ムラサメとは、以下の事を指す。
- フォウ・ムラサメ…『機動戦士Zガンダム』に登場する人物の一人である。→該当記事で解説
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINYに登場するオーブ軍の可変型モビルスーツ。形式番号はMVF-M11C。
- 護衛艦「むらさめ」や駆逐艦「村雨」の事。
- ゲーム「謎の村雨城」のボスキャラ。
- ゲーム「千恋*万花」の登場人物の一人。
本稿では2について述べる
概要
オーブ軍の現行主力モビルスーツだったM1アストレイの後継機。戦闘機形態への変形が可能で、大気圏内でも単独で飛行する事が出来る。汎用性も重視され、宇宙空間での運用も可能となっている。ムラサメの武装の名前は、帝國海軍の駆逐艦の名前から取られており、オーブが架空の日本である事を強調している。
コーディネイターが駆るザフト軍モビルスーツと対等に渡り合っているところを見ると、機体性能の高さが窺える。
元々オーブは他国を侵略せず、他国の争いに介入せず、他国の侵略を許さないという構えを取っていた。そのためオーブ軍の兵器は自国の防衛に特化しており制圧力や遠征能力が一切無かった。しかしこの信念を貫いたがために前大戦において、地球軍に国を焼かれる事になってしまう。この出来事を受けてオーブ国防軍の体勢に変化が生じた。敵軍が自国の領土へ攻め入る前に、外洋にまで展開し、敵軍に対し先制攻撃が出来る兵器を国防軍が欲するようになったのである。既存の兵器であったM1アストレイに飛行ユニットのシュライクを装着し、航行能力を上げる試みが行われたが失敗。そこで長い航続距離を持つ新型モビルスーツを一から作り上げる事にした。こうして誕生したのがムラサメだった。同時に開発が進められた外洋航行能力を持つ空母タケミカヅチに乗せられて運用される。
劇中の活躍
オーブ軍の主力モビルスーツとして、全編に渡って登場している。
結婚式場からカガリを拉致したフリーダムを迎撃するため2機のムラサメが出撃したのが初登場機体。しかし、ビームサーベルであっけなく武装を切り捨てられた。その後、オーブに接近してきたセイバーを迎撃。有効打は与えられなかったもののセイバーを撤退させた。
友好国となった地球軍の要請に答え、オーブは艦隊を派遣。タケミカヅチに搭載されたムラサメ隊がミネルバ討伐のためオーブを出港した。ダーダネルスとクレタで激戦を演じた。ミネルバ隊の激しい抵抗で数多くのムラサメが撃墜されたが、その代わりミネルバに多数の命中弾を与えて黒煙を噴かせた。しかし母艦のタケミカヅチが撃沈され、帰るところを失った一部のムラサメはアークエンジェルへと辿り着き、以降はアークエンジェルの搭載機となった。
デストロイガンダムがベルリンへ侵攻した際には、ムラサメ3機がカオスと交戦。見事な連携で、なんとカオスを両断して撃墜するという快挙を達成している。
オペレーション・フューリーでザフト軍がオーブに攻め込んできた時には、国防軍の戦力として多数のムラサメが出撃。一時はユウナの拙い指揮のせいで一方的にグフやバビに嬲られていたが、カガリの帰還と的確な判断で押し返し始める。果敢にデスティニーに挑んでいったムラサメが全滅するなど手痛い犠牲を払ったが、何とかザフト軍を撤退させて、前大戦の二の舞は避けられた。
最終決戦ではアークエンジェルやオーブ宇宙艦隊の搭載機としてザフト軍と交戦。激闘の末に勝利を掴んだ。
ちなみに小説版では、ミネルバのエンジンに致命傷を与えて戦闘不能にするという凄まじい戦果を挙げている。
大半の量産機が、かませ犬程度の役しか無い中ムラサメはカオスを撃墜したり、(小説版だけだが)ミネルバにトドメを刺したりと量産機らしからぬ戦果を挙げている。無論、インパルスやデスティニー、他のザフト機に撃墜されるシーンはあるものの、かなり恵まれた機体と言える。
関連項目
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