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マンボウ
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まんぼう記事#1 マンボウ記事#31

マンボウ(翻車魚)とは、フグマンボウ科のである。

曖昧さ回避

その他のマンボウおよびマンボウを名前に含む用語についてはまんぼうの記事を参照。 →「まんぼう

概要

現在フグマンボウ科は5種類知られ、マンボウ科マンボウ属には3種類のマンボウが知られているが、その中の普通の「マンボウ」が以下の通り。

【分類】脊索動物門 脊椎動物亜門 条鰭綱 フグ フグ マンボウ科
【学名】Mola mola
【分布】熱帯と温帯の世界中の合いに広く分布。
【体長】最大で2.7m程度?
 ※3m以上の個体も記録されていたが、分類の見直しで多くが「ウシマンボウ」になった能性が高い。
【体色】褐色
【特徴】体は縦にたく全体的に円形をしている。格のほとんどが軟
  体の後端に上下一対で縦に細く長い背鰭と鰭を持ち、尾鰭はく独特の鰭を持つ。
  口に一般的なく嘴(くちばし)状になっており、クラゲプランクトンの他、小甲殻類捕食する。

マンボウの生態については現在も不明な点が多く残されている。その体形から面近くの表層部で生活していると思われていたが、近年の調深海にも行き来することが判明したり、他にも面にたい体を横にして浮かんでいたり、面からジャンプするといった行動の理由も諸説あるがまだよく分かっていない。
ただし、マンボウのメスは一度に最大3億個のを生むという話があるが、これは疑わしい。

深海に潜るのはエサを食べるためのようだが、圧変化に対応するためか空気の詰まった浮き袋ではなく分の多いゼラチン質の層で浮力を稼いでいる。いつものんびり漂っているような印があるが、危険が迫ると猛速度で泳ぐ。茨城県の「アクアワールド・大洗」によると「本気を出したマンボウは意外に速い」とのこと。この泳ぎは背鰭と鰭を一緒に左右に振る、ペンギン羽ばたき泳法を横倒しにしたような動作による。

生まれたばかりの稚には多数のトゲが生えており一見ハリセンボンにも似た成とは似ても似つかぬ姿をしている。元々ハリセンボンと同じフグ仲間であるためだろうか。マンボウは食用としても用いられ、身はく弾力があり、特に肝が味として重宝される。身は分が多くほとんど味がないが、傷みやすいことから、煮物にされたり、刺身の場合はポン酢味噌などと合わせることが多いが、身と肝を和えるとこれまた美味とのこと。

マンボウの嬌のある堂々とした姿はなかなかのインパクトがあり、各地の水族館飼育されている。とくに茨城県大洗町の「アクアワールド・大洗」では、日本一の大きさという巨大水槽2014年現在7匹が飼育展示されており、ゆったり泳ぐ姿を見ることが出来る。餌の時間には飼育員の方による解説もある。また館内のミュージアムゾーンには世界最大級のマンボウの剥製もあり、マンボウはサメと並んで同館の顔として知られている。

ちなみにアカマンボウアカマンボウに分類され、全くの別モノである。

マンボウ最弱伝説?

水族館での人気の一方で、マンボウは飼育下で弱りやすく、死亡率が高いことでも知られる。旋回が不得意な性質から擦り傷を作って弱ってしまうことが多く、専用水槽の場合ビニール製のカーテンをガラスの内側にたらしてそれを防ぐなどの手法が用いられる。

ここから話に尾鰭がついたのか(マンボウに尾鰭はないのだが)、以下のような「マンボウの死因」がまことしやかに囁かれるようになった。

ほぼ全てデタラメである。

この中の多くは実のところ、このようなネタツイートネタ絵が得意な絵師であるサッカン氏が2013年に考え、ツイッター投稿した全くのネタであった(マンボウの死因一覧ツイートその1exitその2exitその3exitなど)。特にツイート2は突出しており、9000以上RTされている。このツイートが世間に出回ってしまっていることはサッカンも承知しており、2014年に謝罪している(ツイートexit)。

しかしそこだけが出処という訳でもなく、特に「ジャンプの着で死ぬ」というデマは、サッカンより3年以上前のWikipediaでも記述が存在したことを、マンボウ博士澤井悦郎が確認している。

この件についてはテレビツイッターなどで否定が進み、2014年後半にはほぼデマと見なされるようになった。都市伝説などと言われることもあるが、実際のところわずか4年程度で急に広まりすぐ消えていったネットミームである。

が、まだ信じている人もやはり存在するし、2014年に大流行したスマートフォンアプリ生きろ!マンボウ!」は現在も特に内容を改めることなく世界中で配信されている。

卵3億?

