
マビノギとは、韓国のゲーム会社・NEXONおよびdevCATが開発したMMORPGに分類されるオンラインゲームである。略してマビとも呼ばれる。
XBOX360版は2009年9月に正式に開発中止が発表された。
4月16日のアップデートで動画撮影機能が付いた。(ただし画質はMJPEG方式であるため低い。)
概要
ケルト神話を題材にした3DグラフィックのMMORPG。戦闘だけでなく、料理や裁縫、鍛冶、演奏などの生産・生活系の要素が充実している。特に演奏はMMLで記述した楽譜が演奏できるなど、独特な楽しみ方ができる。
料金は、基本プレイ無料で、アイテム課金、プラン課金、キャラクター転生課金(無料転生も可能)といった様々な課金プランを選択する事が出来る。
世界観
ゲーム内世界は 「エリン(Erinn)」と呼ばれ、ウェールズという国の吟遊詩人によって口承されたケルト神話の物語などを 基に作られている。そのためゲーム内に登場するNPCの名前は非常にケルト神話の登場人物と酷似しており、古代ケルト人が信仰したとされる輪廻転生(いわゆる生まれ変わり)も、後述する転生システムとしてゲーム内で表現されている。
プレイヤーはエリンの外の世界(つまり我々のいる現実世界)から召喚され、黒服の女性「ナオ」の導きにより、エリンに降り立つ。
グラフィック
「セル・シェーディング」「カートゥーン・レンダリング」と呼ばれる独特の技術により、低スペックでもアニメーションのような動きを見せることが出来るような工夫がなされている。
しかしクライアントの最適化がされていないためか、実際は高スペックでなければまともにプレイできないことがある。
ゲームシステム
戦闘
戦闘はアクション性が強く、「アタック」「ディフェンス」「スマッシュ」等のスキルを駆使して戦う・・・のが基礎だった。
後述する種族特権とチャプター3「アルケミスト」で追加された錬金術とよばれるスキル系統によって戦闘の幅が大きく広がったためである。
通常攻撃として連続攻撃が可能なアタックと、それを防ぐディフェンス、
隙は多いがディフェンスを打ち破る事が出来るスマッシュ、スマッシュより隙が少ないアタックというようなジャンケン、三すくみの関係になっている。
これに加え、近接攻撃をカウンターする事が出来るカウンターアタックや、遠距離攻撃の魔法等を併用しながら戦うのが近接戦闘のセオリーとなっている。特に、隙が少ない氷魔法アイスボルト(IB)で敵を足止めし、その隙にカウンターアタックを準備する戦法はIBカウンターと呼ばれ、標準的な1on1の戦いでは無類の強さを発揮する。
自分より強い敵に遭遇してしまっても、プレイヤースキルが高ければ比較的容易に撃退できるが、逆にプレイヤースキルが低ければ弱い敵でもやられてしまう可能性を持っている。
スキル
戦闘系スキルは勿論、魔法系スキル、生活・生産系、錬金術スキルが多数存在し、それぞれのスキルがそれぞれ適した行動によって成長していくスキル成長性が取られている。ウルティマ、MasterOfEpicなどのスキル制のMMORPGに似ているといえる。
スキルレベルは練習、F~A、さらに高位になると9~1までの数字レベルを取り、スキルを成長させる事でステータスボーナスが大きく得られる。スキルは「転生」を行ってキャラクターレベルが初期値に戻ったとしても維持される為、キャラクター能力の殆どはスキルで形成されるといっても過言ではない。
スキルレベルを上げるには、数々の行動でスキル経験値を獲得する(ノルマを達成する。スマッシュを○回成功させる、とか)事に加え、レベルアップや年齢成長で得られる「AP」(アビリティポイント)の消費が必要である。この為、本作はキャラクターのレベル上げはあくまで「スキルを育成する為の手段」であり、それで獲得したAPを用いていかにスキルを成長させていくか、と言うゲームと言える。
なお、スキルのトレーニングには「○○の製作に失敗する」、「自分より強い敵にスキルを成功させる」等の困難さに挑戦するタイプの条件もあり、むやみに強くなってしまうと却って修練がしづらくなってしまう場合もある。
武器や防具、アイテム
武器は主として近接攻撃武器、弓、魔法をサポートするワンド等がある。演奏用の楽器や楽譜、羊の毛を刈る採集用ナイフ、材木伐採用の斧等も(実用性は無いが)武器に装備する。
武器はNPCに依頼して改造を行うことで、同じ武器であってもプレイヤーの好み(と、懐具合)によってダメージやクリティカル率などを自由に強化して行き、用途に沿った独自の武器に成長させていくことができる。一般的に、最大ダメージに優れた武器は、ダメージにばらつきはあるが一撃必殺の威力を持つし、最低ダメージに優れた武器は安定して高いダメージを出す事が出来る。
