数多の飛竜を駆遂せし時
伝説はよみがえらん
数多の肉を裂き 骨を砕き 血を啜った時
彼の者はあらわれん
土を焼く者
鉄【くろがね】を溶かす者
水を煮立たす者
風を起こす者
木を薙ぐ者
炎を生み出す者
その者の名は ミラボレアス
その者の名は 宿命の戦い
その者の名は 避けられぬ死
喉あらば叫べ
耳あらば聞け
心あらば祈れ
ミラボレアス
天と地とを覆い尽くす
彼の者の名を
天と地とを覆い尽くす
彼の者の名を
彼の者の名を
ミラボレアスとは、ゲーム「モンスターハンター」に登場するモンスターである。
漢字表記は「黒龍」。プレイヤーからは「黒龍」「黒ミラ」「ミラ(ボ)」と略して呼ばれることが多い。
名前の由来は「Milla(ギリシャ語で運命の意)」と「boreus(ギリシャ神話の荒ぶる北風の神)」からだろうか。
概要
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初代モンスターハンターからラオシャンロンと共に登場する古龍種(初代MH及びMHGには古龍種という区分がないので、正式に古龍種とされたのはMH2からである。)で、同作ではラスボス的な扱いである。
太古の昔、栄華を極めたシュレイド王国に突如として舞い降りた黒き龍。黒い鱗、4本の角、巨大な一対の翼、長い尻尾…その姿は西洋の龍を想起させる。かの龍がまとう鱗は生半可な攻撃を跳ね返し、口から吐き出す炎は如何なる生命をも灰燼に帰した。凶悪な双眸は人を発狂させる恐怖を放ち、まさに人知を超えた強さを持っていた。大国であるはずのシュレイド王国ですらこのミラボレアスの侵攻に成す術が無く、王国の中心であったシュレイド城はミラボレアスに占拠された。城を奪われた国民は国を捨てるしかなく、現在のシュレイド王国が東西に分裂している原因を作った元凶と言える。ミラボレアスは城を棲家としており、周辺は竜さえも近寄らぬ魔の地域となっている。ギルドは腕の立つハンターや調査隊を同地に派遣したが、大半は戻ってこなかった。
他のモンスターとは一線を画す絶大な攻撃力を誇り、龍耐性をかなり意識した装備でないと基本的に一撃で死ぬ。剣士の防御力を以ってしても死ぬ。特に滑空攻撃はシリーズ全体で見ても最強クラスの攻撃力であり、喰らえばまず助からない。ゆえに剣士で挑むのは自殺行為である。なぁに150までしか食らわん
一方でミラボレアスは飛び道具をブレス以外に持っておらず、遠距離から攻撃できれば比較的安全にダメージを与えられる。どのみち攻撃を喰らえば剣士でも即死なので、低い防御力も気にならない。その為、遠くから安全に攻撃できるガンナー、特にボウガンで拡散弾や毒弾を現地で調合しながら撃ち続ける戦法が好まれている。遠方からの拡散弾で、なす術も無くただひたすらに爆撃されている黒龍の姿は哀愁が漂う。でも異常にタフなので、こうでもしないと勝てない。
弱点属性は龍。次点で火。部位破壊可能部位は、頭、胸、翼。
頭の部位破壊は三段階で、一段階目は左の角の一本目が折れ、二段階目は左の角の二本目が折れる。三段階目は左目が傷つく。全ての段階で報酬がもらえる。
ミラボレアスは、カプコン側からは『隠しボス』扱いされており初代から、公式攻略本やハンター大全でも装備以外その情報は書かれていない、所謂禁忌のモンスターの内の一体。。情報規制対象はイベントクエスト、関係者のブログ、ゲーム雑誌の攻略記事までに渡る。ただしスマホゲーム『パズル&ドラゴンズ』とコラボした時、なんとミラボレアスが参戦している。よくカプコンが許可したもんだ。コラボガチャで入手すれば味方として使用できるという、原作では絶対に出来ない夢の光景が見られる。当然性能も化け物クラスで、リーダーでもサブでも優秀。
ちなみにテーマ曲の「舞い降りる伝説」は、ギリシャ語で黒龍伝説を歌ったものである。よく聴いていると歌詞の中に「ミラボレアス」というフレーズが入っている。どうやらギリシャ語でも日本語でもミラボレアスだけは共通のようだ。
