「私が駆逐艦マックス・シュルツよ。
マックス、でもいいけど。よろしく」
マックス・シュルツとは、第二次世界大戦時のドイツ帝国海軍所属Z1型駆逐艦3番艦Z3「マックス・シュルツ」(Z3 Max Schultz)をモデルにした、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』に登場する艦娘(かんむす)である。
担当声優は遠藤綾氏。キャラクターデザインは島田フミカネ氏。
「Z3」だけで検索すると今はまだソニー製スマホの「Xperia Z3」が9割以上を占める検索結果となってしまい、「マックス」だけだと人名のマックスが大量にヒットするため、面倒でも「マックス・シュルツ」とフルネームを入れて検索してあげよう。フルネームなら元ネタと駆逐艦と艦これのマックスしかヒットしない。
どうしたの・・・概要?
艦これに2014年3月14日のアップデートで実装されたドイツ艦娘3人のうちの一人。
栗色のショートヘアに同じ色のきつそうな目つきは、姉のレーベとはまるで逆(だが日本にいるような戦艦クラスの眼光の駆逐艦、とまではいかないようだ)。
衣装はZ1型駆逐艦共通の、紺色で裾に錨をあしらったセーラー服(上のみ)とベレー帽で、帽子にはZ3と艦番号が書かれている。
現時点では、「レーベを入手して秘書艦にした上で建造すると、入手できることがある」という駆逐艦としては異例の入手難易度を誇る。
(レーベ自体が入手難易度が結構高いうえに、マックスは姉共々初期状態で金レアである。意外だが艦これの駆逐艦では初の金レアだったりする。入手難易度が桁違いと言われてきた例の異能生存体やぜかましはホロレアだが、それに次ぐ初風ですら銀レアであった)
要するに、入手するには秘書艦をレーベにして、レア駆逐艦レシピと呼ばれるレシピをひたすら回すしかないのが現状である。
まあ、同じ条件で大型艦建造をひたすら回す必要があるビスマルクよりはまだましだが。
なお、レーベ同様に「改」から時報が追加される。改造レベルは30と駆逐艦にしては高めだが、是非ともチャレンジしていただきたい。マックスが甲斐甲斐しくドイツ料理を作ってくれるぞ。
性能
実装からわずか2週間で改二相当のZweiまで実装されたZ3であるが、現時点では駆逐艦全体では微妙と言わざるを得ない水準の性能をしている。
同じ改二勢で比較すると、ちょっと耐久・装甲が高いだけの睦月型改二と言うのが一番近いか。火力は若干高いが雷装が劣るので夜戦まで含めた総合火力では同等以下。ステータス面で殆ど同じなのに、Z3はもちろん大発系統は何も積めない。
他の改二と比べると、潮改二やВерныйと比較してほぼ全てのステータスで劣る下位互換となってしまっている。
それでいて、島風改・秋月型改と並んで駆逐艦で最も燃料弾薬を食うという燃費。
運も「改で倍増する」と言えば聞こえはいいが、元が6なので倍になっても12。Zweiでようやく15という、どちらかと言えば平均以下である。
唯一対空だけは明確に高いが、顕著な差は出ないステータスである。というか、対空に本腰を入れるなら秋月型を使うのがセオリーであり、それ以外の駆逐艦の対空ステータスは重要視されない。
このように他の駆逐艦を凌ぐ性能面での長所が特に無いので、一線で使うには愛が必要。今後のテコ入れに期待したいところである。
・・・と言ってもたまにいる変態提督の例を見るに、愛さえあればイベント最終海域ですらなんとかなってしまうのが艦これというゲームであり、水着やら触手やら時報やら、可愛いというステータスについては群を抜いているマックスなので、世の提督諸氏は是非ともZ3を育てていただきたい。
これは、確かにいい水着ね。
2016年8月5日、生みの親である島田フミカネ氏の手による、艦これ3周年を記念のZ1型駆逐艦3番艦であるマックスの水着イラストが公開され、運営からは「真夏にそのまま実装したくなる」と賞賛され、提督達も「どうしてこれを実装しないんだ」と口々に言い合った。
その僅か2週間後の8月19日に、オンメンテでマックスの水着modeが実装されるとは、さしもの提督達も予想だにしていなかった。
過去、レーベにはディアンドルmodeが実装されていたが、マックスにとっては初の限定グラフィックである。白の変形マイクロビキニ。そしてその中破絵では例によってアレなことになるのだが、その足にはどう見てもアレなものが絡みついており、それについてのフミカネ氏のツイートがまたアレであったため、界隈で大変な話題となった。→深海忌雷
ただ、それを抜きにしても非常に魅力的な水着姿であったことは、水着modeの実装が僅か2週間ほどであったにもかかわらず、彼女の静画が激増したことからもうかがえよう。
史実か…了解。
Z1型(製造年を取って、1934年計画型ともいう)駆逐艦の3番艦、Z3(ドイツ語読みをすれば、ツェット・ドライ)ことマックス・シュルツは、1935年1月2日にドイチェヴェルケのキール造船所で起工。11月30日に進水を果たし、1937年4月8日に竣工した。
艦名のマックス・シュルツは、第一次大戦中にドイツ帝国海軍の水雷艇「V69」の指揮官を勤め、英国海軍による攻撃を受け、艦が大破した際に死亡したマックス・シュルツ艇長から取られている。
ちなみにシュルツ艇長は、一時期レーベの名前の元になったレーベレヒト・マース少将の部下でもあった。
こうしてドイツ海軍に編入されたZ3だったが、その人生(?)は不幸の連続だった。
1939年8月27日、バルト海にて水雷艇ティーガーと衝突する事故が起きる。ティーガーはそのまま沈没し、死者2名を出したが、Z3の乗員は無事だった。艦首を損傷したZ3は曳船に曳航され、29日にシュテッティンへ入渠。約1ヶ月間の修理を要した。ちなみにこの間に第二次世界大戦が勃発しており、Z3はドックで開戦を迎えた。
1939年10月28日、巡洋戦艦シャルンホルストや軽巡ケルンとともにノルウェー沖で作戦行動中だったZ3に理不尽な不幸が襲う。
- 第一缶室の缶が故障、さらに機関室浸水
- 缶室に海水が入り水蒸気爆発。缶を直そうとしていた機関士の1人が死亡、さらに浸水悪化
- 配電盤・発電機ショートにより電話が不通に
- 第一缶室の爆発の影響で給水ポンプが故障
- 水が来なくなり、第二缶室の缶も使用不能に
- 同じく、第三缶室の缶も使用困難。Z3はノルウェー沖の荒波の中で全機関停止という大ピンチ。
- 波の影響でどんどんドイツ軍が敷設した機雷原に向かうZ3。
- 発電機故障のせいで錨も降ろせないので艦を止めることができない。
だが、この後、奇跡的に第三缶室の缶が復活し、艦は航行可能になり危機を脱した。その後、命からがらキールへ帰投し修理を受けた。
この一連の出来事を教訓に缶が故障したときのマニュアルができ、以後、Z1型駆逐艦達は缶の故障に(ちょっとだけ)悩まずに済んだとか。
そんなZ3の最後はZ1と同じで、味方のはずのドイツ空軍による誤爆が一因。味方に誤爆され、回避行動中に英海軍の敷設した機雷に触雷、沈没したものと思われる。マックスの中破時のセリフ「やられた…。な、何?機雷?違うの…?」はこれが元ネタ。
この騒動の詳細はZ1の方を読まれたし。
このため、沈没した日は姉と同じ1940年2月22日である。水雷艇との衝突事故といい、缶の故障といい、味方の誤爆で沈没といい、Z3の生涯は踏んだり蹴ったりだったと言えよう。
関連…動画、か…。行きます!
関連静画。ふーん…
水着mode
※児気反応忌雷付きのイラストは、そちらのページを参照されたし。
関連立体。Danke、助かるわ。
関連コミュニティに移ります。
次の記事に備えて、そろそろ失礼させていただきます。
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