オレ達は彼女に敬意を表し、こう呼んだ。
黄金の地母神「マム・タロト」と。
マム・タロトとは、『モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターである。
概要
古龍種 | |
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マム・タロト | |
別名 | |
別名 | 爛輝龍 |
登場作品 | |
モンスターハンターのモンスターテンプレート |
『モンスターハンター:ワールド』の無料アップデート第二弾にて登場した古龍種。
翼はなく、いわゆる牙竜種タイプの骨格。しかしゼノ・ジーヴァ並の巨躯を誇り、左右にねじ曲がった巨大な黄金の角が特徴。
縄張りである「地脈の黄金郷」を、悠然と闊歩する。絢爛豪華な黄金に輝く金属の外殻をローブのように纏う姿から『爛輝龍(らんきりゅう)』とも呼ばれている。
この外殻はマム・タロトの金属を引き寄せる特殊能力で集まり、身体から発せられる高熱によって溶融した物である。その中には、かつてマム・タロトに挑んだハンター達の武器がある程度原型を保ちつつも溶け込んでいる。
古龍渡りの真相にたどり着いた後も新大陸の調査を続けるハンターは、ある日金色に輝く痕跡を発見する。見た事もないそれを大団長に報告すると、居合わせた1期団の団員達は一斉に色めき立ち、ハンターは初めてマム・タロトの名前を告げられる。
実は、マム・タロトはかつて40年前の新大陸において1期団がその姿を確認した古龍だった。しかし調査活動の基盤を整える目的で結成された当時の1期団には調査に必要な人材が足りず、強大な古龍の歩みを止めることすらかなわず取り逃がしてしまった過去があった。
以降40年間その足取りは全く掴めていなかったが、ゾラ・マグダラオスの上陸やゼノ・ジーヴァの影響によって古龍である彼女もまた活性化したらしく、今回ハンターが持ち帰った痕跡により「地脈の黄金郷」にて活動を再開したことが判明。ハンター達5期団を主軸とし、特別調査が開始された。
2018年12月20日、期間限定のイベントクエスト「狂乱のエルドラド」が登場。歴戦王が実装された事に伴い、上位通常個体およびクエスト「地母神の豪奢なる宴」はリストラされてしまった。
通常個体よりも攻撃力・耐久力は大きく上がっており、何れの攻撃も即死級の危険を伴う。慎重な立ち回りが求められる。
クエスト概要(上位)
まず、クエストがパーティプレイを前提としており、集会エリアの受付嬢からしか受注することができず、激運チケットが使用不可となっている。
また、クエストは目標達成するまで同じ集会エリア内のパーティと連動しており、最大16人で同じ個体に挑む設定となっていて、いずれかのパーティが目標を達成すると他のパーティはクエストをクリアできなくても目標達成したことになる。ただし、後述の達成度レベルが低いと目標を達成しても得られる特別報酬枠は少なくなる。
事前の調査では棲み処までは特定できていないため、棲み処まで追いつめて討伐するということができない。そのためクエストの最終目標はマム・タロトの大角を完全に破壊してサンプルを採取することだが、マム・タロトは一定時間徘徊や戦闘を行った後フィールドを立ち去ってクエストが終了してしまう。
それでもクエスト失敗とはならず、痕跡の採取や部位破壊・マム・タロトのエリア移動など調査に貢献することによってポイントが加算され、次回のクエストに持ち越すことができる。そのポイントを貯めていくことで追跡レベルと達成度レベルが上昇する。
追跡レベルが上がると「導蟲による誘導」が発動。更に「フィールドを立ち去るまでの時間」が延び、「部位の壊しやすさ」があがる。それにより大角の部位破壊が行いやすくなり、最終的にそれなりの腕と装備があれば何度か周回することでクエストをクリアすることができる。
また、達成度レベルを上げると目標達成後に受付で貰える特別報酬の枠が増える。前述のようにクエストは他パーティと連動しており、調査項目の達成によるポイントは他のパーティが取得しても少量自パーティにも加算される。
クエスト内容
クエスト開始直後は「地脈の黄金郷」エリア1にマム・タロトが現れ、ゆっくり徘徊を始める。
全身が分厚い黄金の外殻に覆われているため、多少の攻撃はほぼ無視して歩き続けるので、フィールド内の落石や大砲のギミックを駆使して効率よくダメージを与えよう。