公式設定の中ではラオシャンロンはミラボレアスから逃げているという説が有名。
MHP攻略本の「一説によると、ラオシャンロンはとある何かの復活を感じ、それから逃げているのだと言われているが……。 」という文と、黒龍伝説の冒頭「キョダイリュウノゼツメイニヨリ、デンセツハヨミガエル」という文を合わせてみるとこの説に見事に一致するのが分かる。
実際にこの説を肯定するかのように、MHPではラオシャンロンを討伐した後ミラボレアスのクエストが出現する。
ハンター大全2には過去に栄華を誇ったシュレイド王国を滅ぼしたのもこのミラボレアスと書かれている。
黒龍との戦争でシュレイド王国は東西に分裂し、古城はミラボレアスの住処となった。
クエスト「黒き伝説を打ち払え!」の依頼文では、ミラボレアスが「黒龍伝説の通りに世界に災いをもたらす」とのこと。 一般モンスターとして絶滅から保護するギルドでも、この古龍は討伐すべき人類の敵と認めているほど、危険性が高いということが分かる。このためか邪龍と呼ばれる事もある。
なお後に同じような人類の敵と称されるような古龍として「アルバトリオン」「グラン・ミラオス」が登場した。アルバトリオンに関しては「種の存続をかけた戦い」とまで言われるほどの緊急事態であり、その危険性はミラボレアスと同じくらいといえる。また、アルバトリオンとグラン・ミラオスもミラボレアスと同じく禁忌のモンスターに属する。
ちなみにMHPまでに存在していた素材「黒龍の胸殻」の説明文によると、ミラボレアスの甲殻はねぐらに持ち帰ったハンターの武具が体温で溶けたものらしい。調査に出向いて帰らなかったハンターたちは、ミラボレアスを守る甲殻にされているのだろう…。
MH4にて再登場。
MH3以前のモンスターが多数復活している今作だが、その中でも特に大幅に手が加えられている。
過去のミラボレアスは頭以外の肉質がガチガチで、その頭もほとんど下ろさないため剣士ではまともな立ち回りがほぼ不可能な状態だった。
しかしMH4では身体の肉質が軟化し、少なくとも青ゲージの武器ならば弾かれない程度にはなっている。
頭を狙えるチャンスも増え、しっかり乗り攻撃も仕掛けられる。
また攻撃パターンも別物と言っていい程変化し、戦闘エリアのほぼ全てが射程に入る程の超射程ブレス、足元をなぎ払う粉塵爆発等の派手な攻撃が加わった。
MHFのように「まともに立ち回って戦えるようになった」その改良ぶりは古参ハンターには感涙もの。
亜種(紅、祖)
亜種として、MHGからミラバルカン(紅龍)が、MH2からはミラルーツ(祖龍)が登場した。
この二種はメテオ隕石攻撃やらサンダガ落雷攻撃をしてくるので、たとえガンナーであっても原種に比べると攻撃が当たる可能性が高くなりがちである。
それでも高火力で怯ませ続ければ大きな的には変りなく、拡散弾や火炎弾で蹂躙される伝説の龍の姿には悲壮感さえ漂う。
MHFのソロ専用であるHR解放試験では火属性値2100の片手剣「炎妃剣【渇愛】」やダメージを軽減させる「元気のみなもと」を使って討伐される場合が多かった。
それぞれの別称であるバルカンとルーツは防具の名前を取ったものであり、公式名称ではない(漢字表記は公式)。
他にも「紅(または赤)ミラ」「白ミラ」と、体色を冠して呼ばれることもある。
ミラボレアス(紅龍)
MHGから登場したミラボレアスの亜種。その名前は運命を解き放つ者を表す。
その素材から作成できる防具の名前を捩り、プレイヤーの間では「ミラバルカン」との通称で通っているが、ゲーム中の表記は「ミラボレアス」で統一されている。亜種とは書かれないが、紅龍と書かれる事はある。
原種とは異なり、火山地帯の決戦場で戦うことになるためクーラードリンクは必須。不利な地形でもあり、それをさしおいてもミラ系最強と言われたりもする。
