ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ(Minna Dietlinde Wilcke)とは、「ストライクウィッチーズ」シリーズの登場人物である。声:田中理恵。
概要
カールスラント空軍所属のウィッチで、通称は「女侯爵(フュルスティン)」。連合軍第501統合戦闘航空団<ストライクウィッチーズ>隊長(司令)。モデルは「フュルスト(侯爵)」こと旧ドイツ空軍のヴォルフ・ディートリッヒ・ヴィルケ。
彼女は志した音楽の道を捨て、祖国と大切な人を失いつつ戦い続ける過酷な境遇に立たされたウィッチである。名目上の原隊すらすでにバラバラになっており実態がないほど。しかし普段の彼女の顔に微笑みが絶えることはない。<ストライクウィッチーズ>こそが彼女の家族であるのだから……。
大人びた風貌と言動、さらに声の田中理恵が当時別のアニメで「年上に見られがちな10代」役で人気を博していたことその他もろもろの理由から「ミーナさんじゅうはっさい」呼ばわりされてしまうこともある。RtB収録中の園崎さん「ミーナはもうすぐ40なんだぞ!」理恵さん「あぁ、うん、ごめん……」
パーソナルデータ
- 姓名:ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ
- 出身:
帝政カールスラント
- 使い魔:灰色狼のクラヴァッテ
- 搭乗機:メッサーシャルフ Bf109G-2(『SW』)→ メッサーシャルフ Bf109 K4 (『SW2』~)
- 使用武器:MG42
- 固有魔法:三次元空間把握
- コールサイン:ピークアス(スペードのエース)
- 固有魔法「三次元空間把握」:特定区域内の敵や味方の位置や数、形態の把握が可能。大局的指揮に向く。
OVAにおいてはこの正確さを応用して活路を開いた。 - 通称「女侯爵(フュルスティン)」:優雅な物腰と温和な人柄、高いカリスマ性から。
- 各隊員を自由にさせることを基本理念に501JFWをまとめ上げる優秀な指揮官で、柔軟にして臨機応変、戦場での指揮能力だけでなく、折衝・政治能力にも極めて優れている。
- あらゆる状況に対応できる強固な精神を持つが、状況が最後の線を越えてしまうと一挙に脆くなり、対処が極端化してしまうという意外な面も持ち合わせる。
- 隊長というポジションもあいまって501JFWではもっぱら書類戦争の魔女。色々疲れがたまっているようだ。上層部や政治家からの横やりもあれば、毎回のごとく面倒事(命令違反)をおこしてくれる隊員たちがいるから……。デスクワークをサポートしてくれるような甲斐性持ちもメンバーには見当たらないし。
- 『SW2』では、501JFWメンバー全員を原隊復帰後再結成するという命令書をとりつける。これにより強引にロマーニャに向かった一部メンバーの行動が不問になった。ロマーニャ解放後も、501JFWの隊員たちを書類上では自分の指揮下に残し、必要とあれば西部戦線最強の機動即応部隊として再々結成・投入できる態勢を整えていた。
- 自身の個人的な戦果より部隊の戦果を重視する姿勢、デスクワークの多さ、固有魔法による指揮管制能力などの理由で、最前線でネウロイと戦う立場になることは多くない。しかし坂本美緒やゲルトルート・バルクホルンらと同様にネウロイの本格侵攻以前から訓練を積んだベテランであり、ひとりの航空ウィッチとしての空戦技倆も相当のもの。
- 軍服は『SW』まではシングルブレストのものを着用(『キミとつながる空』含む)。『SW2』以降はダブルブレストになっている。
- 幼少期は声楽家を目指していたため歌唱力が高く、小劇場での公演経験もある。
- 味覚が一般の人とは一線を画しているようで、ヤツメウナギの肝油やジンジャー・ティーを美味しそうに飲み干した。
- 普段はおしとやかで温和な隊長であり隊員全員から全幅の信頼を受けているが、「怒らせると最も怖い人」という認識でも隊員は一致している。ルッキーニを震え上がらせ、ペリーヌは「あの目で見られると落ち着かない」と語る。
- 501JFW創設直後、美緒から進言された大浴場導入には懐疑的だった。とはいえ、大浴場導入後は考えを改めたらしく、エイラからサウナ設置の要望には即答?で良しとしたらしい。
- 『SW』8話では視聴者に衝撃を与える過去の事実が明らかになったようであるが、ミーナ隊長はミーナ隊長である。クルト・フラッハフェルト氏は兄のような存在で経験はおでこにキスまでです。
- 『SW2』9話では色々な事情も相まって美緒にキスされて「撃墜」されている。クルトからはデコチューまでだったようなのでファーストキスだったようです。ご愁傷さまです……。
経歴
- カールスラント東部、ポズナニアの出身。先祖にアンナ・ヴィルケ(声楽家・バッハの後妻)を持つという話がある音楽一家の生まれ。ウィーンの音楽学校もしくはザルツブルクのモーツァルテウムへの留学を希望していた。