フィールド内には環境生物の他、全身金ぴかのガジャブーが多数生息しており、マム・タロトが落とす痕跡から金を採取したり、プレイヤーを攻撃してくる。撃退するとほぼ確実に投げナイフを落とすので、調合アイテムを用意すればマム・タロトを各種状態異常にすることができる。
フィールドから立ち去る前に一定以上のダメージを与えると、ランゴスタ程度にしか思っていなかったであろうハンター達を脅威と認識したマム・タロトがエリア2へと逃走する。エリア2に到達するとハンター達を待ち構えており、ここからは積極的に攻撃を始める。
エリア2以降のマム・タロトはボディプレスやローリングなど、ドスジャグラスと似た物理攻撃を仕掛けてくるが、体格のせいでスケールが全く違うため避けるのは容易ではなく、威力も歴戦の個体に匹敵する。
また、超高温の熱風をブレスとして吐くことができ、これを地面に向かって吐くと広範囲が焦熱地獄化し、範囲内に居る間すさまじい勢いで火属性のスリップダメージを受ける。「ガード強化」スキルを発動していれば一応ガード可能だが、多段ヒットするため「ガード性能」スキルを上げていかないと耐えきるのは難しい。
胸などの比較的金属が無い部分を狙い続けるとダメージによって興奮し、急激な体温の上昇で纏った金属が軟化するため、ダメージや部位破壊ポイントを稼ぐチャンスになる。ある程度ダメージを与えるとフィールドの壁にブレスの熱で穴を開け、エリア3に逃走する。その時に溶かされた壁が溶岩として流れていくが、ハンターはノーダメージでそれに流されて進むことができる。モンスターアンター・・・。
エリア3は溶岩地帯となっており、クーラードリンクか耐熱の装衣の使用を推奨する。一応エリア3の手前にクーラードリンクの素材になるヒンヤリダケがひっそりと生えている。
ここでは落石と噴火のギミックを利用してダメージを与えていくことになる。落石ギミックは上手く誘導する必要があるため、パーティメンバーとはある程度意思疎通させておくと成功しやすい。
ここまでの総ダメージが一定値を超えることでマム・タロトは纏った黄金を解き放ち真の姿を現す。
解き放たれたマム・タロトは全身の黄金が剥がれ落ち、引き締まった体躯と黒々とした鱗を持った姿に変貌する。特徴的な大角も黄金が剥がれ青色に鈍く輝く部分が露わになる。
解き放たれた後は再び壁をブレスで溶かしてエリア4に逃走。そこには今までのエリアに居たガジャブーはおらず、中央に登れる石柱がある狭いフィールドになっている。
解き放たれたマム・タロトは今までとは比べ物にならない程機敏に動き、黄金のローブの下に隠されていた太い尻尾を鞭のように振り回し、頭の大角を地面に叩きつけたり、叩きつけからの突進攻撃を多用するようになる。
ブレスも相変わらず使用するが、このエリアでは更に広範囲の地面を焼き尽くすブレスを使用し、その後一定時間天井の金属が溶け落ちてくるというギミックが発動する。それがプレイヤーに直撃するとダメージと共に吹っ飛ばされる。
このエリアまで来たら後は大角の完全破壊に集中し、尻尾の部位破壊も可能だがついでとして行おう。
今までより頭を低く下げているタイミングが増えており、四肢へのダメージ蓄積でダウンも可能。投げナイフや睡眠および麻痺武器、弾があればそれらを使って頭部への攻撃チャンスを最大限増やす立ち回りに徹しよう。
大角が折れたらめでたく目標達成である。折れずに立ち去られてしまっても、次回はより破壊が容易になっているため諦めず挑戦してみよう。剥ぎ取りは折れて残った大角から4回できる。
装備概要(上位)
素材から作れる武器は存在せず、特別報酬枠や剥ぎ取りで得られたマム・タロトの黄金に溶けて混ざっていた武器を鑑定し、他のモンスターの素材を用いて修復した物として手に入る。
武器種によっては現状の最強武器候補となるものも存在するが、カテゴリごとに複数ある物がランダムにドロップするため狙ったステータスの武器を手に入れるのは非常に難しい。
防具は火と雷属性が非常に高く、それ以外はかなり低いという極端な耐性だが、Ver4.00当時は水属性や氷属性攻撃を持つモンスターは少ない上に、スキル構成上部位ごとに使い分けることが多いため、あまり気にならなかった。
男性は黄金の甲冑、女性は同じく黄金の豪奢なドレスといったデザインである。いずれも形は違うが、マム・タロトの大角を思わせる角が頭に付いている。
