き離しダントツの1位を記録するもチーム救援敗戦、防御率はワースト1位。
前年活躍したクアトロKはクルーンの移籍と他3人の成績不振により壊滅。右の横山、小山田と左の石井が活躍するも他は投壊状態に。抑えとして期待されたヒューズも活躍できず、前年チーム最多勝の寺原を場当たり的に抑えに転向させたが、登板機会に恵まれない上に9敗も喫してしまった(ハマのヒ魔人)。
2009年
51勝93敗0分(セリーグ6位) チーム救援登板数424(同1位) チーム救援勝利21(同2位タイ)
チーム救援敗戦22(同2位) チームホールド78(同5位) チーム救援防御率4.21(同6位)
選手名 | 投球 | 登板 | 防御率 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | タイトル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
真田裕貴 | 右 | 68 | 2.98 | 5 | 4 | 0 | 19 | 登板数リーグ5位 | |
高崎健太郎 | 右 | 56 | 4.01 | 4 | 0 | 1 | 5 | 登板数リーグ10位タイ | |
山口俊 | 右 | 51 | 3.27 | 5 | 4 | 18 | 7 | セーブ数リーグ6位 | |
工藤公康 | 左 | 46 | 6.51 | 2 | 3 | 0 | 10 | ||
木塚敦志 | 右 | 43 | 4.83 | 3 | 2 | 1 | 16 | ホールド数リーグ10位 | |
加藤康介 | 左 | 31 | 3.68 | 1 | 0 | 0 | 13 | ||
石井裕也 | 左 | 28 | 4.26 | 0 | 6 | 6 | 3 | ||
吉見祐治 | 左 | 27 | 4.28 | 3 | 4 | 0 | 1 | 13試合先発登板 | |
横山道哉 | 右 | 14 | 4.80 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2年連続の最下位になったこの年は前年よりもチーム救援登板数がかなり減ったがそれでもリーグ唯一の400台と大矢監督解任後もマシンガン継投が継続されている模様。去年よりかは少しマシな程度でこの年もチーム救援防御率は最下位に沈む。
前年活躍の石井は抑え転向も炎上を繰り返し、横山、小山田も登板数が激減。真田が自己最高の成績を収め、前年不振の木塚が復活。左のリリーフでは加藤がチームに貢献。抑えに抜擢された山口も活躍した。ただ相変わらずの投壊状態は変わらず。
2010年
48勝95敗1分(セリーグ6位) チーム救援登板数468(同1位) チーム救援勝利14(同5位)
チーム救援敗戦25(同2位) チームホールド76(同5位) チーム救援防御率4.28(同5位)
選手名 | 投球 | 登板 | 防御率 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | タイトル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
真田裕貴 | 右 | 62 | 3.88 | 3 | 8 | 0 | 16 | 登板数リーグ10位ホールド数リーグ10位タイ | |
山口俊 | 右 | 54 | 2.62 | 2 | 8 | 30 | 2 | セーブ数リーグ3位 | |
江尻慎太郎 | 右 | 54 | 4.22 | 1 | 2 | 0 | 13 | ||
加藤康介 | 左 | 49 | 7.81 | 0 | 2 | 0 | 7 | ||
牛田成樹 | 右 | 41 | 1.21 | 2 | 1 | 0 | 23 | ホールド数リーグ6位 | |
弥太郎 | 右 | 29 | 3.03 | 1 | 1 | 0 | 5 | ||
高宮和也 | 左 | 21 | 5.23 | 0 | 0 | 0 | 3 | ||
篠原貴行 | 左 | 20 | 11.70 | 2 | 0 | 0 | 2 | ||
福田岳洋 | 右 | 18 | 3.38 | 0 | 0 | 0 | 1 | ||
小林太志 | 右 | 20 | 6.21 | 0 | 2 | 0 | 0 | ||
桑原謙太朗 | 右 | 18 | 6.12 | 1 | 2 | 0 | 1 |
尾花新監督が就任するもマシンガン継投は変わらず、3年連続最下位&チーム救援登板数1位を記録。チーム救援防御率は前年より悪化も広島が救援陣投壊のため5位になった。
