マックスバリュ(MaxValu)は、イオングループが展開しているスーパーマーケット。
概要
マックスバリュはイオン(旧ジャスコ・サティ等)と違い、品揃えは食料品が殆ど。
2015年時点で日本国内に約700店舗。食料品を中心とするスーパーマーケットとしては、日本最大の店舗数を誇る。
日本国内では各地域ごとに運営事業者があり、全9企業が存在する。
もともとはイオン本体が展開を始めた店舗名であったが、その後各地域のイオングループ各社でも展開されるようになった。さらに2000年代~2010年代にかけて、イオン本体が運営していたマックスバリュも地域会社に移管もしくは分社化されている。
イオングループの中ではミニストップを除き24時間営業をする店が多いのも特徴。
日本で初めてセルフレジシステムを導入。導入店舗を次々と増やしているほか、支払いのみセルフとなるレジを導入する店舗も多い。
同業他社の統合
他業態・ブランドからの転換店も多く、ヤオハンジャパン(静岡)・ナフコはせ川(愛知)・札幌フードセンター(北海道)などなど…ここに吸収された地方スーパーマーケットは数知れず。
2010年代以降の統合例を挙げる。
- 2013年に、スーパーマーケット「キミサワ」などを運営する企業・イオンキミサワ株式会社を、マックスバリュ東海株式会社が吸収合併。この時点では「キミサワ」の店名は継続して利用されていたものの、「マックスバリュ」への転換が進められ、2021年2月の加茂川店閉店で「キミサワ」の店名は消滅した。
- 2013年に大丸・松坂屋のスーパーマーケット事業「ピーコックストア」(旧「大丸ピーコック」「松坂屋ストア」)が買収によりイオングループ入り。関東地区の店舗は「ピーコックストア」のままとなっているが、名古屋地区の店舗は閉店店舗を除き2014年に全店が「マックスバリュ」に転換、関西地区の店舗は閉店店舗を除き2016年~2024年にかけて「マックスバリュ」および「KOHYO」に転換された(関西地区の店舗は2016年に「株式会社光洋」に移管されたため) 。
- 2015年9月に、「グルメシティ」(ダイエーの食品スーパー)が北海道と九州から撤退、イオングループ他社に店舗を移管することとなった。このため大部分の店舗は「マックスバリュ」に転換された(一部は「ザ・ビッグ」となった)。
- 2015年10月より、北海道の十勝エリアにあるスーパーマーケット「いちまる」14店舗をマックスバリュ北海道(現・イオン北海道)が事業継承。継承直後は店舗名はそのままだが、一部店舗を閉店したほかリニューアルした店舗もその際に「マックスバリュ」に改称しており、2021年8月31日に清水店が閉店したことで「いちまる」の店舗名は消滅した。
業態
- マックスバリュ
基本形態。創業当初は「マックスバリュー」と長音が入っていたが、1998年以降は長音の無い現在の名称に改められている。 - マックスバリュグランド
"無印"MVよりも品揃えを充実させた形態。イオンと"無印"MVの中間的存在。
2022年当初現在、名古屋市の2店舗のみが存在する。(かつては姫路市にも存在したが、通常のマックスバリュに改称された) - マックスバリュエクスプレス
都市部を中心に展開する小規模形態。 - マックスバリュプライム(消滅)
"無印"MVよりも高級感のある形態。高級品・廉価品両方が入り交じる。ブランドカラーが基本のピンク色から緑色に変更されている。
2016年現在は静岡県内に1店舗のみ存在していたが、のちに消滅。
なお、マレーシアでは「MaxValu Prime」の店名が利用されている。
地域管轄
2019年~2020年にかけて再編が行われ、北海道・東北・九州の3社は総合スーパー(店舗名としての「イオン」店舗など)を運営する企業と統合、東海は営業エリアが隣接する「マックスバリュ中部株式会社」と統合された。
- イオン北海道株式会社(北海道内全店)
- イオン東北株式会社(青森県・秋田県・山形県・岩手県内全店)
- マックスバリュ関東株式会社(東京都・千葉県・埼玉県内全店、神奈川県内の一部)
- マックスバリュ北陸株式会社(新潟県・富山県・石川県・福井県内全店)
- マックスバリュ東海株式会社(静岡県・山梨県・愛知県・岐阜県・三重県・滋賀県内全店、神奈川県内の殆ど)
- 株式会社光洋(京都府・大阪府内全店、兵庫県内の一部)
- 株式会社フジ(岡山県・広島県・鳥取県・島根県・山口県・香川県・愛媛県内全店、兵庫県内の殆ど)
- イオン九州株式会社(福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県内全店)
- イオン琉球株式会社(沖縄県内全店)
宮城県・福島県・栃木県・長野県・徳島県は、ディスカウント型の店舗「ザ・ビッグ」へ転換したため消滅。茨城県は一部店舗を同グループの「カスミ」に譲渡したうえで撤退。奈良県は閉店および他の屋号への変更(「KOHYO」「マルナカ」)により消滅。群馬県・和歌山県は全面撤退。高知県には過去も含め出店がない。
合併による消滅が理由ではない、マックスバリュの運営から撤退した企業としては、株式会社山陽マルナカが挙げられる(奈良県・大阪府に展開していたものの、店舗名変更により消滅。企業としても2021年3月1日にマックスバリュ西日本へ合併→マックスバリュ西日本も2024年3月1日に株式会社フジへ合併)。またマックスバリュ関東・マックスバリュ北陸の多くの店舗とイオン東北・マックスバリュ東海・株式会社フジの一部店舗は、かつてイオンリテール株式会社(イオン本体の事業のうち小売事業を分割した会社)が運営していた店舗が移管されたものである。
余談ではあるが、マックスバリュの運営を終了したにもかかわらず、法人消滅までの間「マックスバリュ」の名を冠し続けた会社が存在していた。それは、「マックスバリュ南東北株式会社」と「マックスバリュ長野株式会社」である。
詳細に関しては、「ザ・ビッグ」の記事を参照されたし。
地域ごとの割引サービス
マックスバリュではイオングループが一斉に行う「お客様感謝デー」「お客様わくわくデー」「GG感謝デー」のほか、地域運営会社ごとに独自の割引サービスを行うことがある。
- マックスバリュ限定5%割引サービス
イオングループ共通で行う「お客様感謝デー」(毎月20日・30日)と同じ内容のサービスを行う。
運営会社ごとに開催日が異なるほか、「お客様感謝デー」と異なり指定のカードがなくても割引を行う会社もある(下記表参照)。
カード:イオンカード・イオンバンクカード(イオン銀行キャッシュカード)・イオンオーナーズカード(イオン株主カード)のいずれかをレジで提示。もしくはWAONで支払。(WAONポイントカードは対象外?)
名称 | 運営会社 | 開催日 | カード |
HYPERフードデー | 北海道 | 毎月12日 | 不要 |
マックスサンデー | 北陸 | 毎月第一日曜日 | 必要 |
スーパーマックスデー | 東海 | 毎月10日 | 必要 |
おトク!サンデー | フジ | 毎月第二日曜日 | 不要 |
お10くデー | 九州 | 毎月10日 | 必要 |
- レジ袋辞退優待サービス(廃止)
レジ袋が有料化される以前、精算時にレジ袋不要の旨を伝える(セルフレジではレジ袋不要ボタンを押す)と、1回の精算につき2円引きもしくはスタンプカードのスタンプを1個押してもらえるサービスが実施されていた。
関連動画
関連項目
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