マルドゥック・スクランブルとは、冲方丁によるSF小説、およびこれを原作としたアニメーション映画・マンガである。
また、同作に登場する、非常事態における人命保護を目的とした緊急法令のこと。
法的に禁じられた科学技術の使用が許可される「マルドゥック・スクランブル-09」がストーリーの主題になっている。
制作・GONZO、キャラクターデザイン・村田蓮爾GoHands制作により、劇場版アニメーションが制作されている。
小説版は2003年に第24回の日本SF大賞を受賞している。また、2003年版「SFが読みたい!」で国内篇ランキングの1位を獲得している。
登場人物(キャラクター)
- ルーン・バロット(雛料理) - 元・未成年娼婦。マネーロンダリングを巡る陰謀に巻き込まれて爆殺されかけるが、マルドゥック・スクランブル-09により人工皮膚を移植されて一命を取り留める。
周囲の物体を瞬時にして立体的に体感できる皮膚感覚と電子撹拌(スナーク)の能力を持つ。(声:林原めぐみ) - ウフコック(半熟卵)・ペンティーノ - 亜空間に貯蔵している物質をこちら側の空間に向かって反転させることで、どんな物体にも変身可能なネズミ型万能兵器。(声:八嶋智人)
- ディムズデイル・ボイルド(固ゆで卵) - 脳と手足に高磁発生装置を備え、任意の方向に擬似的な重力を形成することができる、無睡眠、元空挺部隊員。(声:磯部勉)
- シェル(殻)・セプティノス - 表向きはカジノのディーラー。(声:中井和哉)
- ドクター・イースター(復活祭の飾り物または贈り物とする彩色したゆで卵) - マルドゥック・スクランブル-09専門の委任事件担当官。(声:東地宏樹)
劇場版
- マルドゥック・スクランブル 圧縮
- 2010年10月6日公開 (完全版はR18指定で2011年8月6日公開)
- 主題歌「アメイジング・グレイス forBalot」 本田美奈子
- マルドゥック・スクランブル 燃焼
- 2011年 9月3日公開
- 主題歌「アヴェマリア forBalot」 本田美奈子
- マルドゥック・スクランブル 排気
- 2012年9月29日 公開館拡大ロードショー
- 主題歌「つばさ」 林原めぐみ
- 挿入歌「アメイジング・グレイス」 林原めぐみ、本田美奈子
余談
- 短編で依頼されたにも関わらず、完成したら400字詰原稿用紙で1800枚以上になってしまい本にしてもらえなかった
- その後早川書房の編集長指示で設定を追加、その設定がタイトルにもなっているマルドゥック・スクランブル
- 山場のポーカーシーンでは、あまりの緊迫感に書いてる作者自身が耐え切れずリアルゲロしたという
- そしてSF大賞を受賞
- 2010年アニメ公開前に加筆・修正を加えた改訂新版と完全版を発売
関連動画
関連項目
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