右の中継ぎは自己最高の成績を収めた牛田を筆頭に新加入の江尻、弥太郎がチームを支えた。負けの数は多いものの真田が2年連続チーム1位の登板数を記録し山口もセーブ数リーグ3位と頑張ったことなど右投手はまずまずの出来だったが、左の中継ぎが大崩壊。防御率7点台や10点を超えるものも。2ケタ救援登板数で左投手防御率1位が5点台であった。
2011年
47勝86敗11分(セリーグ6位) チーム救援登板数520(同1位) チーム救援勝利17(同5位)
チーム救援敗戦14(同3位タイ) チームホールド96(同4位) チーム救援防御率3.10(同4位)
選手名 | 投球 | 登板 | 防御率 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | タイトル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大原慎司 | 左 | 71 | 3.05 | 4 | 1 | 0 | 11 | 登板数リーグ3位 新人最多登板記録 | |
篠原貴行 | 左 | 67 | 1.84 | 1 | 0 | 0 | 17 | 登板数リーグ4位 | |
江尻慎太郎 | 右 | 65 | 2.06 | 2 | 2 | 0 | 24 | 登板数リーグ6位タイ ホールド数リーグ6位 | |
山口俊 | 右 | 59 | 2.49 | 2 | 6 | 34 | 1 | セーブ数リーグ4位 | |
真田裕貴 | 右 | 53 | 4.22 | 2 | 0 | 0 | 3 | ||
藤江均 | 右 | 47 | 1.58 | 3 | 0 | 0 | 15 | ||
牛田成樹 | 右 | 45 | 3.69 | 2 | 1 | 0 | 19 | ||
加賀繁 | 右 | 29 | 3.57 | 4 | 3 | 0 | 3 | 9試合先発登板 | |
福山博之 | 右 | 19 | 5.76 | 0 | 1 | 0 | 0 | ||
大沼幸二 | 右 | 14 | 8.49 | 0 | 0 | 0 | 1 |
4年連続最下位に沈んだこの年はマシンガン継投の最盛期である。チーム救援登板数は前人未到の500超えを果たし、先発を含めた全ての登板数は延べ629人を記録。統一球の影響もあってかチーム救援防御率は大きく向上した。
前年の左中継ぎ陣崩壊が嘘のように大原、篠原の両左腕が大活躍。大原は1942年の林安夫の新人最多登板記録に並んだ。右中継ぎ陣も藤江が成長するなどまずまずの結果だった。
その他
上記の通り、尾花高夫もマシンガン継投の信者であった。
『完投できる試合でも降板させる』、『敗戦処理に不必要なほど投手をつぎ込む』など事例を挙げだしたらキリがなかったほどである。
ちなみに中日ドラゴンズの現監督である高木守道もマシンガン継投の信者である。
有名な10・8決戦で巨人に敗れた経験から「マシンガン継投の重要性がわかった。だから私は投手をつぎ込むことを厭わない。」とまで言っている。
前任の監督である落合博満とは全く違う起用法をするので、中日ファンは何かと頭を悩ませることに。
とまぁ前述の通りなんとも悪い評判がつきまとう言葉である。
が、しかし
2017年、レギュラーシーズン2位の阪神タイガースを下し2年連続でクライマックスシリーズファイナルへと駒を進めた同3位横浜DeNAベイスターズであったが、強力打線を誇る首位広島東洋カープを下さんと必勝を期し
第3戦 井納(5.1)→三上(0.1)→砂田(0.0)→須田(0.1)→エスコバー(1.0)→パットン(1)→山﨑(1)
第4戦 ウィーランド(5.0)→砂田(0.0)→三上(0.2)→エスコバー(0.1)→今永(2)→山﨑(1)
第5戦 石田(1)→三嶋(2)→濵口(2)→三上(1)→エスコバー(1)→パットン(1)→山﨑(1)
※カッコ内は投球イニング
という正にマシンガン継投そのものを敢行。(レギュラーシーズン中は流石にやってない)
特に先発投手である今永、濵口までもを試合途中から起用するなどまさに短期決戦ならでは。
結果的に先発投手以外の失点は第5戦に三上が新井貴浩に食らったソロ本塁打の一点のみ(!)と大成功を収め、
シーズン通りの継投を行った第2戦から上記の第3戦~第5戦まで破竹の4連勝を記録。
3位からの日本シリーズ出場を勝ち取ったのである。
そんなこんなで各社新聞記事・TVなどメディアでの「マシンガン継投」たる言葉の露出も増えたが、
こちらは戦況を読みきった勝負手として高い評価を受けた。
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関連項目
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