マーク・クルーン(Marc Kroon)とは、横浜ベイスターズ、読売ジャイアンツに所属した元プロ野球選手(投手)。
横浜・巨人で守護神を務めた、球速162km/hの元・日本記録保持者。(現在は大谷翔平が更新)
概要
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2005年に横浜ベイスターズに入団。当時は目も当てられないほどのコントロールの悪さで横浜のフロントは獲得したがらなかったが、クルーンの投球フォームを見て監督の牛島和彦はすぐに矯正可能と判断し獲得を要請。実際に牛島和彦監督の指導によりメジャー時代から課題だった制球力が大幅に改善された。佐々木主浩の離脱によりシーズン中から抑えに定着。日本球界で初めて球速を160km/hの大台に乗せ話題を攫った。
以降2007年まで横浜の不動の守護神として活躍。2006年には川村丈夫・木塚敦志・加藤武治とともに「クアトロK」と呼ばれたりもした。しかし2007年オフ、2009年限りでの引退宣言とともに2年契約を横浜に求め、これを横浜が渋ったため交渉が決裂。読売ジャイアンツへ移籍することとなる。
巨人でも上原浩治に代わって抑えを務め、2008年は41セーブを挙げ初のセーブ王を獲得するなど優勝に貢献。2009年も引き続き抑えを務め、故障離脱もあったものの防御率1.26という来日以来最高の数字を記録した。
しかし巨人3年目となった2010年は不振に喘ぎ、ブレット・ハーパーに逆転サヨナラ満塁弾を浴びたり、勝てば2位の最終戦でリードを守りきれず敗戦投手となったりと派手な炎上を繰り返した。25セーブを挙げたが防御率は4.26と大幅に悪化し、同年オフをもって退団。その後、サンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を交わした。
2012年、現役を引退。日本での通算成績は6年間で304試合、14勝18敗177セーブ19ホールド、防御率2.68。
140キロ台中盤の変化球が遅く見える超速球派投手。矯正されたとはいえ基本的にコントロールは悪く、決め球がフォークということもあり、四球・暴投が多い典型的な劇場型守護神。そのため、最終年以外は安定して成績を残しているわりにはファンの間ではイマイチ信頼されていなかった。不調時には「(コントロールが)狂うん」などと揶揄されることも(ちなみに本人もファンにサインする際に「狂雲」という漢字表記を使うことがある)。球速のわりにストレートが打たれる印象があるせいか、藤川球児の全盛期にはそのストレートを讃える際に何かと引き合いに出された。
ハンバーガー、ステーキ、スパゲッティ、ピザ、牛丼、焼肉ぐらいしか食べられないという極度の偏食家である。
通算成績
通算:10年 | 登板 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 防御率 |
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MLB(4年) | 304 | 0 | 0 | 14 | 18 | 177 | 19 | .438 | 305.1 | 121 | 417 | 2.68 |
NPB(6年) | 330 | 0 | 0 | 14 | 20 | 177 | 19 | .412 | 332.0 | 147 | 440 | 3.09 |
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関連項目
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