死因デマが信じられた原因のひとつとして考えられるのが「一度に3億のを産むが、生き残るのは2匹」という情報と思われる。
これはWikipediaやサッカンよりまともそうな文献にも書いてあることがあるが、やはりマンボウ研究澤井は否定的に述べている。これは「卵巣に未成熟が3億あると書いてある論文が過去に存在した」なのだといい、産む数ではない。しかも3億の根拠が論文に示されていないのだという(3億でないと言い切ることさえできない)。もちろん生き残る割合も定かでない。

ただ魚類では多くのを生み、その多くが成にならず捕食されるのは普通のことである。例えばスケトウダラの卵巣であるタラコには100万個のが入っていると言われる。一個の大きさはそう変わらないので、それよりかに大きなマンボウの卵巣には3億のが入っていても不思議ではない。その正確な数と一度に全部を生むのかは確認されていないのである。生き残る割合に至ってはのひとつひとつを確認するのは不可能なので、産卵数とマンボウの生息数から推測するしかない。

マンボウ科の種類

※ヤリマンボウ属のトンガリヤリマンボウは実際はヤリマンボウと同じ種だと言われるが、はっきりはわかっていない。
※マンボウ属のゴウシュウマンボウは研究が進んでウシマンボウと同種とわかり、改名された。

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マンボウ博士として知られる澤井悦郎の著書。2017年前半までの最新情報がふんだんに掲載されている。ただし2017年はマンボウ属の分類がさらに進んだ年であり、本書で触れている未知の種にカクレマンボウという名前がついたことにはわずかしか触れておらず、さらに不確定になっていたマンボウとウシマンボウの学名が確定するのは本書の出版後である。澤井ネット上の記事も合わせて読みたい。
このほか、死因デマにも触れており、サッカンと直接やりとりした話も出てくる。
ちゃっかり献本をもらったサッカンツイート

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117 ななしのよっしん
2021/07/23(金) 07:40:21 ID: NTlZpzE4gb
ケールが近いマグロイルカべると旋回が不得意だから
水族館だとガラスとかに衝突したりする
フグ戚だからおちょぼ口に見えるが、
よく見たらじゃなく生傷だったりする

泳ぐ速度が時速28kmとしても数kg1tえもある体で
顔面(頭)からガラスに何度もぶつかった場合は
ダメージが蓄積するのかも。
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118 ななしのよっしん
2022/02/19(土) 08:28:47 ID: YJa5+/CGmb
かわいそう
行けると思ったら透明あってゴン!ってやるんやろうな
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119 ななしのよっしん
2022/04/23(土) 12:32:43 ID: v1aMJEUpWV
陸で暮らしてる々から見てもどうしてあんな不便そうな体で生き残っているのか不思議でならない

それでも自然淘汰から生き延びてるから何かしら凄い力はまだまだあるんだろう

そこら辺の種でも絶滅危惧種扱いされる近年でもこいつが絶滅危惧種って言われてるの聞いたことないし
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120 ななしのよっしん
2023/08/29(火) 09:48:33 ID: nnciZtRlLn
なんやかんや食物連鎖の頂点付近の生物だからな
餌がくなったら死ぬけどそうでもなきゃ滅びる要素が
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121 ななしのよっしん
2023/10/31(火) 13:59:26 ID: R0F4e/rU1a
縦長なのでく泳げるが、方向転換や停止が苦手

水族館だとゼラチンにミンチ餌を固めて与えるとか
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122 ななしのよっしん
2024/01/15(月) 23:54:19 ID: YE1Tnbczuq
ちなみに、マダイが子孫を残せる確率100万匹に1匹の割合だとか。
生まれた直後の稚の段階でうまく食べられず餓死する割合が一番多いらしい。
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123 ななしのよっしん
2024/03/12(火) 04:45:51 ID: rvJwCKUHHj
何でマンボウ最弱コピペとか流行ったのやら
マジならとっくに絶滅してるわ
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124 ななしのよっしん
2024/03/13(水) 11:40:09 ID: 0sgNCyVYPK
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125 ななしのよっしん
2024/04/07(日) 19:08:22 ID: T6HhydCW+g
>>123
当時のインターネット上にはマンボウ情報があまりなかったのに加えて、マンボウググると結構上位にマンボウ最弱コピペのまとめサイトが出てきてしまっていたのが原因かと
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126 ななしのよっしん
2024/10/05(土) 01:23:22 ID: nnciZtRlLn
体組成で見るとマグロとかカツオ系統の全身強筋肉で構成された屈強な生物なんだよね
ただ巨体の割に身体が薄いのは事実
横から衝撃を受けると内臓損傷してあっさり死ぬ
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