ミドリ(ケムリクサ)とは、アニメ『ケムリクサ』に登場するキャラクター(?)である。
概要
姉妹が根城にしている「車輪が付いた箱(電車)」で育てられている、緑の葉っぱ(ケムリクサ)が生える樹。りん以外の姉妹は「ミドリちゃん」、りんは「ミドリ」、わかばは「ミドリさん」と呼んでいる。
りつが六島の壁で枯れかけのミドリの枝を見つけ、ずっと育ててきた。りつはミドリが大好き(というか親バカ)で、ミドリが大きくなるのを楽しみにしている。一般的な植物と同じように水を吸って育つが、生長スピードは非常に速い。樹の根元に核となる枝があり、それを壊されると止まってしまう。核の枝を使った攻撃は緑のケムリクサよりも威力が高い。
りつ及び電車とは一心同体状態で、りつの意思で緑色に光る根を自在に伸ばしたり動かすことができる。根を通じて遠距離でも会話できるほか、りつは根の上に耳を出現させ遠くの音も聴くことができる。根の先から水を吸い上げて別の根の先に送ることが可能で、主に水タンクに水を蓄えるために使われる。わかばはタンクに水を溜めているときに突如タンクの中から現れた。
線路の上を移動するときは後ろに伸びた根が電車を押し出すように動き、線路が無い場所では根を四本足状態にしてのしのし歩く。新手の猫バス 姉妹(+わかば)の旅に欠かせない存在であり、電車ともども家族の一員であり立派な旅仲間である。
電車には「1904」のナンバーや京都市交通局の局章が付いていることから、広島電鉄の路面電車1900型の車両番号1904、愛称「かも川」がモデルと思われる。広島電鉄の車両なのに京都市交通局の局章が付いている理由は、京都市交通局から広島電鉄に移籍した車両で、記念に以前の局章をとどめているため。
_ミドリちゃんはすごいんだにゃ!>∧∧_____└|[][ ][]|┘
ミドリのケムリクサ
主に身体強化や煙を吸い込んで噴き出す緑の光、葉の剣等として姉妹によるアカムシへの攻撃に使われる。
一方で緑のケムリクサによる攻撃を受けたわかばは傷が癒え、わかば自身が使用した際には鉄柱や車輪などの無機物までもが修復された。橙のケムリクサに残されたりょくの考察によると「緑色のケムリクサは大きく私たちの助けになるはず」。わかば曰く「ユニークな葉の形」、りつ曰く「音もすっごく良い」とのこと。
_綺麗にゃ?綺麗にゃ?>∧∧_____
ミドリの大樹
七島にそびえる天を突くほどの大樹。りつが六島の根を調べたところミドリと同じ樹だと判明した。
電車が通れるほど太い根が空中にまで張り巡らされ六島にも届いているが、ほとんど枯れている。七島の入り口の分厚い青い壁やその向こうにある大樹の周囲にはアカギリはなくアカムシもいない。
りょくが近くに大量の水がある可能性があると考察した「巨大な生きた枝付きのケムリクサ、枯れてても長い幹や根」に合致する樹。うろに姉妹が生きていくのに十分なほど大量の水が溜まっており、どこからか吸い上げているのか水が流れ込み続けている。
しかし反対側の壁の向こうは見渡す限りアカギリが広がっており、「赤い根」から生まれるアカムシが大樹の根を無残に食い荒らす惨状となっている。このままではそう遠くなく水場まで「赤」が侵食してくるのは間違いなく、姉妹たちとわかばはりんの決意に従い安住の地の確保を目指して「赤い樹」の破壊のため「赤い樹」の根元を目指すことになる。
_ミドリちゃんの方がツヤと音が良いのにゃ!>∧∧_____
真実
警 | この項は、ケムリクサ11話以降のネタバレ成分を多く含んでいます。 問題の無い方のみスクロールしてください。 |
地球人類とは異なる存在である“ワカバ”たちが使用する、未知の技術によって造られた道具「ケムリクサ」の一種。状態保全・修復の効果がある。ワカバたちは食事や睡眠にあまり頓着せず、代わりにミドリの葉の煙を吸うことで肉体の強化をしたり体調を整えたりしている。地球人(の遺体から再生された)りりの感覚だと、ミドリの煙は地球の煙草のそれらしい。
赤のケムリクサが暴走した際にも浸食を止めるためにワカバが使おうとしたが、赤い霧の力で地面からの新規発芽を阻害されてしまう。進退窮まったワカバは「時間はかかるけどまた会える」「駄目だったら好きなことをして楽しく生きて」と言い残してりりを遠くへと逃がし、ひとり赤い霧の中へ消える。一島へと飛ばされながらりりが目にしたものは、いくつもの青い壁が生成され、その向こうで緑色の樹が天高く伸びていく光景であった。
その後りりはワカバ救出のために青い壁を突破するべく、複数のケムリクサを同時使用する荒業で自身の成長と分割を試みる。分割処理が行われる最中、救うべきワカバの居場所を明確にするべく「記憶の葉」を確認していたが、その中で倒れ伏すワカバの身体から植物が生えている光景を目にしてしまう。ワカバは地面からではなく自身の体内からのミドリの発芽を試み、りりはそれを自覚のないまま目撃してしまっていたのである。絶望したりりは記憶の葉にロックをかけ、ダイダイに書き残した「ワカバを助ける」という文を塗り潰して「好きに生きて」と書き加えた。
――つまり、七島の大樹はワカバのなれの果てである。りつが見つけたミドリの枝も元は大樹の一部であったと思われ、ミドリちゃんのところにわかばが現れたのもこれと無関係ではない可能性が高い。
自主制作版における大樹
虫に効く葉が生える、水を吸い上げる、律に可愛がられているなどは共通だが、こちらは単に「樹」とだけ呼ばれている。「さいしょのひと」が降り立った地(現在の「村」)に生えていたとされ、この樹の周囲では赤霧が薄くなる。
エンディング映像において、わかばはこの樹から生まれたことが示唆されている。
汚い手で樹に触るんじゃねぇ、このゴミ虫がァ…!!>(◎ω◎)
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関連項目
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