オトモ装備はモフモフとした黄金の毛に包まれた金ぴかボディースーツである。説明ではマム・タロトの鱗や甲殻をモコモコに加工した物らしいが、どうやったらそんなことができるのかは謎である。
スキルは優秀な装飾品スロットを持ち、「属性解放/装填拡張」と「気絶耐性」以外は「挑戦者」「強化持続」「超会心」「匠」「フルチャージ」「広域」など他の古龍装備にも見られるスキルが付いている。ただし古龍装備であるにもかかわらず、シリーズスキルを備えていない。
生産武器が存在しないためレア素材「爛輝龍の金煌玉」は防具を全て作るにしても4つで十分だが、ほかのいくつかの部位には別の古龍の宝玉を素材としているため、作成難易度は少々高い。
クエスト概要(MR)
マスターランクでは通常のイベントクエストとして登場するため、追跡レベルや達成度の概念はなく、パーティー人数による体力変動にも対応している。排出される素材やそれまでの上位マム・タロトの素材は鑑定武器の錬成に使用できる。
ただし、素材から錬成して鑑定する場合1回に3つなので、多くの鑑定武器を求める場合は上位の方が適正ではある。(人口的な問題は出てきそうだが)
クエスト内容
まず、全体的に上位でクエストテンポを悪化させていたエリア1は省略され、エリア2からのスタートとなった。また、傷つけとぶっ飛ばしの組み合わせで胸や腕の黄金をすぐに剥がせるようになり、潜って黄金を再び纏うこともないため、胸への集中攻撃がしやすくなっている。また、エリア2で形態移行してからエリア3へ移動するようになっている。
エリア3では、奥地の落石ポイントは見当たらなくなっており、手前側のみとなっている。エリア4へ移行した後、新モーションを覚えるが、天井を見て位置を把握したり、単純にプレイヤーに回避を求めたり等の純粋な技が追加されている。(度々溶岩が落ちてくるのは相変わらずだがご愛敬か)
また、全体的な肉質が上位のものとは変わっており、全体的に弾と属性の数値が20近くと通りにくくなっていて(胸の弾肉質は45)それに対して斬と打の肉質が最低でも40付近、最大で90以上となっており、剣士武器での物理攻撃が火力を出しやすい状態になっている。また、形態移行前の攻略の変化により、雷属性武器の必要性があまりない。
ちなみに火力が足りていなければ逃げて実質クエスト失敗になるのは相変わらずだが、当時の上位のマム・タロトほど要求値が高いわけではない。また、マム・タロトと遭遇しなければ逃げるまでの時間が消費されないため、エリアごとでの準備も十分に出来る。
装備概要(MR)
武器は上位の鑑定武器を強化するという形となっている。その強化値は武器種ごとにおおよそ固定されており、レアリティがMR相当に修正される。また、全ての近接武器はLv5まで強化した際に匠Lv5が実質付与されるような形となり、斬れ味ゲージがMAXになっている。ちなみに強化した鑑定武器はパーツ強化が可能になっている。
このシステムとMHW:Iの調整や防具の組み合わせの影響で全体的には覚醒武器や一部の生産武器に匹敵するのはほぼスキルに「会心撃【属性】」が付与されている皇金武器となっており、パーツ強化とカスタム強化で属性値を引き上げ、ムフェト・ジーヴァの防具を3部位以上採用して使う等と言ったことが可能である。そのため、火力としてはこちらの方が評価されている。
ただし、ガイラ武器もMRのマム・タロトの防具「EXマムガイラシリーズ」のシリーズスキルの1部位として扱うことが出来るという側面も持っており、ガイラ武器を活かしたいのならその一つとしてシリーズスキルを利用することになるか。また、シリーズスキルは2部位で根性が発動し、4部位で満足感・極意が発動する。
また、EXマムガイラ装備では一部部位にはフルチャージや超会心等の有用スキルがスロット多めで付与されており、一部の装備編成で使用することもあり得るスペックとなっており、その他の部位には満足感や早食い等が付与されている。また、頭α装備には「属性解放/装填拡張」のLv3が付与されている。
余談
プレイヤーの間では名前をもじって「マム太郎」「マムタロサァン」と呼ばれることが多い。地母神なのに太郎である。(ちなみに「彼女」とは呼ばれているが、テスカトと異なり雌雄は特に明言されていない)「まむたろさぁん」
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