防具は胴体部位に装備する軽鎧、重鎧、衣装(服)と、その他の部位に装備する兜や靴、グローブなどが分類される。防具のステータスの画一性は本作の大きな特徴である。重鎧は分類される鎧は防御力は6、軽鎧だったら4、衣装は一律で2となる。プレイヤーはさまざまなデザインの中から自分の好みの防具を自由に選ぶことができるのだ。このため、よほどのことがなければ、誰も彼も同じ最強装備を身にまとう、うんざりするような光景を目にすることはない。
デザインに関してはユーザー公募式のデザインコンテストを定期的に開催し、優秀作品をゲーム内限定アイテムとして配布するなどして追加を図っている。
いかした装備が手に入らないなぁ、なんていうときは、防具の上からローブを羽織ることで外見を隠す事が可能。なお、ローブのフードや兜のフェイスガードなどは(キーボードのYキーで)上げ下ろしが出来る。
装備品には耐久度が設定されており、使う事で耐久度が減少、NPCに依頼して修理を行うシステムである。この際、依頼するNPCの腕に合わせて、一定確率で耐久度最大値が減少してしまう事がある為、手数料が安く成功率(2022年のアプデで成功率は100%になった)も低い、田舎の武器屋のおっちゃんとかに依頼していると、そのうち実用に耐えないボロボロの装備になってしまう事もある。
基本的に、腕の良い職人に依頼したり、改造を重ねた武器やデザインに優れた装備を修理する際には修理費が高額になる。
この他、「エンチャントスクロール(ES)」と言う魔法の巻物で装備に追加効果を加える事も可能。
これはわかりやすく例えるなら「装備品に装備できる装備品」というような物で、一つの装備に2つ装備する個所があり、個所によって装備できるエンチャントが違う。エンチャントは、prefixとsuffixにわかれる。
たとえば「堂々とした」というエンチャントはprefixでアクセサリーにのみ装備可能で、これのエンチャントがついたアクセサリーを装備するとそれだけでキャラクターのstrが20増幅する。
このエンチャントは、発動する条件も存在し、その条件はキャラクターの能力に依存する。また必ずしもキャラクターに利益のあるエンチャントだけではない。たとえば、ウィスプというエンチャントは、アイスボルトがランクC以上の場合キャラクターのstrが5減ってしまうが、ファイアボルトのランクがC以上の場合intが3上昇し、ライトニングボルトがD以上の場合マナが10増える。
この場合、アイスボルトはランク9だがライトニングボルトとファイアボルトがランクFのキャラクターはstrがただ下がってしまうだけになり、逆にライトニングボルトとファイアボルトはランク5だがアイスボルトがFのキャラクターはintとマナが増え、strは減らずいいことづくめである。
といった具合に、エンチャントは物によっては良いものにも悪いものにも化ける。そのため、エンチャントを上手に扱うことがよりキャラクターを強くする材料になる。このエンチャントをどのように貼るかによっても、キャラクターに個性が出て来る。
エンチャントは、いいエンチャントほど入手困難で、しかも強いエンチャントほど装備に付与する際に失敗する可能性も高くなる傾向があるので理想のエンチャントを制覇するのはなかなか難しいが、いいエンチャントを貼った装備を完成させると、その達成感も大きい。
年齢と加齢、成長
PCは10歳から17歳までの間で、冒険開始時の年齢を選ぶ事が出来る。年齢はリアル1週間ごとに1歳加算され、外見も年齢が上がるにつれて身長が伸び、頭身が高くなっていく。
年齢が高い方がステータスは高いが、レベルアップの際の成長度が年齢によって異なり、子供の頃の方が生命力や器用さ等は成長しやすい、成長するにつれて魔法力や知力などが伸びやすくなっていき、20過ぎると全然成長しなくなっていく、等の特徴がある。
なお、最大年齢は25歳で、その後は年齢が固定化され25歳(○年目)と言う表示になる。当初はそのまま加齢し続けていたため凄い年齢のPCも存在していた。
転生
キャラクターを"転生"させることでそれまでのスキルでの成長やアイテムなどを保持したままレベル1の状態にリセットして更なる成長を促し、性別も変更できるようになる。(ただし後述の種族は変更不可能なので注意)
2015年から無課金でも1週間経過で無料で転生する事が可能になった為、急がなければ永続的にキャラクターを成長させる事が出来る。(また、累積レベルが1000になるまでは毎日転生をおこなえるようになり、イベントや成長コンテンツによっては毎日転生などがある)
曜日効果
曜日ごとに様々な効果が得られたりする
例えば日曜日には 「クリティカル率が上昇する」だとか、月曜日には 「生産系スキルの成功率が上昇する」などがある。
タイトル
