マルチ商法とは、購入者が会員となり、報酬を得るために商品をさらに他の人に販売する(つまり、他の人も会員にする)という形で商品の購入者を増やしていく商法である。
ネズミ講とは厳密には異なる。
概要
連鎖販売取引、いわゆるマルチ商法は、商品・製品の販売成果や役務の提供に応じた報酬が支払われる仕組みとなっている。ネズミ講(無限連鎖講)とは違い、特定商取引法により非常に厳格な規制を敷かれているものの、法令を遵守している限りは合法である。無限連鎖講は必ず親元か上層部しか儲かることのない不平等なしくみであるのに対し、連鎖販売取引は親元有利ではあるもの販売員の商売の才覚によっては後発の会員でも売上を伸ばして利益を得ることも決して不可能ではなく、この点においては通常の商売と何ら変わりがないからである。
しかし、例えば「絶対儲かる」とか「国から認可を受けている」などという表現を使って勧誘を行うことは厳禁とされており(国から認可を受けているのではなく、単に一定の要件の下でなら合法とされているだけである)、誇大広告を打つ・クーリングオフに応じない・書面交付義務に反する・不実告知・その他強迫及び迷惑行為を伴う勧誘などの全てが違法行為とされている。
また、正規の価格よりもはるかに高い値段で商品を売りつけようものなら、その行為自体がネズミ講と認定されてしまう可能性がある。
一見『大手』で、社会的に適応している風を装って営まれていても、関わると時間や金銭を多額浪費し、得られるものは債務、失うのは友人と信頼と言う証言もある。
キーワードは、『夢』とか『ビッグビジネス』、『自己実現』などというものも散見される一方、新興宗教的な熱烈な信仰や教祖的人物への信頼や崇拝も集金の原動力となる。
単に『甘い話には乗らない』で関わらずに済めばいいのだが、自分の数年ぶりに会う友人がマルチ商法に手を出していて、勧誘をしてきたりすればげんなりするのは間違いないであろう。人間の心には『隙間』があるとはいえ。
関連動画
タグ検索すると、実際には無限連鎖講などと判断され法的措置がとられたマルチ商法を名乗る組織の動画や、(一応)摘発されていないマルチ商法を扱う動画で「ネズミ講」タグも一緒に付けられているもの、全然関係ない動画に揶揄として「マルチ商法」タグが付けているものも出てくるので注意。
関連項目
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