- 人間(man)が地下施設などに出入りするための穴(hole)
- 任天堂が1981年に発売したゲーム&ウォッチのゲームタイトル『マンホール』
- Cyanが1988年に発売したコンピューターゲームのタイトル『マンホール(The Manhole)』
- 筒井哲也による漫画作品『マンホール』。漫画雑誌『ヤングガンガン』に2004年から連載された
- 男性(man)の肛門を指す英語のスラング。性的な含意を帯びる
などを指す言葉である。
本記事では主に1.について説明しつつ、2.および3.についても解説する。
1.の概要
下水道や電気ケーブルなどの地下設備の点検用に作業員が通行するために設置された穴である。地下へと出入りする目的であることから、普通は縦穴。
また、平時は一般人の落下や進入を防ぐため、上部が蓋で塞がれている。この蓋をそのまま「マンホール」と呼称する場合もある。
用途によって管理団体は別々だが、一般的なのが下水道に通じているマンホールで、主に各自治体の水道局が管理している。そのためマンホールには大雨や洪水時に雨水を下水に送る効果も含まれている。
マンホールは原則として世界的にも丸い筒型のものが普及している。ただし四角いものや三角形のものなど、丸型以外のものが採用されている場合もある。
丸型が採用されていることが多い理由として、「設置時に方向を気にしなくていいから」「蓋がマンホールに落ちないから」などと語られる事がある。ただしいずれも結果的な効果と見なすこともでき、「これらの理由から丸くした」とする明確な文献が挙げられることはあまりない。
マンホールの蓋
マンホールの蓋は先述の通りマンホールを塞いでおくためのもので、多くの場合金属製(鋳鉄など)であるが、プラスチック製やFRP製のものも存在している。
自治体によってはマンホールの蓋にその地域の名物などを題材とした特徴的な絵柄が描かれている場合もあり、「ご当地マンホール」などと呼ばれる。日本には、こういった絵柄にデザイン性を見出して写真を収集したりする愛好家も少なからず存在する。何らかの創作作品とのコラボレーションとして、その創作作品のキャラクターなどを描いたマンホールの蓋が(多くは期間限定で)設置されることもある。
こういった状況を反映してか、Wikipedia日本語版には「マンホール」の記事とは別に「マンホールの蓋」「ご当地マンホール」の記事も存在している(2019年5月19日現在)。「マンホールの蓋」の記事は日本語版だけではなく、複数の言語版に存在しているようである。
このうち日本語版Wikipedia「マンホールの蓋」の記事には2017年6月から
ウィキペディアはインターネット百科事典であり、マンホールの蓋の画像投稿サイトではありません(画像利用の方針・百科事典向け写真撮影のガイドを参照)。
と注意を促すメッセージが表示されてしまっている。
上に人間や車両などが乗った際に破損することが無いよう、また気圧や水圧などで簡単に動くことが無いよう、屋外の道路などに設置される蓋はそれなりの強度と重量を必要とする。金属製のものでは重量が100キログラムを超えているものもある。
自治体やインフラ関連企業などが設置するイメージがあると思われるが、ホームセンターやネット通販などで個人向けにも販売されている。小型なものであればだいたい数千円程度で購入できる。ただし上記のように耐荷重性については気を配らなければならない。車両が入る可能性がある場所のマンホールの蓋に人荷重用の耐久性しかないものを使用した場合、破損につながる可能性がある。
上記のように重量物であるため普通の人が手持ちするには困難であるが、創作作品などでは武器・防具として使われることもある(例:ゲームソフト『T.M.N.T. タートルズインタイム』、映画『アメイジング・スパイダーマン2』、特撮ヒーロー番組『仮面ライダージオウ』)。
マンホール(ゲーム&ウオッチ)
『マンホール』とは、任天堂より発売された携帯型ゲーム機「ゲーム&ウォッチ」のゲームタイトルの一つである。1981年1月27日発売。
道を往き交う人が4つのマンホールから落ちないようにプレイヤーを操作し、橋を渡らせるゲーム。GAME AとGAME Bがあり、Bの方が難しめ。マンホールから3回落としたらゲームオーバー。
後にゲームボーイギャラリーに移植。
マンホール(The Manhole)
『マンホール』(『The Manhole』、『ザ・マンホール』)とは、1988年にCyan社が発売したアドベンチャーゲーム。
主人公はマンホールを通り抜けて不思議な世界にたどりつき、探索していくというファンタジーな内容。ストーリーを進めていくというより、様々なものやキャラクターをクリックして起きる反応を楽しむというタイプのゲームである。
Cyan社は後に1993年にリリースしたアドベンチャーゲーム『MYST』で有名となるが、本作はその『MYST』の萌芽となった作品と見なすこともできる。
マッキントッシュやMS-DOS、FM-TOWNSやWindowsなど複数のコンピューター環境向けのバージョンが発売されており、日本語版も存在する。1991年にはSUNSOFTからPCエンジンCD-ROM2版も発売されている。
関連動画
関連静画
関連商品
関連項目
関連リンク
- 7
- 0pt
- ページ番号: 5563760
- リビジョン番号: 2890321
- 編集内容についての説明/コメント: