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マリオストーリーとは、インテリジェントシステムズ開発、任天堂販売の、NINTENDO64専用ロールプレイングゲーム(RPG)である。海外版は「Paper Mario」の名称で2001年2月5日(北米版)、2001年10月5日(欧州版)に発売されている。
概要
マリオストーリー Paper Mario |
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基本情報 | |
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ジャンル | アクションRPG |
対応機種 | NINTENDO64 |
開発 | インテリジェントシステムズ |
発売 | 任天堂 |
発売日 | 2000年8月11日 |
価格 | 6,800円 |
バーチャルコンソール | |
対応機種 | Wii Wii U |
発売日 | Wii:2007年7月10日 Wii U:2015年7月15日 |
価格 | Wii:1,000Wiiポイント Wii U:1,028円 |
NINTENDO 64 Nintendo Switch Online |
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対応機種 | Nintendo Switch |
発売日 | 2021年12月10日 |
価格 | 年間 4,900円 |
その他 | |
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ゲームソフトテンプレート |
スーパーマリオRPGからRPG要素を受け継いだ実質的な続編。マリオRPGの開発は当時のスクウェアが担当していたが、NINTENDO64時代には両者の仲が悪く、このマリオストーリーの開発は任天堂の古参セカンドパーティである「インテリジェントシステムズ」が担当するようになった。
ビジュアルもマリオRPGから大幅に変わり、マリオを始めキャラクターが紙のように平べったいのが特徴。このころはまだ「平べったいこと」に対する意味はあまりなかったが、その後の「ペーパーマリオRPG」ではマリオが平べったいことを生かした演出が大幅に強化されるようになり、以後このシリーズは「ペーパーマリオシリーズ」として独立するようになった。
重要な特徴として、過去の作品では所謂敵キャラとされていた種族(クリボー、ノコノコ、テレサなど)が、マリオストーリーの世界ではキノコ王国の住人として色々な所に普通に住んでおり、クッパ軍団所属のもの、サンボなど野生生物扱いのもの、或いはドロボウの類以外は敵対していない。前作でもモンスタウンというモンスターが暮らしている町があったが、あくまでもこの町の住民は改心したモンスターであるため初めから国民である今作のキャラクターとはまた異なる。
かつてはWiiおよびWii U版のバーチャルコンソールでも配信されていたが、前者は2019年1月31日にWiiショッピングチャンネルのサービスが終了し、後者も2023年3月下旬にニンテンドーeショップのサービス終了が予定されているため、現在はNintendo Switchのオンラインサービスである「Nintendo Switch Online + 追加パック」に加入し、NINTENDO 64 Nintendo Switch Onlineをダウンロードして他の64ソフトと共にプレイするのが最新のやり方となる。
戦闘システム
このゲームのビジュアル面以外の特徴には、その独特な戦闘システムがあげられる。
まず、マリオの初期HPは10(限界50)、初期攻撃力は1~2(限界6)、ラスボスの攻撃力も10程度というRPGとしては超デフレした数値になっており、これに伴って戦闘バランスが普通のRPGとは少し異なる。
マリオはジャンプかハンマーのどちらかを選んで攻撃するのだが、トゲゾーのようにジャンプが効かない敵や、パタクリボーのようにハンマーが届かない敵などがおり、使い分けが必要になる。