片方の角がナバルデウスのように異常に発達していて、左右非対称になっている。
MHPまではムービーの最後の滑空モーションに当たり判定があるため、棒立ちして見ていると滑空に当たり力尽きるという事故があった。MHP2では修正されている。
ミラボレアスとは違い這いずりはしてこないが、空から隕石(通称メテオ)を落とし攻撃する。
実はMH4においてもかねてよりKYな改造厨の所為でその存在が仄めかされており、そして2014年2月21日より遂にイベントクエストとしてこのミラバルカンが出現するクエストが追加配信される事となった。 舞台はやはり火山地帯であるアカムやテオも住んでる溶岩島。
主な攻撃はMH4版ミラボレアスに準じたものを基本としつつ、お約束のメテオ落としの他に、後方に飛び上がった直後の滑空突進攻撃、怒り時のテオがやるような前脚からの爆破粉塵と言った新戦法も駆使してくる。
その反面、防御に関しては原種と同じような修正がかけられており、特に過去作で剣士系ハンターを悩ませていた怒り時の肉質強化は行わず逆に軟化するようになったため、全体的にこちらの攻撃がかなり通り易くなっている。
・・・が、しかし、本作ではMHPまでにあった登場ムービー直後の先制滑空攻撃が復活。
ムービーが終わったらすぐに回避行動を取らないと死にはしないとしても思わぬダメージを食らう事になる。
続くMH4Gではさらなる強化形態となって帰ってきた。
炎を吐き出す紅龍であるため同様にミラバルカンと呼ぶ人も多い(攻略サイトなどでもバルカンと表記されている事が多い)が、この個体の素材から作られる防具は従来の「ミラバルカンシリーズ」ではなく「ラースシリーズ」である事から、特に区別して“ミララース”と呼ぶ人もいる。
こっちのものはさらに体色に赤みが増しており、加えて腹や翼が太陽の如く黄色に輝き、四肢からも炎を滾らせているなど今まで以上に灼熱的なイメージを醸し出している。
戦闘においては従来の火炎ブレス攻撃やメテオ攻撃に加えて常にフィールド上にプロミネンスのようなうねる炎を発生させてくる他また地雷か、しかも翼をはためかせて強力な熱波を飛ばしてこちらの体力をごっそりと削ってきたり、さらにブレス直後に飛翔し、こちらに滑空突撃をかましてくるなど新戦法も行使してくる。
なお、素材から作られる防具が「ミラバルカンシリーズ」である事が通称の由来である事は先に述べたが、MH4Gにおけるミラバルカンは上位から、と言うか村クエにも出てくるほどに多数登場するにも関わらず、防具の名前が統一されておらず、「ミラバルカン」の名を冠した防具は無い。
上位素材で作れる防具は「ミラバルシリーズ」、G級個体の素材から作ると「ラースシリーズ」、イベントクエストの紅龍チケットを用いて生産するGX装備は「GXミラバルZシリーズ」である。
G級個体の防具がラースシリーズであったためにミララースの俗称が新たに誕生した事も先に述べているが、さらにその後に同じG級強化個体のイベクエでGXミラバルZシリーズが生産できるようになり、結局はミラバルカンと呼ぶ人とミララースと呼ぶ人がごちゃ混ぜになっている状態である。
ミラボレアス(祖龍)
MH2から登場したミラボレアスの亜種。その名前は運命の始まりを表す。
こちらも防具の名前から「ミラルーツ」という通称がある。ゲーム中ではミラボレアスの名で統一されているのはミラバルカンと同じ。武器の名前からミラアンセスと呼ぶ人も稀によくいる。
塔の頂上で戦闘することとなる。なおミラボレアス、ミラバルカンとは違い「祖なる龍」という専用BGMがある。この歌の歌詞もギリシャ語である。
怒り状態になると胸のあたりに雷をまとうだけでなく、顔面が血色に染まり通常時とは一変して凶悪な姿になる。
