マリーヌ・ル・ペン(マリオン・アンヌ・ペリーヌ・ル・ペン Marion Anne Perrine Le Pen, 1968年8月5日〜)とは、フランス共和国の政治家である。マリーヌ・ルペンとも表記される。
概要
フランスの右派政党「国民戦線」の党首。フランス国民の利益を第一とし反EUや過剰なグローバル主義や移民・難民の大規模入国に反対する立場を取り、彼らのフランス的文化への同化を主張している。その保守的スタンスから彼女と国民戦線は国内外のメディアから「極右」「ポピュリスト(大衆迎合主義)」などと呼ばれることも。
一方で中絶や同性愛を容認するなどの面を見せ、国民戦線の過激なイメージを払拭することに尽力しており、その手腕もあって近年国民戦線は支持勢力を拡大しつつある。
父であるジャン=マリー・ル・ペンは国民戦線の創設者でかつての党首であったが、過激な差別主義や反ユダヤ主義発言(ホロコースト否定)により到底一般の国民に受け入れられる器では無かったため(五度も大統領選に出馬するも惨敗)、マリーヌが2011年に彼の後を継いで党首となった2年後に党から除名された。
2012年フランス大統領選挙では初の女性候補として出馬。結果は第1回投票で全10人中1位、その後の投票結果は3位で支持率17.90%となり、その後のフランソワ・オランド政権にも強い影響を残した。
2017年大統領選では主に有力候補の若手経済大臣エマニュエル・マクロンや共和党のフランソワ・フィヨン元首相、支持率で急激な追い上げを見せる左翼党のジャン=リュック・メランションらと、4月23日の第1回目投票と5月7日の決選投票に向けトップを争う。
第1回投票ではマクロンに次いで2位に躍り出たものの、決選投票においては政策に関する発言のブレや自ら退いた国民戦線の後任党首の問題発言による辞任、直前の公開TV討論の影響などもあり支持率が急落、結局マクロンに追いつけず2倍の差をつけられ敗北。フランス初の女性大統領が誕生することは無かった。
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