マジカルバケーションとは、ゲームボーイアドバンスで2001年12月7日に発売されたRPGである。
開発はブラウニーブラウン、発売は任天堂。主な略称は「マジバケ」。
概要
臨海学校に行った魔法学校の生徒たち(16人)が、突如現れた闇の生き物「エニグマ」に襲撃され、先生を含め全員離れ離れになってしまう。クラスメイトを探し出し、全員で元の世界に戻るのが主な目的。
- 2Dならではの、ドットの魅力溢れるグラフィック
- キャラクター達の少し間の抜けた台詞が多い中で、哲学的な内容を孕んだ台詞の存在
- コメディチックなシナリオと、暗く、大人向けといっても過言ではないシナリオとのギャップ
- 温かみのあるタッチで描かれたキャラクターデザイン
が特徴的である。
『最も強い武器は、友情だ。』をキャッチフレーズとし、全体を通して、クラスメイト達が抱えるコンプレックス等を乗り越えていく作品だが、背景に「戦争」があったり、「差別への集団意識」「愛の定義」「死とは何か」などの話を散りばめたシナリオがあり、プレイヤーにさまざまな思いを抱かせることが多い。
そのため、子供だけでなく大人がプレイしても、また違った視点や心境で物語を楽しめる作品と言える。
- 属性の多さ(16属性)による、属性同士の強弱関係の複雑さ
- 周りが同じゲームをもっていることを前提とした「れっつ・アミーゴ(100人と通信すると、前述16属性の中で最も強い属性の魔法を覚える・やり込み用ダンジョンの拡大)」
- 魔法を主として戦うため、物理攻撃が得意な生徒の不遇
- 終盤のボスの強さが今までよりも急激に上がる
- セーブデータが消えてしまう事例の多さ(電池や充電が足りなくなった時にセーブし、セーブ中に電源が落ちてしまった場合に多い)
マジカルバケーションの魔法
魔法を使う前に精霊を呼び出すことで、呼び出した属性の魔法が一度だけ強化される。これを精霊コンボと呼ぶ。精霊は最大敵味方合わせて7体まで呼び出せ、n体呼び出して魔法を使うと2のn乗魔法の威力が上がる。つまり最高128倍。精霊はフィールド上に存在し、アイテムと引き換えで仲間になる。
精霊コンボは敵も使うので思わぬダメージを受けることもある。対処法は強化した魔法を使われる前にその魔法を使う、もしくは相性で優位に立つ属性の「得意属性の精霊を消す魔法」を使う、もしくはその精霊の苦手属性の精霊を召還して魔法発動時に相打ちにして消すという方法がある。
ゲーム中では同属性の自分と同属性魔法を使えるのがひとりしかいないため、マジックドールという機械を使うのも手である。この機械はパーツとを組み込むことで生徒と同じように戦える機械である(ただし経験値による成長はせず強化するためには高級なパーツが必要である)。
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関連項目
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