マンデラ効果とは、複数の人が事実とは異なる出来事や謎の記憶を持っているという現象である。
概要
マンデラとは、南アフリカの政治家ネルソン・マンデラのことである。彼は南アフリカでアパルトヘイト(白人と有色人種を分けて差別する政策)と戦った人物として知られているが、彼が2013年まで存命であったにもかかわらず、複数の人が「マンデラが80年代に政府に弾圧されて獄中死した」というニュースを見た、という謎の記憶を有していたことから名づけられた。
このため、正式な心理学の学術用語や学術的な効果法則ではなく、オカルトや陰謀論と結びつけられたり、俗語として使われる言葉である。(心理学的に分析したような研究はある)
心理学的には、「人は曖昧な記憶を勘、推測、事前知識によって補っている。その結果、同じ間違いをする人が複数出ることで実際とは異なる記憶を持つ人が複数存在することが起きる」と説明されている。
例えば「アグモン」というキャラクターを知っているだろうか。見たことはある、見たらアグモンだと認識できる、程度に知っている人や、また、知ってると言う人であっても細部までは怪しい場合がある。「指が何本だったか」「尻尾の長さはどれくらいだったか」「あれ?背中に小さい羽がなかったっけ・・・?」そういった場合、私たちは「人間の指が5本なんだからたぶん5本だろう」「本物の恐竜の尻尾の長さはこのくらいだから同じだろう」といった常識で曖昧な記憶を補ったり、別の似たキャラクターから類推して「ガンマモンには小さい羽があるからたぶんアグモンにもあるだろう」と推測で記憶を補う傾向があるのだ。その結果、実物とは違う「本物に似た何か」が複数人の間に独り歩きし共有されることがあるのだ。これがマンデラ効果の正体なのだという。
マンデラ氏の死亡説の場合は、他の似た政治家やアフリカの政治家が暗殺されたり、獄死したというニュースを多くの人が勘違いし混同したものと思われる。
しかしオカルト的に、「パラレルワールドが存在しそこで見た記憶を持つ人がいる」「記憶を改竄する存在がいる」などと解釈する人もいる。「ラピュタの幻のED」「ドラえもんのタレント」「昔と漢字、地理が変わっていると主張する者」などの都市伝説と結びつけられて語られることもある。
その他の例としては、ニコニコ大百科の記事にもなっている「言っていない台詞」「やっていない行為」の一部などもマンデラ効果と思われるものが見受けられる。
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関連項目
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