マッサマンカレー(マサマンカレー、マッサマン)とは、料理の一種である。
概要
タイ王国南部の、イスラム教を進行する人々が住まう地方が発祥とされる料理。タイ語では『ゲーン・マッサマン(kaeng matsaman)』とも呼ばれる。
名前の「マッサマン(マサマン)」とは「ムスリム」「イスラム教の」という意味であり、宗教上の理由で豚肉を禁じられているので鶏肉を用いられているが、近年ではタイ人の仏教徒の間では豚肉を入れたマッサマンカレーにアレンジされているという。
またマッサマンカレーの起源については、イスラム圏からタイを訪れたペルシャの貿易商の影響、或いはタイ南部を訪れたアラブ人の貿易商が起源だと言われている。
タイ王国で生まれたとはいえ、その味わいは一般的なタイカレーとされるグリーンカレーやレッドカレーなどとは文字通り「一味」違い、甘みが強いのが特徴。
(なおグリーンカレーなどはタイ中央部が発祥とされる)
主に鶏肉、または羊肉ないし牛肉を材料に作られるが、鶏肉で作るのが最もポピュラーであるとされる。
これにココナッツミルク、カシューナッツ(ピーナッツ)、じゃがいも、玉葱、唐辛子、生姜、ニンニク、レモン(ライム)などを入れ、スパイスにはカルダモンやシナモン、クローブなどを入れて煮込む事で作られる。ナッツ特有の香りとココナッツミルクの持つ濃厚なコクが織り成す、辛さと甘みを併せ持つ独特の味わいを楽しめるだろう。
自宅で作るのもいいが、カレー屋さんで取り扱っている事があるほかタイ料理が食べられるお店でも食することができるかもしれない。
近年では飲食店以外にもヤマモリ社製をはじめとするレトルトカレーや、マッサマンカレー味のカップラーメンなども販売された為、日本国内でもお目にかかれる機会は増えており、無印良品のレトルトシリーズでも高い人気を維持し続けている。
世界一位
アメリカの情報サイト『CNNGo』が2011年7月に取り上げた、世界で最もおいしい50種類の食べ物(カレー料理限定ではない)という記事でも栄えある1位として選ばれたことがある。[1]このため、レトルト商品や「マッサマンカレー味」の各種加工食品などの売り文句として「世界で一番おいしい」というフレーズが使われることもある。
ちなみにこのランキングでは、日本からは4位に寿司、29位に近江牛のステーキ、32位にあん肝がランクインしていた。
ただしこの記事は「誰がどういった基準で選出・ランキングしたのか」という点が明記されていない。あくまでこの記事の編集者らの私見によるランキングだったのではないかと思われる。
この記事への反響が大きかったため、同じ2011年のうちに読者らの投票で選出する類似企画も行われた。こちらにおいても、1位の座からは陥落したものの10位と高い評価を維持した。[2]
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関連項目
脚注
- *World food: 50 best dishes | CNN Travel - 元々掲載されていたCNNGoのサイトは既に閲覧不能となっているため、2017年に再編集されて掲載されたCNN Travelへのリンク。
- *World's 50 best foods: Reader's choice | CNN Travel
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- ページ番号: 5533465
- リビジョン番号: 2602083
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