|
【ニコニコ大百科 : 医学記事】 ※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。 |
マラリア原虫とは、寄生虫の一種である。
概要
寄生虫の中でも原虫と呼ばれるグループに属している。原虫とは単細胞微生物の中でも核がある生物(真核生物)のことを言う(ちなみに細菌も単細胞微生物であるのは同じだが、こちらは核を持たない原核生物である)。
マラリア原虫は主にハマダラカ(蚊)などの吸血昆虫が媒介し、ヒト(人間)や猿などの動物に感染症しマラリアと呼ばれる病気を起こす。
ヒトなどに寄生したマラリア原虫はまず肝臓の細胞に感染して増殖し、その後血液中に移動して赤血球に感染し破壊する。この赤血球が破壊されることによってマラリアの特徴的な症状である高熱や溶血性貧血が起こる。
今でこそマラリア原虫をやっつける薬(クロロキン、キニーネなど)があるので早期に治療すれば予後は良好であるものの、未治療だと重症貧血や播種性血管内凝固症候群(DIC)、脳症、急性腎不全などの重大な合併症を起こし死亡することもある怖い病気である。特に子供は重症化しやすい。
マラリアは結核や後天性免疫不全症候群(エイズ)と並ぶ世界三大感染症の一つであり、世界では年間数十万人がマラリアによって亡くなっていると言われている。特にアフリカ大陸での被害は甚大である。
ただし、アフリカなどにいる一部の黒人の中には鎌状赤血球症という特殊な病気にかかっている人がおり、この病気にかかっている人はマラリア原虫に感染しにくいとされる(しかしその代わり、赤血球がそもそも使い物にならないため重度の溶血性貧血に悩まされることとなり、脳梗塞などの合併症で死に至ることもある難病でもある)。
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 1
- 0pt


