概要
猛毒蛇として知られるハブの天敵として有名な肉食動物である。といっても、ハブの猛毒に耐性があるわけではなく、受ければマングースもただでは済まない。それでもハブはマングースにとって捕食対象の一つではあり、ハブもまた彼等に見つからないように手を尽くすなど、恐ろしい存在であることに変わりはない。
しかし、実際マングースはハブよりも小型な爬虫類(トカゲ)や、小さい哺乳類(ネズミ)など、弱い生き物の方を狙う。ハブは言うまでもなく一筋縄ではいかない相手であり、マングースとしても積極的に狙いたいと思える相手ではないのである。
何故マングースがハブの好敵手・天敵、ということになったかというと、昔の人間が「マングースってよ、ハブも殺せるくらい強いらしいぜ!」「マジで?!そりゃ面白い、見世物にしようぜ!」としてマングースVSハブの対決ショーを始めたことに由来するらしい。
この噂によって実害を被った土地が日本にある。明治時代、沖縄の奄美大島では、増殖する猛毒ハブの対策としてジャワマングースを大量に投入した。それ以前の放られたイタチなどはあっさり全滅しており、奄美大島の人はこのマングース作戦に希望を抱いていた。
ところがどっこい、マングースは絶滅こそしなかったが、ハブにはほとんど目もくれなかった。それよりも沖縄で暮らすか弱い生物を襲い始め、奄美大島の生態系をメチャクチャに破壊してしまった。
人間の都合で連れて来られたマングースは、これまた人間の都合で今では駆除対象となっている。しかも結構あの手この手で本格的に根絶やしにしようとしている。だがマングースが繁殖し続ければ島の生態系は乱れるどころか本当に崩壊してしまうため、仕方のない措置ではある。
だが、沖縄ではその「マングース対ハブ」を見世物としていた時期がある。しかしこれは動物愛護の観点から不届きであるとされ、今では行われていないとのこと。
また、この沖縄での暴れっぷりやハブとの関連性がアニメやゲーム作成者の目にとまったのか、ポケモンやMTGといった作品で、この動物をモデルにしたモンスターやクリーチャーなどが登場することがある。
なかには、ハブとマングースの物騒な戦闘シーンを放映したアニメも・・・(例:大魔法峠など)。
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