1995年~1999年に月刊コロコロコミック及び別冊コロコロコミックで連載された。単行本全8巻。
概要
第二次ミニ四駆ブームの当時に活躍した実在の人物ミニ四ファイターを主人公にした、児童誌連載では珍しく大人が主人公の作品。
単発ゲストの子供達とファイターの交流を通じてミニ四駆の改造テクニックやマナーを紹介する、現実のミニ四駆との密接なタイアップ作品である。
改造と言うと何となくハードルが高いかもしれないが、マシンの組み立てから初歩的な改造の仕方、公式大会に出る時の準備や心構えなども解説されているので、初心者にもお勧め。コロタン文庫等のミニ四駆の単行本が教科書ならこちらは学習漫画といったところか。
ミニ四駆を中心にした人間ドラマの面もあり、ストーリー要素が強い回も多く存在する。これらの話を読めばミニ四駆がやりたくなること受け合いである。
ちなみに作者の青木たかおはゾイド(メカ生体時代)やベイブレード(メタルファイトじゃない奴)のタイアップ作品も手がけていた。コロコロを読んでいたなら絶対一度は目撃したであろう絵柄である。
登場人物
キッド以外はタミヤ社員が扮した実在の人物がモデルになっている。
- ミニ四ファイター(初代)
- 初代主人公。比較的小柄で髪が逆立っている(実在のファイターに近い髪型から一瞬で逆立つ描写がある)。
ミニ四駆を90秒で組み立てる特技がある…と自称しているが、作中で成功したことは一度もない。ルーキー時代に初めて披露したときは途中で砕け散り、その後10分くらいで元通り組み立てた。一度60秒での組み立てに挑戦したところ、組み立て自体は完了して自走もしたのだが、その辺の柱にぶつかって全パーツがバラバラになるというそっちの方が難しいだろって感じの芸当も見せた。なおその時、周囲から「そもそも90秒も怪しいのに」と言われてしまっている。単行本2巻でミニ四駆を世界に広めるため引退、新ファイターに後を託す。漫画作品で初代ファイターの活躍がもっと見たい人はおちよしひこ著「GO!GO!ミニ四ファイター」をどうぞ。 - ミニ四ファイター(2代目)
- 2代目主人公。登場当初は新ミニ四ファイターと呼ばれた。初代ファイターと比べてかなり大柄な男性である。本作で「ファイター」と呼ばれるのは基本的に彼。レース大会のスタッフとして初登場、大会が雨で中止になり落ち込む子供達の前で即興で体を張ったアトラクションを演じ、初代ファイターに見込まれて抜擢された。ファイターとなってからも子供達のために粉骨砕身するエピソードが多い。好物は牛丼。彼自身がミニ四駆を走らせるシーンはあまりないが、主にファイターの装飾を施したマグナム系列のマシンを使うことが多い。 「ファイターマグナムVFX」が出た後は基本的にそれを使う。
- メカニックマン
- 元はRCのキャラクターなので「タミヤRCカーグランプリ」等で知っている人も多いだろう。最新グレードアップパーツやマニアックな改造、公式大会の新サーキットなどを紹介する。明らかに小学生向けではない高度なセッティングを教えることもあり、特にバックブレーダーの宣伝回ではジオラマ製作でファイターと張り合い、子供たちを置いてけぼりにした。肥満体に描かれているためか体格をネタにされることが多く、しょっちゅう「メカ肉マン」と呼ばれている。
- ミニ四ドクター
- メンテナンスの方法を紹介する。登場回数は少ないが実用的な話が多い。
- ミニ四キッド
- わりと終盤になってから登場したファイターに憧れる少年。子供達の中心的な存在だが、冬場のレースでメンテナンスを怠ってリタイアした挙げ句風邪を引く、当時のガチ勢に人気のあったVSシャーシを「小っちゃければ良いってもんじゃないだろ!」とコケにするetc...ありがちな失敗をする役が多く他の子供と比べて特に優れているわけではない。
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関連項目
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