攻撃する際に与える(受ける)ダメージは「自分(相手)の攻撃力-相手(自分)の防御力」として固定されており、マリオ及び殆どの敵の防御力は0に設定されている。そのためマリオは普通ならそのままダメージを与えることが出来るものの、ひとたび防御力を持った敵に遭遇するととたんに苦戦を強いられるようになる。
また、通常のRPGのような意味での「武器・防具」といったものが存在せず、レベルアップによって強化できるのは「HP(ハートポイント)」「FP(フラワーポイント)」「BP(バッジポイント)」の三つだけであり、攻撃力は冒険の要所要所で新しいハンマーやブーツを手に入れた時にだけ強化されるため、実質基礎能力は固定されている。
装備・特技などに代わるシステムとしてバッジがある。バッジには色々な効果があり、装備によって防御力無視、地震攻撃、ST異常などの技が覚えられるもの(技はジャンプかハンマーのどちらかに属しており、普通のRPG同様FPを消費して繰り出す)、一定確率で敵の攻撃を回避するもの、触った敵にダメージを与えるなど戦闘に影響を与えるもの、フィールドで超ザコ敵なら戦闘せずにたおせるものなど多岐にわたり、マリオの能力に大きな影響を与える。
バッジはそれぞれBP(バッジポイント)が存在し、マリオの持っているBPの範囲内で自由に付け替えることが出来、これによってマリオをカスタマイズすることができる。
前述のように基礎能力がほぼ固定されているためどんなバッジをつけるかが重要となり、他のRPGのように「ただレベルをあげれば勝てる」という対策が通用しなくなっている。
また、前作であった「アクションコマンド」システムが大幅に強化された。これは技ごとに別々の動作(特定のタイミングでAボタンを押す、制限時間内に3Dスティックを何度も左にはじく等)を要求されるもので、成功するとダメージが増えたり効果時間が延びたりする。中には失敗すると何も出来ずに終わるものもあるため、このゲームの基幹となる重要な要素であると言える。
マリオ以外には後述の仲間達を一体戦闘に参加させることができ、マリオの行動をサポートしてくれる。
仲間達には得意分野があり(地上戦向け、空中戦向け、防御力のある敵向け、炎属性の敵向けなど)、仲間次第で戦闘が有利にも不利にもなる。
施設
世界
キャラクター
マリオ
- 主人公。今回は星の杖を得たクッパに敗れ、クッパに勝つためにキノコワールドを旅することになる。
ピーチ姫
- 毎度さらわれるキノコ王国の姫。今作はクッパに城ごとさらわれるが、星の子供のティンクと知り合ったことでマリオのためにこっそり部屋を抜け出して情報を得るために奔走する。
ティンク
- 星の子。ピーチ姫の願いを叶えるために奮闘する。
仲間
様々な種族が住んでいるため、クリボーやノコノコなど様々な種族が仲間になり、各自得意な事が異なる。
一般的なRPGの仲間というよりはサポートキャラに近く、フィールドで特殊能力が使えるほか、戦闘時はマリオの後ろについて毎ターン固有の技を使用して攻撃できる。戦闘中の交代には1行動分かかるが、あるバッジを装備していればノーリスクで交代できる。
仲間にはHPが設定されていないため、苦手な敵に攻撃したり仲間を狙う攻撃を食らってダメージを受けても戦闘不能にはならないが、受けたダメージの分だけ行動できなくなる(例:2ダメージ受けたら2ターン行動不能)。
クリオ
「たんパンこぞう」を連想させる帽子をかぶったクリボーの少年。豊富な知識を持ち、フィールド上ではそのフィールドの、戦闘中では敵一体の情報を教えてくれる。特に戦闘中では敵のHPや弱点を知ることが出来るので重宝する。
通常攻撃のずつきはマリオのジャンプと同様の性能であり、普通に戦えば強いほうでは無い。
しかし、次の攻撃の攻撃力を上げるクリオチャージを複数積み、れんぞくずつきをすると凄まじい火力になる。カメキ
- 青いコウラに赤いスカーフのノコノコ。フィールド上ではマリオに蹴ってもらうことで遠くのアイテムを取ってこれたり、スイッチを押したり、先制攻撃をしたり出来る。戦闘中の通常攻撃もコウラ状態で攻撃するため、ハンマー同様トゲのついた敵や炎で出来た敵などにも攻撃できる。また、マリオのハンマーでは反撃を受けてしまう前トゲに対しても耐性があり、結果相手の反撃属性を一切受けない点が強み。技は地上全体が対象となる。
