ミハエルとは、テクモ版キャプテン翼シリーズに登場するキャラクターである。
キャプテン翼3から登場し、最終作の5まで出演する。
原作にもゲーム作品にも他に類を見ない、稀代の変人として有名。
ドイツ系の発音の名前だが、アメリカ人である。普通ならマイケル。
なお、後に登場したミカエルとは全然全くなんにも一切どこも関係無い完全に赤の他人である。
(ちなみにあちらはスペイン人。普通ならミゲル。発音がおかしいところまで共通している)
概要
アメリカ代表として登場。
彼の変人ぶりは近隣諸国に鳴り響いているらしく、メキシコに行った日向が「アメリカには奇妙な奴がいるらしい」と耳にしている。
当時はスマホも無くインターネットも一般的で無かった時代に他国の情報を得るというのは大変な労力が必要だった。それでもなお伝え聞くことができたという事、それもサッカーの実力では無く「奇妙な奴」として噂になるというのは物凄い話だったのである。
それを聞いた石崎が突然「俺様に任せておけって事よ」と言い出す。先に出会った片桐陽子にいいところを見せようという魂胆だったが、この唐突な発言は、全然別方向で運命の出会いを生んでしまうのだった……。日向と松山は「こいつ何か悪いものでも食ったのか?」「さあね……」と呆れていた。
いざ試合が始まってみると、現れたのは美形ナルシストキャラの失敗作みたいな変人。
「ふしぎなおどり」としか形容できない奇妙奇天烈なドリブル技「ローズダンサー」で全日本の並み居る強豪をごぼう抜きして行き、もはやまともには手に負えない。それもディアスのような天才的プレーヤーと言うわけではなく、彼のわけのわからん動きに常識人たちがついて行けない様子で、三杉は「ミハエルのペースに巻き込まれるな!実力なら負ける相手じゃ無い!」と檄を飛ばす。
しかし結局まともにローズダンサーを止めることはできないので反則を余儀なくされる。
試合後は石崎を「ヤマザル君」、後に「サルザキ」と呼んでライバル視するようになる。
全日本には他に多くの有名選手がいるのになぜわざわざ石崎なのか。
次に戦う時には石崎を倒すために編み出してきた必殺シュート「ローズバスター」を繰り出してくる。
これを「そのぐらい俺にもできるぜ!」と石崎が模倣し、その美しく無さから「ヤマザルバスター」と命名。
このヤマザルバスターはこの後5まで続くシリーズで石崎の主力技として活躍し続けることになった。ミハエル様々である。
石崎も、半ばバカにする意味で名付けられた名前をそのまま使用し続けているところを見ると、案外まんざらでもないのかもしれない……?
相変わらずローズダンサーは止められないのでまた反則で阻止しようとすると、今度はタックルが足に当たったために新調してきたソックスが破れてしまい猛烈に怒ってパワーアップ。まだ戦いも後半戦の半ばという時期なのにラスボスのシュナイダー級にまで能力が上がり、本当に手が付けられなくなる。
なんとか倒した後は石崎を「ユーこそベストモンキーね!」と賞賛(?)する。
そしてドイツとの最終戦で、石崎にボールが渡ると「今ですサルザキ!ヤマザルバスターを撃ちなさい!」と声援を送る。
ここまでの流れからしてこれは確実に得点できるイベントシーンか……と思ったら実はそんな事はなくミューラーには普通にキャッチされる。最後の最後までオチを決めてくれる男だった。
キャプテン翼4
前作でさんざんやらかしてくれたこの男、今度はオカマ度が上がってさらに強烈な変人になった。
試合中にウインクや投げキッスを送りながらプレーし、当然ながら石崎にキモがられる。
今回は日向にも絡み、髪型を「くらげ頭」とののしり強引なドリブルで吹っ飛ばされるのだった。
新技「ローズスマッシュ」と必殺タックル「ローズスティール」を修得。
さらにジェントルマンなキャプテンだが試合中にボールを持つと性格が変貌してラフファイトを始める、オルミーガと並ぶ狂戦士ジャックを相棒に引き連れてくる。
だが、この程度の強化はまだまだ甘いものだったのである……。
キャプテン翼5
数多くのテクモキャラが消えてしまった最終作でも変わらず続投。
ついにサッカー界永久追放にでもなったかジャックは登場しないが、今度は映画版からシルベスター・ルークを引き連れてやって来た。なんてマニアックな奴だ。
突如神の愛に目覚めて牧師スタイルで登場という変貌を見せて石崎とプレイヤーの度肝を抜く。
異教徒抹殺を図る狂信者キャラというわけではなく、至ってまともな信仰のようなのだが、石崎を完全に人類ではなく猿と認識しているらしく「あなたも聖書を読みなサーイ そうすればきっと人間になれマース」と善意で勧めてくれる。聖書で進化論っていいのか
その信仰は本物であり、神の愛の力で会得した新シュート「ホーリークロス」を撃ち込んでくるが、石崎が顔面ブロックで阻止。石崎の顔面は神の力をも超えたのだった。
試合後は「きっと私の祈りが足りなかったせいでショウ」と語り、後の再戦を約束して去って行く。
残念ながら続編が出ることは無かったのだが、もし出ていたら彼はいったいどんな新ネタを持って来てくれたのだろうか……。
関連項目
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