- ネウロイ侵攻時、第53戦闘航空団(JG53)第7中隊中隊長、中尉。カールスラント撤退(ビフレスト作戦)中に同航空団第3飛行隊司令に昇任し大尉。部隊は撤退したガリアの地で第3戦闘航空団(JG3)に再編成され、同航空団の司令に任じられている。
- 欧州大陸から撤退する「ダイナモ作戦」の後、ブリタニア空軍のダウディング大将、カールスラントのアドルフィーネ・ガランド大佐と共に各国のエース級ウイッチを集めた部隊を設立すべく活動し、第501統合戦闘航空団を設立する。
- 設立後の501JFWでの戦闘で撃墜数を150機に伸ばし、柏葉剣付騎士鉄十字章を受章している。
- 『SW』でのガリア解放後は、ベルギカのサン・トロン基地を拠点にカールスラント奪還に加わる。
- 『SW2』7話では尻で撃墜数200機を達成し、柏葉宝剣付騎士鉄十字章を授与された。武器もストライカーユニットも使わずにネウロイを撃墜した偉業は「カールスラント魂の具現」とか扱われて報道されたらしいがやめたげてください。この勲章(ズボン型)は『SWRtB』でもミーナ執務室に掲げられており、それはもう何かと背景に映り込む。
- 『SW2』でのヴェネツィア解放・501JFW解散後はゲルトルート・バルクホルン、エーリカ・ハルトマンとともに基地要員を率いて再びサン・トロン基地に赴任し、カールスラント空軍第1夜間戦闘航空団第4飛行隊を傘下としてカールスラント空軍第1独立特殊作戦航空団を編成し臨時司令を務める。ライン川方面での戦闘に関わる。
<ストライクウィッチーズ>他メンバーとの関係
- 坂本美緒はリバウで知り合い、ファーストネームで呼び合う間柄である。隊長と戦闘指揮官の間柄上、行動を共にすることが多い。階級の垣根を越えて、いろいろと相談などができることもあってかその仲はまるで夫婦のようなものである。ガリア解放後、連絡を寄越さない美緒につい愚痴めいたことを芳佳あての手紙(レコードですけど)で漏らしている。
- ゲルトルート・バルクホルン、エーリカ・ハルトマンは第二次ネウロイ大戦勃発当時からの旧友である。バルクホルンの実妹クリスが負傷した時にも彼女の側にいた。
- カルラ・ハインリーケ・ランガーはJG3での部下で、設立当初の501JFWに参加していたが「カールスラント人が多すぎる」というブリタニアの主張により離脱している。
- ラウラ・トートは501JFW結成時に声をかけ参加したメンバーの一人だが、数少ない友人だったランガーの離脱以降は協調性を欠き、ミーナもやむをえずワイト島分遣隊への異動を伝えざるを得なかった。
他のウィッチとの関係
- アドルフィーネ・ガランドは後ろ楯的な存在。ミーナはダイナモ作戦時に彼女の片腕を務め、アドルフィーネが発案した501JFWの司令を任せられた。その後もカールスラントウィッチ隊総監として、ロマーニャでの501JFW再結成などに助力した。ヴェネツィア解放後もミーナから要請を受けて必要に応じて501JFWを迅速に再々結成できるように調整しており、各国政界に根回しするためにミーナをヴェネツィアの国際芸術祭に出演させようという奇策を打ち出している(最終的にはあまりの重任にミーナは出演を辞退)。
- グンドュラ・ラルとは古くから因縁があり、互いにファーストネームで呼び合う仲。彼女の書類弄りの被害にさんざん遭っているため、しばしば言語を尽くして罵倒しているが、同時に互いの能力に高い信頼を置く友人関係でもある。ちなみに、グンドュラは飛行学生時代にミーナの実家に(それと知らずに)墜落して屋根に穴を空けた経験がある。
- フーベルタ・フォン・ボニンとも古馴染みで、こちらともファーストネームで呼び合っている。
- ハイデマリー・W・シュナウファーとは『SW』と『SW2』の合間(コミック『キミとつながる空』)にサン・トロンでの戦いで知己を得、ヴェネツィア解放後には第1夜間戦闘航空団第4飛行隊所属の彼女を指揮下に置いている。
- ドミニカ・S・ジェンタイル(リベリオン)とはブリタニアで出会った間柄。ドミニカはミーナとの交友を通して統合戦闘航空団について知り、のちに504JFWに参加するきっかけとなった。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- ストライクウィッチーズ
- ストライクウィッチーズ2
- ストライクウィッチーズ劇場版
- ストライクウィッチーズO.V.A.
- ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN
- 坂本美緒
- ゲルトルート・バルクホルン
- エーリカ・ハルトマン
- ミーナさんじゅうはっさい
- マリアさんじゅうななさい
- キュッキュッ
- 田中理恵
- ババア
- 高ケツ圧
- Bf109(ストライカーユニット)
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