ミラボレアスとは違い這いずりはしてこないが、空から雷を落とし攻撃する。さらにHPが少なくなってくると空高くにある塔の柱まで飛んでいき、そこから雷を多数落とすという厄介な荒業も行う。
MHP2ではダウンロードクエストのみに出現するモンスターとして登場。MH2ではHR51以上で「祖龍の書」を持つハンターだけが戦うことが出来た。祖龍の書は「古龍の書」+「伝説の書」+「終焉の書」の三種調合で作ることができる。
そしてMH4Gでは2014年12月26日配信のDLCの一種である“エピソードクエスト”にて堂々の復活を果たす。
本作では戦闘の舞台は塔の上ではなく通常種と同じくシュレイド城になっており、各所に備え付けられている大砲やバリスタ、撃龍槍などでもダメージが与えられる。
攻撃力もかなり高いが前作のように一発で死亡なんて事はなく、相応の防具ならば連続で攻撃を喰らわない限り体勢の立て直しは容易となり、モーションも通常ミラボレアスとほぼ共通なのでこちらもかなり戦いやすくなっている。
戦法も従来の雷球ブレスや雷の雨とさほど変わらず、せいぜい厄介なのと言えば天高く飛んだ後に降らせてくる無差別連続雷攻撃くらいであり、問題だった肉質の方も通常時は普通で怒り時は四肢こそ硬くなるが、胴体はむしろ軟化するためこの状態だと真正面からの攻撃が有効となる。
MHF
3匹揃ってMH2続投組。
原種はHR50試験及び700解放試験の対象だが、前者は現在弱体化個体になっている。
HR帯では上位個体しか火力的には凄腕級であり耐久も含めると紅龍や祖龍は剛種程度の力はある。
が、3匹とも試験やキャラバンのCP溜めぐらいしか用が無く空気であった。
ミラ系のような単調すぎる動きのモンスターをアグレッシブで戦いやすい動きに改変するのはかなり難しいので、このような扱いだったのかもしれない。
しかしながら、原種はMHF-G3、紅龍はMHF-GGで満を持して復活しG級最前線に登場。
祖龍も登場の伏線と思われる情報が出されているがその後音沙汰無し・・・
という時期を経てMHF-ZのMHF10周年記念アップデートでついにG級に登場。
極限征伐戦
ミラボレアス
時はMHF‐G3(2014/1/8)。
極限征伐戦にてようやく彼が強化されて帰って来た。運営曰く、「見た目も無茶苦茶カッコ良くしてある」とされており、その姿はというと翼や足に青いラインが走り、頭部の角がちょっとだけ増え、胸部には青白く光る発光器のようなものが覗いている。
一見すると基本動作にドラギュロスと同じく龍属性の雷を発生させる能力が付加されている程度だが、ある程度ダメージを与えると四肢から青白い炎を立ち上らせ、両腕からその炎をビーム状にして放射したり、空から多数の大小様々なエネルギー光球(ミラバルカンのメテオとは違う)を出現させてそれを落として来たり(巨星落としと呼ばれる)といった攻撃を行使するようになる他、それら以外にも紅龍祖龍のような超絶的な性質の攻撃を多数使うようになるなど、もう今までのミラボレアスとは何だったのかと言いたくなるほどその攻撃バリエーションが変化している。世界を滅ぼすという伝説にようやく実際の戦闘能力が追いついたとも言えるだろう。
しかも極限征伐戦という事で戦うごとにレベルが上がっていき、LV500~から1000以上でより強力な黒焔属性(火と龍の複属性)のビームブレスを吐いて来るほか、
最大技として絶命状態に陥っても黒焔属性の巨星落としと共に蘇生し炎球飛ばしなどで攻撃してくるという風にさらなる凶悪さを見せてくる。
武器は火50%龍150%の黒焔属性。
防具には黒ノ命脈という力尽きたとしても超絶パワーアップして蘇るが一定時間後確実に死ぬスキルがつく。スキルの効果を見るとどうやら極限征伐戦のミラボレアスは死んだふりではなく本当に死んで蘇っているようだ。ただしこのスキルをつけると、MHFで必須といわれているスキルがほとんどつかなくなるため、実戦投入できるかというと夢のまた夢となっている。
