マドハンド(Mud hand)とはドラゴンクエストシリーズに登場するモンスターで、そのまま泥の手という意味であると思われる。マッドハンド(Mad hand)はありがちな誤解だが実は違う。「窓ハンド」が許されるのは小学校低学年までである。
本編シリーズの2、3、5、6、7、8、10に登場するので比較的メジャーなモンスターと言えよう。
こいつは曲者で早めに倒さないと、ひたすら仲間を呼び増殖するので長期戦になる。イオラやベギラマなどのグループか全体対象の攻撃呪文で攻めるのが定石。登場シリーズにより異なるが、同族以外にもうごくせきぞう、だいまじん、ゴーレムなど物質系の巨人も呼んでくる。そのため、その性質を利用してマドハンド狩りという乱獲行為が行われることがしばしばある。同種にブラッドハンド、メタルハンドがいる。
また、10のみだがマッドフィンガー、クリスタルハンド、てまねきリング、ウィッチネイルといったマドハンド系統にそっくりなモンスターも存在する。
外伝作品のマドハンド
トルネコの大冒険3
トルネコの大冒険3ではナンバリング作品同様、能力値は低く単体ではそれほど脅威ではないが、トルネコ/ポポロに向かって「とじこめの壺」を投げ、条件を問わずに即死(ゲームオーバー)させるなど、非常に危険な側面を持ったモンスターである。特にクリア後ダンジョンの「封印の洞くつ」「異世界の迷宮」では自動セーブによってリセット不可能な為、これ一つで全装備・アイテム、攻略への努力と注いだ時間が一気に水の泡となってしまう。場合によっては鍛え上げた装備もレアアイテムも喪失してしまう為、プレイヤーへの精神的ダメージは計り知れない。
モンスターを呼び寄せる特技はトルネコの大冒険3でも健在(うごくせきぞうを呼び寄せる)。マドハンドが集団でいると次々と呼んで来るのでかなり危険である。
その他にもプレイヤーの所持アイテムを投げて台無しにする(壺、巻物など)為、できれば関わりたくないモンスターである。前者に限っては防ぐ手段は存在するが、その為の指輪が超レア扱いで入手困難な為、対策は難しい。後者に関してはミニデーモンの指輪の装備が必要。
かなり厄介な側面を持ったモンスターであるが、「異世界の迷宮」攻略の際にはこのマドハンドの仲間を呼ぶ能力を逆手に取った経験値稼ぎ法「マドハンドコンボ(通称マドコン)」が確立されており、その面ではプレイヤーに多大な恩恵を与えている。
ドラゴンクエストモンスターズシリーズ
DQMシリーズでは他のモンスターを呼び出すことができず(「なかまをよぶ」という特技は存在するが、ナンバリング作品のとは効果が異なる)、本家の鬱陶しさとは打って変わってかなり地味な存在になっている。
DQMJ2Pの最強マスター決定戦では大会参加前に使用率の低いモンスターが一部リストアップされるようになるのだが、そこでかなりの確率でマドハンドの名前を目にすることになるマイナーっぷり。
もちろんステータスも低く特性もしょぼいので実戦に立たせるのは難しい。
「テリーのワンダーランド」ではじゃんけん勝負を挑んでくるマドハンドの兄弟が登場する。勝つと格闘場に隠された旅の扉を開いてくれる。
しかし「テリーのワンダーランド3D」ではなんとデスタムーアの右手と入れ替わってリストラされている。
関連動画
…乱獲
関連項目
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