ミナミヌマエビとは、日本在来の淡水エビである。
西日本の限定的な地域にしか生息しておらず、関東の在来エビはヌカエビと言う別種。
アクアリウムショップでミナミヌマエビとして売られているのはシナヌマエビと言うかなり近い親戚。
ヌカエビよりはミナミに近いので放したりしなければ飼育上気にする事はない。
概要
体長20~40mm。
色は緑がかった透明から茶褐色まであるが同種である。
雑食性で魚の餌の食べ残しやフン、土壌の有機物などを日がな一日ついばんでいる。
近年は藻を食べるということでアクアリウム用の清掃動物として
ペットショップで容易に入手できるようになったが、
その効果のほどは「?」である。
春から秋にかけて大型卵を抱卵する姿が見られる。
幼生は親と同じ姿をしており、陸封型のエビなので
放っておいても水槽の中で爆繁する。
常に何かをついばんでいるため糞も積もれば山となる。
コケ取り要員のつもりが増えすぎて水を汚す、なんてことになりかねない。
餌の量を減らしたり、隠れ家になるものを減らすことで稚エビを魚に間引いてもらうなど
数のコントロールが重要。
丈夫で水質の変化にも比較的強いが化学物質には大変弱い。
ホームセンターなどで売られている安水草を一本入れるだけで
残留農薬によりその日のうちに全滅してしまうので注意を要する。
同じ理由により、コケ・カビ除去用の薬品もあまりお勧めできない。
上にも挙げたとおり、清掃効果にはあまり期待しないほうが良いが
水草の陰で有機物をついばむ仕種など非常にかわいいので
アクアリウムのアクセントに是非とも欲しい生き物でもある。
環境によっては色が付く事もあり、透き通った淡いブルーなどの綺麗な色になる事も。
エーハイムの外部フィルター潜り込んた稚エビなどが掃除の時に出てくると、
結構色の濃いブルーになっていたりする。
水槽に戻して落ち着くと無色や茶色など地味な色になってしまいがっかり。
アクアショップでチェリーシュリンプと言う名で売られているカラフルなエビは、
そういった色付きミナミを品種改良で色が変わらないように固定したもの。
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関連項目
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