ミラボレアス(紅龍)
MHF-GG(2014/4/30)。さらにミラバルカンも極限征伐戦に登場。
角が3つに増えており、覚醒すると全身が赤熱化し腕から溶岩を滴らせるようになる。
舞台は火山の火口深部であり、この過酷な環境もハンターにとっては大きな敵となる。
ちなみに元々なかった紅龍の専用BGMが2曲追加されている。第一形態BGM歌詞の日本語訳は有名で
後には塵すら残らない
避けられぬ死を
なおこの歌詞は当初ギリシャ語か造語の公式歌詞とされていたが、実際は彼岸花というニコ生主が黒龍伝説をオマージュして考えたものと判明。投稿主(彼岸花氏)のコメント履歴にもしっかりと残っており二次創作ということが判明した。実際の意味は不明である。
攻撃に関してこっちはメテオは使わないがマグマに飛び込みハンターを狙って溶岩弾を撃ってきたり、火炎放射や熱線を吐いてきたりする。何より恐ろしいのは攻撃で付加される地形ダメージであり、これを食らうとただの火属性やられ以上の勢いで体力を削られ、最悪の場合致命傷を負ってもギリギリで踏み止まれる“根性”のスキルを持ってしてもこちらの体力を全て奪われて倒されてしまう事もある。事前に飲んだクーラードリンクの効果を打ち消してくる攻撃まで存在している。
レベル1000以上ではさらにその効果が苛烈化し、第2形態移行と同時に常時フィールド全体をスリップダメージが発生する灼熱地獄に変えてしまう。
レベル2000以上になると形態変化と共にエリア複数個所が崩落し、スリップダメージは倍速となるため4Gの最大技と変わらないスリップが常にエリア全域で発生することになる。
ちなみにMHFには地形ダメージを軽減はできても無効化するスキルは存在しない。
なお、戦闘フィールドは火口内の溶岩に浮かぶ小島の上だが、なんと縁にいわゆる見えない壁はなく、足を踏み外すとそのまま溶岩の海に落下して即死となる(しかしながらキャンプ送りで済むが)。
また、ミラバルカン自身が小島の一部を陥没させハンターもろともマグマに沈めようとすることもある。
武器は火150%龍50%の紅魔属性。
防具は「底力」、「赤魂」、「ボマー」、「火耐性」、「砲術」、「耐暑」、「地形ダメージ減」、「火属性攻撃強化」、「火炎剣」、「爆撃剣」の複合スキルを備える。
ミラボレアス(祖龍)
長らく空気と化していたルーツもMHF10周年記念アップデート(2017/7/5)でついにG級進出。
同アップデートで登場したエルゼリオンは10周年記念の新モンスターだが、
10年の時を超えて生まれ変わった祖龍もMH2や初期MHF側の10周年記念モンスターと言えるだろう。
黒龍と紅龍は極限征伐戦での登場となったが、祖龍は同アップデートで実装された「狩煉道[1]」において10戦ごとに選択肢に現れる。
白を基調とした体なのは相変わらずだが、角や翼爪が青く細い形状になっており額から生えた角が増えているなど見た目においても従来の個体とは異なる部分がかなりある。
戦闘においては天に向かっての超咆哮、羽ばたきによる超風圧、踏みつけやボディプレスでの超震動と超妨害(詳しくは辿異種の項を参照)全てを使用することが可能であり、黒龍族の中での独自能力である雷撃も攻撃に付随して地面に走らせるなど激しさを増している。また、正面、バックジャンプ、滞空から行うブレスや溜めから行う爆発は怯みはないが赤い光と共にハンター体力を瞬く間に奪ってしまう。
更に一定ダメージを与えると自らの体に赤雷を落とし青かった角や翼爪を赤く染めて覚醒状態となり、ここからはBGMが神聖な趣の「祖なる者」から巨大な存在に挑むような雰囲気の新規BGM「真なる祖」に変わる。