弱点は空中の敵に対してはいっさいの攻撃手段を持たないこと。 ピンキー
ピンクのボディに三つ編みの髪(導火線)をつけたボム兵の女の子。爆弾なだけあって気が強い。フィールドでも爆発することでひびの入った壁を壊すことができる。戦闘中も全てバクハツによる単体、全地上、全体攻撃と解りやすい性能で大きなダメージを与えることが出来るが、戦闘中のわざの消費FPが総じて高いのが玉にキズ。通常攻撃の体当たりはあまり強くない。なお、彼女の爆発で先制攻撃すると彼女のわざである「バクハツ(消費FP3)」をFPを消費せずに使うことが出来る。ちなみに、今作品のボム兵という種族は自爆しても死なず、爆風で吹っ飛んだ後上からヒラヒラと落ちてくる。
パレッタ
- 郵便配達員をしているフライトゴーグルをつけたパタパタ。世界中に手紙を落としてしまい、それを探すのに便乗してマリオと行動を共にする。マリオを持ち上げて短距離を飛び、通常のジャンプでは届かない場所へ行くことが出来る。そのほか、パレッタを出している状態で所持している手紙の受取人と話した時、その手紙を届けることができる。バトル中は空中の敵に対して高い適応力を持ち、通常攻撃のキックは頼りないが天井の敵にも攻撃でき、単体技のパレッタシュートは全ての敵を狙う事が可能。
レサレサ
赤いリボンを頭の左右につけたライトグリーン色のテレサのお嬢様。フィールド上ではマリオに取り憑くことでマリオの姿を消すことが出来、警備などをやり過ごすことが出来る。同様の能力は戦闘中でも使え、彼女の初登場するステージではこの能力を使わないと強力なチャージ攻撃を受けてしまう敵が多い。戦闘時の通常攻撃が攻撃力1で複数回ひっぱたく往復ビンタであるため、少しでも防御力があるとまるで歯が立たないのが弱点。他のキャラクター同様人型すらしていないが、その愛らしい外見とツンとすました性格とで人気が高く、pixivで「マリオストーリー」と検索すると一番多く登場するのは彼女(とその擬人化)である。
アカリン
- おしゃぶりを付けた、ケセラン(スーパーマリオワールドの城ステージなどで床をグルグル回ってる奴)の赤ちゃん。火の玉ではなく電気玉であり、フィールド上では彼女を持つことで懐中電灯のように周りを照らすことが出来る。戦闘中では彼女を引き連れていないと暗すぎて攻撃すら出来ない場面があるほか、通常攻撃がツラヌキ攻撃(防御力を無視した攻撃)のため、硬い敵に対しても安定したダメージを与えることが出来る。
おプク
プクプクのおばさん。フィールド上ではマリオを乗せて水上を移動できる。戦闘中は水を使った攻撃が主体であるため炎をまとった敵に対して優位性を発揮する。通常攻撃はボディプレスで、ジャンプ系だがコマンド成功で攻撃のダメージが大きくなるタイプである。唯一の欠点は一部のアクションコマンドの難易度が高いこと。
ポコピー
青春まっしぐらのツッパリジュゲム青年。フィールド上ではマリオを乗せて移動することでトゲ付き床や溶岩の上を進むことが可能。通常攻撃はパイポ投げなので一切敵にふれずに攻撃可能で、その他回避率を上げる技も持つ。
なお、彼は「ポコピー」という名前が嫌いらしく、当初は「ジョナサン」と名乗っていた。ポコナという彼女がいる。
星のせい
物語序盤でクッパに襲撃され、クッパの手下に囚われる。彼らを一体一体助けることでステージクリアとなる。後にマリオパーティ5に登場する。
- チョール
- 長老で黄色の星。HPとFPを5回復させる「すっきりそうかい」を教える。
- マール
- リボンをつけた星。敵全体を眠らせる「ママのこもりうた」を教える。
- ハール
- 眼鏡をかけている紫色の星。敵全体に星を落としてダメージを与える「ほしのふるよる」を教える。
- ニール
- 帽子を被った水色の星。敵全体の攻撃力を落とす「ちからをぬいて」を教える。
- ネール
- 羽衣を羽織っている桃色の星。HPを20回復させる「おねえさんのキス」を教える。
- テール
- 蝶ネクタイを付けた黄色の星。敵全体の動きを止める「じかんよとまれ」を教える。
