ミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose, 1978年6月9日 - )とは、ドイツの元サッカー選手である。ポジションはFW。愛称はミロ。
概要
2000年にドイツ・ブンデスリーガの1.FCカイザースラウテルンでプロデビュー。当時ドイツでトップレベルのクラブであったカイザースラウテルンの中で徐々に出場機会を増やし、2001-2002シーズンには16得点を挙げる活躍を見せた。
2004年にドイツ・ブンデスリーガのヴェルダー・ブレーメンへ移籍。移籍初年度から15得点を挙げる活躍を見せると、2年目の2005-2006シーズンには26試合に出場し25得点を挙げ、リーグ得点王に輝いた。
2007年にドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンへ移籍。2007-2008シーズンには10得点を挙げるまずまずの活躍を見せたが、続く2008-2009シーズンも昨シーズンと同じ10得点に終始。その後も低調なパフォーマンスが続き、シーズン中にベンチを温めることも少なくなかった。
2011年にイタリア・セリエAのラツィオへ移籍。移籍時点ですでに33歳であり年齢による限界も少なからず囁かれたが、移籍当初から替えのきかないエースとして前線で体を張り12得点を挙げる活躍を見せ、それを一蹴してみせた。
2013年5月5日のボローニャFC戦にてセリエAでは27年ぶりとなる1試合5ゴールを記録した。
2016年5月にラツィオとの契約が満了し、その後は無所属となっていた。
2016年11月、ドイツ・サッカー連盟がクローゼの現役引退を発表した。
今後は監督業の道を歩むとのことで、サッカードイツ代表のスタッフを務めることも発表された。
また人格者として知られており、フェアプレー精神には特筆に値するものがある。シミュレーションなども滅多に行わないクリーンな選手として知られ、これまでもPKを得たのにも関わらずPKと自ら申告し取り消しにさせたり、ゴールが認められたのにも関わらずハンドであったと自ら申告し取り消しにさせたりという出来事があった。その事から2005年にはフェアプレー賞を受賞するなど各方面から賞賛を受けている。
代表
2001年にドイツ代表デビュー。ドイツ代表では特に大きな存在感を発揮しており、これまでFIFAワールドカップに4度、EUROに2度出場している。特にワールドカップでの活躍は際立っており、2014年ブラジルワールドカップ直前までロナウドが1位であった大会通算得点をグループリーグ(ガーナ戦)、準決勝(ブラジル戦)で得点を決めた事により単独トップの16得点となった。ドイツ代表での出場は136試合で歴代2位、得点数は71得点で歴代最多である。
また代表戦に滅法強い選手として知られており、ドイツ時代に多くあった不調の時期でも変わらずにハイパフォーマンスを披露し続けていた。まるで別人のようだと評されおり、代表専用機という不名誉な愛称まであるほどであった。上記のフェアプレー精神なども含め、代表監督、チームメイト、サポーターからの信頼は非常に厚く、主要大会ではレギュラーとして起用されることが非常に多い。
関連動画
関連商品
関連項目
- 0
- 0pt