そして覚醒状態で解禁される最大技が雷霆である。ミラルーツの咆哮と共に放たれ降り注ぐ雷霆に当たると視界が白く染まりハンターの体が跡形もなく消滅してしまい、当然あらゆる保護要素は無意味で力尽きたことになる(逆に言えば消滅しても一乙ということだが)。この技は滞空からの超風圧→着地して超咆哮の後に雷霆放出という流れで行われ、本来ハンターを狙って2度降り注ぐ雷霆だがルーツの本体付近には落ちてこない。このため、回避すると同時に攻撃チャンスとするために超風圧、超咆哮を掻い潜って本体に近づくことが重要であり、パーティーの全員が接近できていればルーツ自身に雷霆が落ち怯ませることができる。
全体的にハンターを見て狙うというよりは古龍の中でも特別とも言える力を存分に振るって広範囲に苛烈な攻撃を繰り出し、落雷や雷を纏ったパンチなど従来の個体を思い出すような技も新しい形で使ってくるという祖龍らしさを持ちつつ進化したモンスターとなっている。細かい動きをしてこないのも従来のルーツと同様で隙も多く、攻撃に関しては防御力が機能するようになっている。とはいえ準備を怠ったり攻撃を欲張ったりすると痛い攻撃を貰ってしまい、雷霆を始めハンターを一瞬で葬る技も備えているので気を抜くことはできない。更に狩煉道という環境上みなもとなどは無効の上に回復なども制限され、進むごとにこのG級祖龍も体力・攻撃力といった能力を増していくという厳しい環境での戦いとなるなど、新しくより手強くなったことでむしろMH2やMHFなどで初めてミラルーツと戦った時のような緊張感を思い出せるような仕上がりにもなっている。
武器は雷150%と龍50%を内包する複属性の皇鳴属性を帯び、
防具は精錬装飾品にすると一閃のSPを3持っているなど特別高性能になっている。
これらは当然G級祖龍の素材で生産・強化するのだが、狩煉道は剥ぎ取りや部位破壊など普通のクエストのような報酬はないので、G級祖龍を一定数討伐成功すると狩煉道のポイント交換でG級祖龍素材が決まった最大数まで交換可能になるという方式をとっている。この討伐数と交換可能数は週ごとにリセットされるほか、狩煉道にのみ登場するモンスターはG級祖龍だけなのでこの方式も唯一のものである。
は?レイアは?
リオレイアを狩猟するはずが、どうしたことか黒龍が現れめっちゃらっきーーーー
MHW:I
アイスボーンの最後の大型アップデートとして黒龍「ミラボレアス」が実装された。
MR24以上での受注が可能だが、ダメージがバカにならないので歴戦王かそれ以上と戦うつもりで装備を組み上げておくことを推奨する。また、クエスト時間30分で度々演出上の関係で攻撃のしづらい場面が出来てかつ、ソロ体力は66000となっていて、エンシェントレーシェンより低い程度である。その上、マルチプレイ時の体力補正も他より若干多くなっているため、難易度は高い。4人体力では、ムフェト・ジーヴァのエネルギー吸収での全回復分も含めた一戦討伐の総合体力をも超える数値になる。
また、特別任務では最大5回までの失敗回数となっているが、その後のイベントクエストではいつも通り3回までである。注意しよう。
ミラボレアス本戦の舞台となるシュレイド城では、大砲・バリスタ・拘束バリスタ・移動式速射バリスタのみならず、撃龍槍も使用可能なので、活かしたいところ。砲手等による火力上昇も有効なので、装備を考慮する際のポイントの一つにもなる。
クエスト演出や挙動・肉質等
今作のミラボレアスの肉質はMH4のように軟化している状態になっており、基本的に弾かれない。(アイスボーンでは白や紫が主な武器になっているため弾かれることがない)
挙動はMH4のものよりも高速化しているため、素早く攻撃を行うことも求められる。また、攻撃力倍率も18.00という驚異的な数値を誇るため、まともに攻撃を受けてしまえば大きなダメージとなる。
スリップダメージもかなり痛く、対処が遅れると死に繋がることも。
扇型のブレスを使うこともあり、これも広範囲のスリップダメージとなる。この技の場合、緊急回避を連打することで被害を最小限に抑えられる他、障害物や盾の後ろにいることでダメージを回避できる。
