概要
通称MD。ソニーが1992年にアナログコンパクトカセット(カセットテープ)の代替として発表した。
録音用・再生用・ハイブリッドの3種類があるが、現在流通しているのは録音用のみ。一時期再生用で楽曲が発売された事もあったが売れなかった。ハイブリッドは使い道がない為か規格のみが存在する。
録音用には60・74・80分のタイプがあり、ソニーのATRAC形式で録音される。
なお、MDは海外では普及しておらず、事実上日本ローカルの規格となっている。
その他規格など
MDLP
2000年に発表された。通常時の2倍(LP2)または4倍(LP4)の時間の録音が可能。80分ディスクであれば最大320分の録音が出来る。非対応機種では再生は出来ない。
Net MD
2001年に発表された。当時流行の兆しのあったデジタルオーディオプレーヤーのシステムをMDに採用したもの。
Hi-MD
2004年に発表された。最大1GBの容量を誇り、音楽データ以外にも写真やPCデータのバックアップも可能となった規格で、これを活かす形でカメラ付きのHi-MDプレーヤーも発売されていた。
が、前述の2つほど成功したとは言えず、これ以降ソニーはデジタルオーディオプレーヤーに注力している。
現状と今後
2009年3月時点で、デジタルオーディオプレーヤーの普及に伴いMD市場は縮小傾向にある。
開発したソニー以外はポータブルプレーヤーから撤退しており、そのソニーでさえ1機種(関連商品のMZ-RH1、商品詳細はこちら)を除いて生産完了となっており、残ったMZ-RH1も2011年9月にて出荷が終了している(現在は店頭の在庫中古のみ)。
また、付属しているSonicStageはバージョン3.4であり、最新のSonicStage VではMDをサポートしていない為カタログではSonicStage CPを案内しているが、そのSonicStage CPはWindows7には対応していない(後継のx-アプリは対応している)。
ただ、据え置き型に関してはMDからのダビングという役割の為まだ需要はある模様だが、2013年3月にソニーがMDコンポの出荷を終了。
MDデータの取り込みはSonicStageが作動するWindows7以前のPCを用いるか、アイ・オー・データの販売しているADレコを用いる方法を採ることとなる。
なお、MDそのものもソニーは2025年2月で生産を終了することとなった。
関連動画
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関連項目
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