ミツクリザメ(学名:Mitsukurina owstoni)とは、ネズミザメ目(Lamniformes)ミツクリザメ科(Mitsukurinidae)に属する鮫である。
概要
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体長は通常2~3mほどだが、最大で3.5mほどになることもある。体色は薄いピンク色だが、死後は栗色になってしまう。まるで角にも見えるような立派な吻(ふん)が非常に特徴的な鮫。吻には電気受容器のロレンチニ器官を多数備えており、それを用いて海底の餌を探す(この吻は割と柔軟なため、攻撃や防御に使用するのには適していないようだ)。
また、顎も非常に長く突き出ているが、普段は引っ込んでおり、頭部の輪郭と完全に一致している。圧力の低い水上に引き揚げるとこの顎は飛び出したままになってしまう。
長く突き出た吻と飛び出た顎から鮫の中でもとりわけ異常な姿をしており、「ゴブリンシャーク」(goblin shark)とも呼ばれている。ただし生時は上記のように顎を収納して泳いでおり、そのときはむしろ滑らかなフォルムをしている。
長い吻を天狗の鼻に見立てて「テングザメ」とも呼ばれる。というかゴブリンシャークという英名自体テングザメを訳したものだったりする[1]。
深海性の珍しい種で、捕獲例や観察例も少ないことから生態については未だに不明な点が多いが、凶暴そうな見た目に反して人間に危害を加えることはないとされる。水深1200m程度までの深海底に生息されているとされるが、詳しい分布も不明。日本近海にも生息している。
稀に捕獲された個体が水族館で展示されることもあるが、長期飼育は難しく、一日で展示終了となる場合もある為、相当運が良くないと生きたミツクリザメには出会えない。
学名や和名は明治時代の日本の動物学者、箕作佳吉(みつくり かきち、1858~1909)への献名。
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関連項目
脚注
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