また、基本的にかなりの行動で頭がガラ空きになっており、クラッチクローしやすい。(一部のブレスの爆風や噛みつきには当たるため、考えなしに突っ込めるわけではない。)そのため、クラッチ攻撃の強い武器も有効。
残り体力が75%に減ってきたあたりでは瓦礫の避難の演出が発生する。初回ではムービーだが、2回目からはそのムービーで避難していた場所に隠れる手順を踏むことになるので覚えておこう。(障害物の後ろにいても被弾する。)
残り体力50%になってから最大の必殺技ともいえる、「劫火」を使用してくるようになり、安全地帯への退避することが求められる。1度目は特殊な演出になっており、防護壁でやり過ごす必要がある。そのため、退避場所からレバーを引いて門を閉める必要がある。既にキャンプ送りにされたハンターはこの演出の際は翼竜使った後、地面に降りずに待機しよう。この時、あまり奥で戦っていると風圧を受けた際に防護壁に間に合わない場合があるので注意が必要。
その後、大体の体力が残り40%・20%・5%程度のタイミングで、発生するが、先ほどの劫火とは異なり、防護壁が使えない。ただし、足元が空いており、そこへ退避することになる。ブレスが大きく扇状に吐かれているため、そのまま足元へ向かうよりか斜めか横へズラす方が早く安全地帯に入れる。
瓦礫での避難した後は第2形態となり、防護壁での避難した後は最終形態になる。また、最終形態になった後の時間経過で撃龍槍が使用可能になる。また、最終形態の状態では角破壊しておくことでブレスの威力を軽減でき、2段階可能。このブレス威力の軽減は成功した場合、NPCによるアナウンスが出る。
また、角の破壊自体は最終形態でなくても可能で、その場合、体力50%時に発生する、「劫火」をやり過ごした後にアナウンスとなる。
ついでに、角の2段階破壊で剥ぎ取り低確率の「黒龍の邪眼」を確定入手できる。
武器
今回のミラボレアスの素材が生産する武器はライトボウガン以外全て、武器種の表示係数を除いた値が340や350等になっており、覚醒武器攻撃65555を白の状態に落ちても越えている。ライトボウガンだけは色々弾は扱えるものの285と非常に低い。属性値は龍ついてるものの高くはないが、龍封力は大に設定されている。ヘビィボウガンは通常弾と貫通弾と散弾をメインに対応している。
双剣・ランスは他より武器の倍率が高く、370となっている。ガンランスは通常型lv7で390となっており、これは歴代シリーズから見ても異常な倍率となっている。
会心率は-20%か-30%に設定されているが、ある程度会心率を盛った状態であれば100%でなくとも白に落ちても覚醒武器を超えた期待値を誇る。
そのため物理面最強格の武器となっており、属性を担ぎたい場面以外ではほぼ全てミラ武器でこなすことが可能。
防具
今作のミラボレアスの装備は「EXドラゴン」シリーズ。2部位装備で全ての極意スキルの解放となり、精霊の加護5。整備5・挑戦者7という今まであり得なかった編成が可能になる。4部位装備で、「真業物/弾丸節約」が付与されるが、更に体力・スタミナが重複なしの+100となる。
この体力とスタミナがどういう数値かというと、高級お食事券で増やした上で体力増強3つけるのと同じ値で、スタミナ上限突破もしている。重複がないため、体力増強がいらなくなる。
また、複数の極意をつけることを想定しているためか、かなりの装飾品スロットが開いており、複合装飾品が多くセット出来る。また、腰がβよりαが非常に強く、頭はαも優秀な性能になっている。
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
脚注
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