ミミックとは、
- 英語で擬態を意味する語(mimic)。転じてRPGなどで宝箱などに擬態しているモンスターにつけられる名前。
- 複数の人物のハンドルネーム→みみっく
- ドラゴンクエストシリーズに登場するモンスター→詳しくはミミック(ドラゴンクエスト)
- まーる作詞・作曲の初音ミクオリジナル曲→詳しくはミミック(まーる)
- 1997年の昆虫モンスター映画→詳しくはミミック(映画)
- AIイラストメーカー作成ウェブサービス→詳しくはmimic
である。
原典のミミック――アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ
実は原典となる神話や古典は存在せず、ドラゴンクエストのスライムなどと同様に近代に入ってから創造されたモンスターである。
(※強いていえば、世界各地の神話や民話にある「超常の力を持つ者(竜、鬼、獣など)が物体に化けて人を騙して引き寄せ害そうとする」エピソードや、ハナカマキリのように何かに擬態して獲物を惹きつけて狩る実在の動物たちが着想の元になっているかもしれない。)
最初に「ミミック」というモンスターの概念が登場したのは、ドラゴンクエストシリーズの元ネタの一つでもあるテーブルトークRPG『アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ』第1版のサプリメント「モンスターマニュアル」(モンスターデータ集。1977年発売)のようである。「地中に棲息する生物で、太陽の光に耐えることができない。奴らは完璧に石や木に擬態(ミミック)する能力がある」と説明されている。
基本的には食欲旺盛で原始的な動物の一種であり、普段は獲物が通りかかりそうな場所にユルユルと移動しては石でできた物体や扉や箱に化けてジッと待ち構え、何者かに触れられると棍棒状の擬足(原生動物の移動・捕食等の為の器官)で殴りかかってきたり、ベトベトした謎の白い液体粘液を吐きかけて動きを封じてきたりする。特に捕食性の強い危険なものはキラーミミックと呼ばれ、また複数のミミックが集合して小規模な建物まるまる一つに擬態するハウスハンターズという形態をとる場合もある。
しかしながらウィザードの魔術によって創造されたやや小型のもの(コモンミミック)は、独自言語を含めた複数の言語を操る知性を持ち、食餌を与えて飼い慣らせばセキュリティアイテムとして使用することもできる(例えば小道具に擬態させて自室に置いておけば、留守の間にどんな侵入者がいたかを問うことができる)。後のサプリメントでは金属に擬態できるメタルミミック(こちらは小型種の方がキラー種)、一定の空間に擬態するスペースミミック、更に広い空間に擬態するグレーターミミックといった変種も存在する。
なお「アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ」で「宝箱に擬態する」という点が前面に出されたのは、1989年発売の第2版からのようである(ただし第1版でも宝箱に擬態することはあった)。ドラゴンクエスト3の発売は1988年でありこの点については先行している。またドラゴンクエスト3は当時日本で社会現象となるほど大人気となったゲームである。このため、少なくともドラゴンクエストシリーズが「日本でミミックを宝箱のモンスターとして広めることに最も貢献した」ことはまず間違いがないと思われる。
その他の作品などでのミミックについて
他のゲームにも似たような宝箱のモンスターが多数登場している(名前までミミックであることも珍しくない)が「ドラゴンクエスト」や「アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ」のパクリやパロディであると言われることは殆どなくRPGでおなじみの敵の1つになっている。
ダークソウルでは・・・。
俺たちの知っているミミック
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ダークソウル
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