マリオネット(marionette)とは、糸を使って操る人形のこと。糸操り人形・操り人形。
絡繰りとしてのマリオネット
簡単な構造のものでは、十字状の木片(animator)から糸で人形の胴及び四肢を吊し、木片を操作して人形に色々な動作をさせる。
人形は四肢の大きな関節が自由に動くように作られている。複雑なものでは、眉、目、唇などを可動式にしたものもある。
比喩
従属性
糸に束縛されていることから、「何かによって不自由にされている」「服従」などの意味を含んで使われることがある。
生命と無機物
人形の造形、あるいは操られて作られる仕草によって、愛らしさ・親近感を出すことも出来れば、ぎこちなくしたり、半端に人間に近づけた動作をさせたりして、無機性・不気味さを強調させることもできる。
これにより、他の種類の絡繰り人形と同様、人間性と非人間性の対比に使われる事もある。
偽り
童話「ピノキオ」では、主人公がよく嘘をつく描写がある。前述の非人間性から派生した比喩と見られる。
派生作品
劇、童話、漫画
マリオネットを扱った劇は世界各地に存在し、日本でも古くから操り人形・糸吊り人形のような人形劇は親しまれてきた。
現代でもNHK-Eテレ等でマリオネットを使った子供劇を見ることができる。特に「ひょっこりひょうたん島」などは有名である。
ニコニコ動画では、サンダーバード・Xボンバー・セイバーマリオネットに関連した動画で「マリオネット」の動画タグが確認されている。
ゲーム
カプコンの「ヴァンパイア」シリーズではヴァンパイア・セイヴァー2/ハンター2(アーケード版)、ヴァンパイア・セイヴァー EXエディション(PlayStation用)で、隠しキャラクタとして「マリオネット」が登場する。対戦相手か、乱入ではじき飛ばされたキャラの真似をするようだ。
サンドロットが開発を担当したロボットゲーム「超操縦メカMG」に登場する巨大ロボット「マリオネーションギア」は、マリオネットが起源で、科学技術の発展により機械化・巨大化が進んだという設定がある。そのため、劇中でも人形と呼ばれるほか、コクピットの糸の付いた十字板を操作してマリオネットのように操ることのできるマリオネーションギアも存在する。
音楽
ニコニコ動画では、いくつもの、マリオネットをモチーフとした楽曲に関連した動画が投稿されている。
- Mott The Hoopleの「Marionette」
- BOØWYの「MARIONETTE -マリオネット-」
- ROLLY、長谷川智樹の「マリオネット」(俗・さよなら絶望先生 2番目のエンディング曲)
- 西角茉美の「マリオネット」 (トランスフォーマーカーロボット エンディング曲)
- 茅原実里の「マリオネット」 (天空断罪スケルターヘブンの楽曲)
- HAL氏の「Marionet」
- maupon氏(まうP)の「マリオネット」(姉)
- クリーム市長の「マリオネット」(妹) ・・歌ってみた動画など派生作品も多数出ている。 → 動画記事参照
関連動画
絡繰り人形系
VOCALOID楽曲・派生作品
関連項目
- 2
- 0pt