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ミラージュコロイド

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ミラージュコロイドとは、『機動戦士ガンダムSEED』に登場する架空の技術である。

概要

可視光線や赤外線、電磁波を吸収してしまうコロイド状の特殊な微粒子を磁場によって物体に付着させる事により肉眼にもレーダーにも捉えられなくなる。この迷彩機能をミラージュコロイドと呼ぶ。
完全に姿を消せる高いステルス性を持つ事から、地球軍・ザフト軍ともに研究が進められた。そして最初に実用化に成功したのは地球軍で、ブリッツガンダムにミラージュコロイドを付与している。しかしブリッツはザフトに奪取されたためザフトにもミラージュコロイドの技術が渡り、最終兵器ジェネシスを秘匿するのに使われた。

しかし欠点も存在する。ミラージュコロイドで高いステルス性を発揮できるのは静止時のみに限られる。スラスターの熱紋や音までは秘匿する事が出来ず、派手に動けば一瞬で居場所が見抜かれてしまう。そのためミラージュコロイド時に移動するには慣性移動か、熱を殆ど発しない推進剤を使うしか無い(どちらを使っても鈍足)。
また消費電力も凄まじく、フェイズシフト装甲と併用できない。フェイズシフトを使うには一旦ミラージュコロイドを解除しなければならない。
また、C.E.71当時では黒色の装甲でしか使用出来なかったためPS装甲に流す電力量を調整して黒色にしなければならなかった。2年後のC.E.73には改良され、黒色以外の装甲でも使用可能となっている。

ちなみに地上・宇宙問わず使用する事が出来るが、タリア・グラディスによると海上や海中だとコロイドが水に溶けてしまうため使用は無理らしい。

続編の『SEED DESTINY』ではユニウス条約によって使用が禁じられた。しかし地球軍・ザフト軍の双方とも条約の穴を突いてミラージュコロイドを使った兵器の開発に腐心した。地球軍に至っては宇宙戦艦ガーティ・ルーにミラージュコロイドを搭載し、堂々と条約違反している。一方のザフトもデスティニーガンダムにミラージュコロイド技術を流用し、高速機動時に幻影を生み出せるようにしている。それほどまでにミラージュコロイドがもたらす恩恵は大きいのである。

また、その粒子制御のための磁場誘導技術は隠密機能だけでなく、様々な用途に応用する事が可能で、フォビドゥンガンダムはこの磁場偏向技術を対ビーム防御に用いる「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」を装備、さらにその派生機のフォビドゥンブルーやフォビドゥンヴォーテクスなどは水中潜行時の耐圧システムとしてこれを利用している。

他にも『AST RAY』シリーズに登場するガンダムアストレイ・ゴールドフレーム天のエネルギー吸収機能「マガノイクタチ」やゲルフィニートのCPウイルス散布機能「バチルスウェポンシステム」といった独自の能力も全てこのミラージュコロイドから発展した粒子制御技術を元としている。

主なミラージュコロイド搭載MS

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