マジカル☆さくやちゃんスターとは、シューティングゲーム「東方妖々夢(弾幕STGシリーズ「東方Project」の第7作目)」においてプレイヤーキャラクター「十六夜咲夜」の両脇にある物体の愛称である。
ファンによる俗称で有り、公式名称ではない。より一般的な名称としては、「オプション」「使い魔」などが相当するであろう。
概要
ナイフによる補助攻撃を行ってくれるオプションで、十六夜咲夜の近くを漂っている。形状は球体に星の図柄。博麗霊夢の陰陽玉と同じ役割だが、登場が限定的であるため陰陽玉ほどの知名度はない。
東方紅魔郷において「時計で時を操る」「銀のナイフが武器」「テーマ曲がロック調」「完璧で瀟洒な従者」等のクールなイメージであった彼女が、次作「東方妖々夢」において特に何の説明もなく可愛らしい魔法少女的なコレを伴っていたため、イメージのギャップがウケてネタ化されたもの。
なお、「東方永夜抄」「東方花映塚」と作品が進むにつれて、十六夜咲夜のキャラ付け自体が暢気でとぼけたものに移行しているため、マジカル☆さくやちゃんスターはその先駆けと言えるかも知れない。
ネタの登場と、その後の再注目の経緯
最初にこの言葉を使ったのは、どうやら東方プロジェクトのお絵描き掲示板に投稿された漫画(2005年1月8日付け、タイトル「マジカルメイド咲夜」)のようである。
同漫画中で、命名センスに定評のあるレミリアが「マジカル★さくやちゃんスター」と名付けており、完全で瀟洒なメイドと呼ばれる十六夜咲夜と、星の描かれた球体というアンマッチぶりがネタにされた。
この漫画は「深い」氏(別名義:「Dプ竹崎」)によるもので、現在も同氏のウェブサイト「竹崎界」内の「東方ネタイラスト
」のページで閲覧することができる。
この漫画の約2か月後の2005年3月7日には「まじかる咲夜ちゃんスター」という言葉がはてなキーワード「十六夜咲夜」のページ
に記載されており、そのあたりからさらに広まったか。
ファンシーな印象の言葉であるためか、、本体(自機)である十六夜咲夜の方にも二次創作界隈で魔法少女設定が付加され「まじかる☆さくや」などと呼ばれることもあった。2005年の東方アレンジ楽曲「月と時計の使者まじかる☆さくや」、2007年のイラスト「魔法冥土まじかる☆さくやちゃん」など。詳細は「まじかる☆さくや」の記事を参照。
…と、かなり古い上、「紅魔郷」「妖々夢」をプレイしていないといまいち伝わらないため新規参入者層にはあまり浸透していないネタだった。
しかし2013年にはこの動画
において再びスポットライトが当たり再発掘された形となった。更にこの動画内ではさくやちゃんスターが自機に抜擢されるキーアイテムとして扱われていたのだが、偶然にもこの動画の数週間後に発表された新作「東方輝針城」において咲夜が自機に抜擢されるというまさかのサプライズがあり、にわかに脚光を浴びたのである。「東方花映塚」から数えて、約8年ぶりの本家STG自機出演であった。
表記ゆれ
冒頭で述べたようにこの「マジカル☆さくやちゃんスター」とはあくまでファンの間での俗称であるため特に正式な表記法もなく、多様な表記ゆれが存在する。
例えば、「マジカル」の部分がひらがなの「まじかる」となっていたり、「さくや」の部分が漢字の「咲夜」となっていたり、間の☆(白星)が★(黒星)となっていたり省かれていたり、など。
ちなみに、この大百科ページのタイトルが[ カタカナの「マジカル」 ] + [ ☆(白星) ] + [ ひらがなの「さくや」 ]の組み合わせ「マジカル☆さくやちゃんスター」となっている理由は、このページの初版が動画"華扇の部屋
"の影響で作成されたためである。この動画中ではこの表記が使用されていた。
どの表記が最もよく使われているのか?
2013年5月現在、Googleにおいての検索数では「"まじかる☆咲夜ちゃんスター"」:約15,600件で1位、その後は「"まじかる☆さくやちゃんスター"」:約8,130件、「"マジカル☆咲夜ちゃんスター"」:約5,170件、「"マジカル☆さくやちゃんスター"」:約888件という順になっている。
よって、2013年5月現在でもっともメジャーな表記は、[ ひらがなの「まじかる」 ] + [ 漢字の「咲夜」 ]での、「まじかる(☆ or ★ or 何もなし)咲夜ちゃんスター」ではないかと思われる。
ただしGoogle先生は☆や★の扱いが苦手のようで、☆を入れた検索ワードでも☆なしの言葉が結果として表示されたり、その逆も起こりうる。また、検索ルーチンにおいて☆と★を全く区別していないようである。よって「間に☆有り」、「間に★有り」、「間に何もなし」のどれがメジャーであるのかはこの方法では判別できない)
関連動画
関連静画
拾得物類似品
関連項目
- 十六夜咲夜
- Dプ竹崎
- まじかる☆さくや
- 月と時計の使者まじかる☆さくや
- マジカル☆ダイアル398
- 東方Project
- 東方妖々夢
- 東方Projectのタグの一覧
- オプション(シューティングゲームで、プレイヤーから離れて支援攻撃を行う物体の通称。コナミのグラディウスが由来)
- 使い魔(この名称が使用されたのは、次作「東方永夜抄」以後)
- 奴隷(霧雨魔理沙が使い魔をこう呼称する)
- 陰陽玉(博麗霊夢が使用するオプション)
- 華扇の部屋(動画記事。この大百科記事が作成されるきっかけとなった動画)
- サクボロス(この大百科記事が作成されるきっかけとなった上記の動画"華扇の部屋"でこの呼称も登場した)
関連リンク
- 竹崎界
(由来となったマンガを描いた、深い氏のサイト。同作品が見られる) - Coolier
(マンガが投稿されたお絵描き掲示板が存在する)
(※)当該のお絵描き掲示板は2013年4月27日現在、一部のセキュリティソフトで*危険なサイト*にリストアップされている。直ちに危険とは限らず、誤認指定の可能性もあるが、参照は自己責任で行うこと。
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