マッツ・ミケルセン(Mads Mikkelsen)とは、デンマーク出身の俳優である。
「北欧の至宝」の異名を取り、その演技力は高く評価されている。
概要
1965年、コペンハーゲンにて生を享ける。兄のラース・ミケルセンも俳優である。
幼少時からスポーツを嗜んでおり、プロのダンサーとして活躍していた時期がある。国立演劇学校で演技を学び、短編映画への出演を経て1996年『プッシャー』でデビュー。以来デンマークでは多くの映画・ドラマに出演し、知名度を上げた。
2004年に『キング・アーサー』でトリスタンを演じ、ハリウッド進出。
そんな彼の名を一躍有名にしたのは、2006年の『007 カジノ・ロワイヤル』にて演じた悪役、ル・シッフルだろう。事故で負傷した左目から血の涙を流し、男なら股間を押さえたくなるスケベ椅子拷問にボンドをかけるなど、申し分のない存在感を見せつけた。ちなみにインタビューでマッツは「一番楽しかったのはボンド役のダニエル・クレイグを拷問するシーン」と言っている。ええ……
2010年にはデンマーク王室よりダネブロー騎士勲章、2016年にフランスより芸術文化勲章の騎士(シュヴァリエ)を授与されている。
以後も悪役を演じる事が多かったが、2012年の『偽りなき者』では教え子の集団ヒステリーにより窮地に立たされる学校教師を演じ、カンヌ国際映画祭男優賞を受賞。
2013年のテレビドラマ『ハンニバル』では設定を新たにした「人食いハンニバル」ことハンニバル・レクターを演じた。洗練された食人の描写、FBI捜査官のウィル・グレアムとの確執、裏返って「愛情」とすら呼べる関係は話題を集めた。
その後も『ドクター・ストレンジ』『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に出演するなど、多忙を極めている。
ここまで見ると隙のないイケオジに見えるが、私服にこだわりがないという一面がファンの間では知られている。「マッツ 私服」あたりでググるとかなり面白い画像が見られる。
自分が登場する映画の宣伝の場にラフな普段着で登場したり、オフではアディダスのジャージを愛用していたりと、割と残念な部類に入る。それでもキメる時はビシッとキメるというギャップに惚れているファンは多い。
ゲームクリエイターの小島秀夫とは友人で、たびたび一緒に食事をしたり遊んだりしているのが確認されている。小島の新作『DEATH STRANDING』では兵士を率いる謎の男・クリフを演じ、声とモーションキャプチャーにて参加している。
2017年に『ドクター・ストレンジ』公開に合わせて来日した時は、用意されたこたつに入って寛いでいる所を公式Twitterで公開。「北欧の至宝に新人アイドルみたいな事させてんじゃないよ!もっとやれ!」などと話題を呼んだ。更に東京コミコンのゲストとして登場、ファンとの撮影やサイン会を行っている。
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