名前の前に タイトルを付加し、自分の存在を特徴づけることができる。
例えば「 "ゴーレムを倒した"○○」や「 "勤勉な"○○」など。タイトルの変更はエリン時間の1日に1回行うことができる。
すべてのタイトルには何らかのステータス変動効果がある。特定の条件をクリアすることによってのみ手に入る特殊なタイトルも多い。自分の達成度をアピールするため、戦闘や生産など目的に応じたステータス補正を受けるため、プレイヤーキャラクターはさまざまなタイトルを収集し、使い分けて生活している。
種族
- 人間
- バランスが取れた種族で、近接・遠距離・魔法のスキルをバランスよく使える、刀剣による二刀流が可能。最初期から実装されていた唯一の種族である為、一番ユーザーが多い。メインストーリーを進める事で「パラディン」もしくは「ダークナイト」に変身することが出来るようになる。
- エルフ
- 弓矢による遠距離からの攻撃を主体とした種族、人間より足が速い(2021年時、改悪されて人間と同じ速度になった)。弓矢に長けているので人間より遠距離系攻撃スキルの準備時間が短い、騎乗しながら矢を放つ事が可能。「パラディン」や「ダークナイト」になれないが、特定クエストのクリアで野獣化が可能に。
- ジャイアント
- 近接系に特化した種族。スマッシュの準備時間が短い、突進の威力が他2種族よりも強いなどあるが、魔法に関しては消費マナが多いというペナルティを抱えている。
例外を除き、ジャイアントのみが通常攻撃からスマッシュを繋げる「1打スマ」を使うことが出来る。
外見から見る限り大柄(いつからか、外見は人間みたいになった)で、二つの鈍器を両手に持ったり、人間だと両手が塞がる大剣を片手で持つことが出来る。エルフと同じく特定クエストクリアで野獣化が可能になる。 - ペット
- 犬や猫から馬や牛、モンスターからミミックまでの無機物な物と言う、様々な種族のペットが飼える、上記の3種族でログインしているといつでも1体召還できる。
- 一緒に戦ってくれたりもしてくれるが、一日に召還できる時間は決まっている(ペット事に時間が変わるが、平均70分前後)
- (※ペットハンドリング才能実装時~1日に召還できる時間を延ばすアイテムがダンジョンまたはミッションで無課金・課金者関係なく誰でも手に入れることができるようになった。)
- (※一部、「1日に召還できる時間を延ばすアイテム」を使えないペットも存在する)
- ペットによってそれぞれの得意な事があり、戦闘に長けた者や、生産素材を作り出してくれる者、演奏をすると囀りをする鳥等が居る
- でも悲しい事に、殆ど移動・倉庫などに使われてしまうと言う悲しい種族でもある。カワイソス(´・ω・`)
- これは馬や大型鳥などの騎乗用ペットに乗る事で得られる移動速度の増加が大変便利な事や、ペットがPCと同じように(量は少ないものの)インベントリを持っており、アイテム保管に適しているからである。
- 期間限定のペットの場合は召喚時に敵にダメージを与えたり、拘束するものもあり、戦闘でも頻繁に用いられることが多い。
- 基本的に1匹ずつ販売されている課金アイテムに属する。
- ペットハンドリングの最初のクエストで自分の農場に置ける掲示板をもらえるクエストで、ペットをある一定数の時間を消費(現実時間)して派遣させれるシステムができた。お金も少ないがもらえる。
課金システムとメインストーリー
基本プレイは無料、サービス開始当時は課金状態にある事でメインストーリーが展開する仕組みになっていたが、現在では一部のガチャ箱や装備強化コンテンツを除けばほぼ無課金でもできることは多い。(が、もちろん上位にいくほど難易度が上昇し、課金があれば便利ではあり、無論、廃課金ユーザーと比較は想像するに易く、課金スタイルはそれぞれで考える必要がある)
例として、ファンタジーライフクラブ月額1000円を払うと以下のことが可能になる
・ナオが辻蘇生してくれるアイテムを1日3個くれる
・インベントリ拡張使用権(銀行貯金拡張はFLCではなくなった
・1日1回便利アイテムがプレゼントされる(※銀行から取り出さないといけない
・ギルドの作成保持
・装備の耐久上昇
・一部ダンジョンなどの報酬増加
など
課金コンテンツとしてはほかにも
ペットの購入、オシャレな衣装があたるかもしれないガチャ、便利アイテムの個別購入、髪型、肌の色、目の色、等が存在する。
関連動画
ゲームプレイ動画はもちろん、マビノギの特徴でもある演奏を録画したものや、ネタにしたもの、さらには初音ミクが歌ったものなど様々なジャンルの動画が投稿されている。
そしてついに2013年1月、初音ミクとタイアップを果たした。
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