マーベラスとは、漫画『キン肉マン』に登場するキャラクターである。
概要
完璧・無量大数軍の一人で、『完昇』の異名を持っている。ラーメンマンと同じ超人拳法の伝承者であり、額にはその証である「龍」の焼き印がある。口癖は「キュワキュワ」。
「勝って笑うか、負けて死ぬか」の超人拳法の教えを絶対のものだと信じており、より完璧な強さを求めて完璧超人となった経緯がある、力を求める求道者的な超人である。一方で卑怯な手を嫌う一面があり、正々堂々とした戦いによる勝利を信条としている。他の完璧超人と比べると、下等超人を見下すような発言が少なく、同門であるラーメンマンに対しても一定のリスペクトを払っていた。そういった意味では、完璧・無量大数軍の中でも異質な存在となっており、ラーメンマンとの戦いもどちらかといえば『闘将!!拉麺男』の色が濃い描写となっていた。
中国風の甲冑を纏っており、最大の特徴は「紅龍」と「蒼龍」という双龍を両肩に巣食わせていることにある。この二匹の龍はオブジェではなく、それぞれが独立した意思を持った生き物であり、マーベラスを守り、サポートする存在となっている。戦闘スタイルもこの双龍を利用した技がメインとなるなど、自身の武器として取り込んでいる。ただし、完全に制御できているわけでもなく、マーベラスの意思に反した行動に出ることもある。作中で巣食うようになった時期や経緯は描かれていないが、修業時代の回想シーンで両肩にいる場面といない場面があるため、恐らくは超人拳法の修行中に巣食うようになったと思われる。
プロフィール
作中での活躍
完璧・無量大数軍第二陣として登場し、全面対抗戦には第2ステージから参戦。鳥取砂丘階段ピラミッドリング第1ステップにて同じ超人拳法の伝承者であるラーメンマンと対戦。
先の戦いに敗れて自害したクラッシュマンの姿を見て思うところのあるラーメンマンに対し、正義や友情など不確かなもののために戦うことに虚しさはないのかと問い詰める。合わせ鏡のような超人拳法を極めた2人の戦いは、「殺人拳」に対するお互いの相反する考えがぶつかり合うイデオロギー闘争となり、〈完昇〉双龍同体飛燕によってラーメンマンを壁に叩きつける。しかし、あくまで「生かす拳」にこだわるラーメンマンに迷いはなく、徹底して首を狙った攻撃を繰り返す。それを本気の攻撃だと思わないマーベラスは「殺すつもりでこい」と迫るが、ラーメンマンのコメカミの古傷に喰らいつこうとした蒼龍をパンチで諫め、勝ち方へのこだわりも見せる。しかし、最後は首に双龍を巻き付けられた状態での変形の九龍城落地を喰らい、失神KOによって敗れてしまう。
試合中、ラーメンマンが首への攻撃を執拗に狙っていたのは、失神させることによって体の力を奪い、試合後の自害を阻止するための布石であった。不殺を貫いたラーメンマンの高潔な考えに理解を示し、同門の2人が分かり合えたかに見えたその時、蒼龍が自らの意思でマーベラスの心臓に喰らいつき、ラーメンマンの願いも虚しく、完璧超人の掟に従い、絶命してしまう。
死後、プラネットマンの人面プラネットによって魂が召還されるが、特に見せ場があったわけでもなく、サイコマンによって消滅させられている。
必殺技
- 〈完昇〉双龍同体飛燕
- 両肩の紅龍と蒼龍が捻じれ合った状態で相手の脚に噛みつき、龍の首を伸ばして絡ませた状態から一気にほどくことで相手の体に大回転を与えて吹き飛ばし、壁に叩きつける技。
"完昇"の冠が付いた技だが、実はマーベラス本人は特に何もしていない。しかも、ラーメンマンには、逆にマーベラス自身に回転を加えることで攻略されている。 - ライジングドラゴン
- 紅龍と蒼龍が敵に噛みついて相手を捕獲する技。膝蹴りによって仕留めることもあれば、双龍同体飛燕への繋ぎ技として使うこともある。
- 双龍・塒固め
- 相手の両腕を双龍に噛みつかせることでロックし、自らの両腕で相手の両脚を捻りあげる関節技。
- 四腕龍拳
- 自らの両腕と紅龍と蒼龍の頭部を四つの拳に見立て、相手に一度に4発の打撃を加える技。
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- ネメシス(キン肉マン)
- ストロング・ザ・武道
- グリムリパー
- マックス・ラジアル
- ターボメン
- クラッシュマン(キン肉マン)
- ダルメシマン
- マーリンマン
- ピークア・ブー
- ジャック・チー
- ポーラマン
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