概要
アフリカ大陸から東南アジアにかけての地域が原産の哺乳類。なお、「マングース」は科全体の総称であるため、この下にさらに属や種などの分類がある。全体的に褐色の色合いの種が多いが、「シママングース」「ミーアキャット」などの種には縞模様がある。
一般に「マングース」と聞いて思い浮かべられる種は「フイリマングース」という種類[1]。素早い身のこなしに、雑食性で他の哺乳類や鳥類・爬虫類・昆虫に果実など様々なものを食べる。このため、かつては作物を食害するネズミや畑に潜む毒蛇などの天敵として注目された。が…
ハブの天敵として
猛毒蛇として知られるハブの天敵として有名な本種であるが、といっても、ハブの猛毒に耐性があるわけではなく、受ければマングースもただでは済まない。それでもハブはマングースにとって捕食対象の一つではあり、ハブもまた彼等に見つからないように手を尽くすなど、恐ろしい存在であることに変わりはない。
しかし、実際マングースはハブよりも小型な爬虫類(トカゲ)や、小さい哺乳類(ネズミ)など、弱い生き物の方を狙う。ハブは言うまでもなく一筋縄ではいかない相手であり、マングースとしても積極的に狙いたいと思える相手ではないのである。さらに、ハブは夜行性であり昼行性のマングースとは活動時間も違う。
何故マングースがハブの好敵手・天敵、ということになったかというと、昔の人間が「マングースってよ、ハブも殺せるくらい強いらしいぜ!」としてマングースの移入を始めたことに由来する。これは当時、"外来種の生態系への影響"という概念がまだ浸透しておらず、また、「生物的防除」という害虫・害獣を天敵に駆除させる方法として真面目に研究されていた背景がある。
これによって実害を被った土地が日本にある。明治時代、沖縄の奄美大島では、増殖する猛毒ハブの対策としてマングースを大量に投入した。それ以前の放られたイタチなどはあっさり全滅しており、奄美大島の人はこのマングース作戦に希望を抱いていた。
ところがどっこい、マングースは絶滅こそしなかったが、ハブにはほとんど目もくれなかった。それよりも沖縄で暮らすか弱い生物を襲い始め、奄美大島の生態系をメチャクチャに破壊してしまった。
人間の都合で連れて来られたマングースは、これまた人間の都合で今では駆除対象となり、2024年には奄美大島での根絶が宣言された。マングースが繁殖し続ければ島の生態系は乱れるどころか本当に崩壊してしまうため、仕方のない措置ではある。奄美野生生物保護センターでは殺処分された彼らを弔うため「鳥獣魂碑」が設置されている。
なお、沖縄ではかつて「マングース対ハブ」を見世物としていた時期がある。しかし、これは動物愛護の観点から不適切であるとされ、今では行われていないとのこと。
アニメ・マンガ作品では
この沖縄での暴れっぷりやハブとの関連性がアニメやゲーム作成者の目にとまったのか、ポケモンやMTGといった作品で、この動物をモデルにしたモンスターやクリーチャーなどが登場することがある。
なかには、ハブとマングースの物騒な戦闘シーンを放映したアニメも・・・(例:大魔法峠など)。
また『のだめカンタービレ』では、のだめがマングースの着ぐるみを着るシーンがある。
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