- ダール
- 髭を生やした黄色の星。敵全体を星に変える「じかんよとまれ」を教える。
その他
ルイージ
- マリオの弟。マリオと共にキノコ城のパーティーに参加したが、キノコ城がクッパ城に持ち上げられる前に逃げ出している。マリオの家で留守番する。
- キャシー
- キノコ城のシェフで、キノコ城がクッパ城に持ち上げられる前に逃げ出している。キノコタウンの自宅で料理して、キノコなどを料理に変えてくれる。
- ロテン
- 露天商。キノコタウンでバッジを販売する。
- デアール
- キノコタウンの占い師。語尾に「であーる」が付く。5コインを払えば行き先を占ってくれる。
- ミステール
- デアールの孫娘。星のふるおかでアイテムのありかを占う。
- アツメール
- デアールの孫。星のカケラを集めており、バッジと交歓してくれる。
- サンデール
- デアールの孫娘でミステールの双子の妹。カラカラタウンでまじない屋を営んでいる。
- シショー
- キノコタウンで道場を営む。序盤は修行の旅に出ているため会えない。ちなみに道場で負けてもゲームオーバーにならない。
- ハテナ虫
- 世界のあちこちにいてはマリオにクイズを出題する。正解すると星のカケラをくれる。
- グルメヘイホー
- 文字通り美食家のヘイホー。
洗剤でも一応食べる。 - チャールズ
- 探検家をしているノコノコで、アラビン遺跡周辺の砂漠とジャンボル島で会える。
- シショー
- キノコタウンで道場を営む。序盤は修行の旅に出ているため会えない。ちなみに道場で負けてもゲームオーバーにならない。
- ハテナ虫
- 世界のあちこちにいてはマリオにクイズを出題する。正解すると星のカケラをくれる。
コブロン
- ゴツゴツ山にいる水色のモグラのような生物。ハンマーで叩くとHPをかなり回復させるタンコブを落とすが…。
セバスチャン
- レサレサの執事。
- クリスタール
- デアール達の先祖。
敵キャラクター
- コワッパ
- ガキ大将。マリオとは幾度に渡りバトルする。
- クリキング
- プロローグのボス。
- クッパ???
- ステージ1のボス。クッパに見えなくもない張りぼての戦闘マシーンだが、正体はお察しください。
- ノコブロス
- ステージ1のボス。レッド、ブラック、グリーン、イエローの4人組のノコノコで結成されている。
- ゲーハー
- ゴツゴツ山の番人。クッパの命令でマリオを探しているが、素顔を知らず、さらにルイージも知らない。
- カーメン
- ステージ2のボス。カメーンではない。戦闘ではワンワンを何度も呼ぶ。
- ドガボン
- ステージ3のボス。クッパによって不死身となり、テレサを襲う。
- しょうぐんヘイホー
- ステージ4のボス。おもちゃの国のヘイホーの首領。「~よ~ん」が口癖。
- ファイアパックン
- ステージ5のボス。火山に住む巨大なパックン。
- ゼニノコー
- ジャンボル島から帰還した後、ポカポカロードに出現する巨大なノコノコ。
- オズモーン
- ステージ6のボス。フラワーランドを厚い雲で覆った張本人。戦闘では雷を操る。
- パラレラー
- ステージ7のボス。最果ての地の神殿の主。戦闘では分身するが、炎に弱い。
- カメックババ
- クッパの側近。マリオと戦う機会はないが、終盤でティンクと戦う。
- クッパ
- 本作のラスボス。星の杖でパワーアップし、マリオを倒す。
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関連コミュニティ
関連項目
マリオシリーズのRPG | |
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スーパーマリオ RPG |
スーパーマリオRPG |
ペーパーマリオ シリーズ |
マリオストーリー - ペーパーマリオRPG - スーパーペーパーマリオ - スーパーシール - カラースプラッシュ - オリガミキング |
マリオ&ルイージ RPG |
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