マタギとは、東北地方で古くから狩猟を生活の糧としてきた狩猟集団のことである。
概要
マタギは古くから熊などを狩って生計を立ててきた狩猟集団であり、東北地方の各地にマタギ集団の村が点在していた。また、独自のしきたり・生命観なども有名であり、様々な『伝説』が巷にあふれかえっている。
狩りの基本は集団によるものであり、リーダーである”シカリ”の指示によって8人から10人の集団が動く。山中ではシカリの言葉は絶対であり、山の神を祭る神事も一切を取り仕切ったとされる。
山に入って猟をするのは主に冬であり、主な獲物は熊となる。昭和以前はカモシカも狩猟対象であったが、天然記念物に指定され、狩猟が禁止されてしまった。クマはその胆をはじめとして換金できる部分が多く、大切な収入源となった。
現代では森林の減少や生活スタイルの変化によりマタギ集団は姿を消してしまったが、創作のモチーフとなったり、各地にマタギの村・マタギの湯などの名前は残されている。
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