マルチメディアとは、複数の情報、媒体をまとめて利用できる環境、機器の総称である。
概要
1990年代に流行した言葉で、音楽や映像などの複数のメディアを1つのコンテンツとして扱うメディアを指す。アナログ時代は文字(書籍)、音楽(カセットテープ)、映像(ビデオテープ)と別々の媒体で扱われていたものが、CD-ROM等の大容量記憶媒体の登場やコンピュータの性能向上によって統合化でき、さらにユーザーの操作に合わせて表現を変化させる(インタラクティブ)メディアになることで大きなビジネスチャンスになる、と注目を浴びた。[1]
※グーグルブックスで「マルチメディア 兆円」と検索すれば確認できるが、当時は「100兆円を超える市場になる」とまで言われていた。
マルチメディアという言葉そのものは死語と化してしまったものの、現在のパソコンやタブレット端末、スマートフォン、スマートテレビ、家庭用ゲーム機においては、マルチメディアとして扱える機能を標準で備えており、そのプロセスが着実に行われていたことを示している。
ニコニコ動画、ニコニコ生放送なども、マルチメディア推進の先として存在している。
マルチメディア以降の変遷
- ネットワーク:インターネットの普及→ブロードバンド回線の普及
- 文字:データの電子化→Web、メールでの情報の送受信→SNSなどでの即時発信、共有
- 音声:音楽の再生→ファイルとして管理→圧縮技術の進歩→ダウンロード販売の登場(メディアレスの時代)
- 映像:動画の再生→テレビ受信、録画→DVDの再生機能→ストリーミング再生、生中継→ユーザー放送
- 商取引(Eコマース):ネットショッピング、オークションなどでの売買。
関連項目
脚注
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