概要
悪魔としては新しく、アラム語の「金」、「富」を意味する言葉が、新約聖書の「マタイによる福音書」、「ルカによる福音書」などで擬人化され、それが次第に悪魔とみなされるようになったことから誕生した存在である。
偽エノク文書、魔術書などにある、黄金と関係ある堕天使「アマイモン」がこの「マモン」から転訛したといわれている。15世紀には聖フランチェスカがこの世の玉座を手にしたマモンを見たとし、16世紀になってペーター・ビンスフェルトがマモンを七つの大罪のうち強欲に関連付ける。
姿としては互い違いに向けられた双頭の鴉の化け物のものが知られるが、エジプトの太陽神ラーと習合した隼の頭を持つ「マンモン・ラー」という図像も存在する。
17世紀ごろから文学作品に登場し、ベン・ジョンソンの『錬金術師』、エドマンド・スペンサーの『妖精の女王』などに擬人化されたマモンが姿を現す。もちろんジョン・ミルトンの『失楽園』にも登場し、堕天使の先発工作隊の指揮官として、地獄の鉱山の掘削にあたり、パンデモニウムの造営にも関わっている。『失楽園』においては徹底抗戦にベリアルとともに反対し、神への戦いや恭順による天国への復帰よりも、独立の道を主張した。
またヴィクトル・ユーゴーには『海に働く人々』で地獄の駐英大使とされている。
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