ムンドゥスとは、『Devil May Cry』のラスボスである。
概要
『Devil May Cry』に登場する魔界の帝王。名前はラテン語で「世界」「宇宙」の意味を冠する。
普段は神々しい天使のような姿をしている(第1・2形態)が、それは仮初の姿。実際は「液状の肉体に無数の触手と3つの目玉が付いた怪物」という、非常にグロテスクな外見をしている(第3形態)。
「宇宙」という名の通り、悪魔を創造し、使役する力を持つ。「ブレイド」「フロスト」「ナイトメア」といった『1』に登場する悪魔の多くはムンドゥスの産物である。「トリッシュ」もその一人。
さらにゲーム中では、宇宙や未知の空間、隕石、レーザー、ドラゴンなどを創造しており、その力は神に等しい存在であるのは間違いない。
悪魔らしい残虐な性格で、人間や悪魔を殺すことに何のためらいも持たない。ダンテを倒せなかったグリフォンを自分の手で消し去る、作戦に失敗したトリッシュをダンテを罠に嵌めるためのエサにする等、部下に対しても非情である。
人間界と違い、魔界は純粋に力の強い者がすべてを支配する世界であるため、ムンドゥスは事実上の魔界最強ということになる。手負いとは言え『3』でバージルを返り討ちにしたことや、スパーダやダンテの実力でも倒すに至らなかった(魔界や次元の狭間に追い返しただけ)ことからも、ムンドゥスがいかに強大な存在かが伺える。
スパーダとの因縁
2000年前~ダンテ幼少時
魔界の軍勢を引き連れ、人間界侵略を開始するも、スパーダの裏切りによってそれは失敗に終わる。
スパーダがムンドゥスを裏切った理由は、「正義に目覚めたから」と劇中で説明されている。どういった経緯でスパーダが正義に目覚めたのかは不明。
スパーダに敗れ、力を失ったムンドゥスは2000年もの間、復活のために力を蓄え続ける。そして、復活の手前に、自分の部下にスパーダ一族(エヴァ、バージル、ダンテの3人)の殺害を命じた(この時点でスパーダは行方不明になっている)。この一件により、エヴァは死亡。ダンテとバージルも離れ離れに。
DMC3
復活まであと少しといったところ、魔界にてバージルと遭遇する(『3』の隠しイベントシーン)。
戦いを挑まれるも、返り討ちに。更に、バージルを改造して「ネロ・アンジェロ」をつくり出した。バージルはムンドゥスの忠実な部下として利用されることになってしまう。
DMC1
ついにマレット島にて復活を遂げる。エヴァにそっくりな悪魔「トリッシュ」を創り、ダンテのもとに差し向ける。
そして、自身の居城であるマレット島へと彼を誘き出し、ダンテ抹殺を図ろうとする。
しかし、スパーダをも超えるダンテの力と、トリッシュの裏切りによって二度目の敗北を喫する。最後に「必ず現世に蘇る」と言い残し、次元の狭間へと追い返された。
伝説の戦い
第1形態
舞台は宇宙。ジャンルが3Dアクションから3Dシューティングに変わる。
ムンドゥスの繰り出すレーザー、ビーム砲、隕石、落雷等を回避しながら、光弾(通常攻撃)と龍(ボム)を駆使して戦う。
攻略法は至って単純で、ムンドゥスのバリア(4つの黒い球体)を破壊した後、ムンドゥス本体に光弾を当てていくというもの。チャンスがあれば、体当たり(ヴォルテックス)や火炎龍による攻撃で大ダメージを狙っていく。
ムンドゥスの攻撃のほとんどは、大きく円を描くよう動いていれば当たらないため、難易度はあまり高くない。もっとも、この難易度は3Dシューティングとしての難易度であるため、3Dシューティングが苦手(やったことがない)なプレイヤーにとってはこの限りではない。
今でも賛否が分かれる要素であり、よく『1』の批判材料としてムンドゥス1戦目が挙げられる(ムンドゥス1戦目さえなければ『1』は神ゲーだったetc...)。操作の説明がされない(説明書にも載っていない)ため、高速移動やヴォルテックスの存在を知らないまま頑張っていたプレイヤーも居たとか。
(ちなみに高速移動は×(ジャンプ)ボタン、ヴォルテックスは△(剣撃)ボタンで繰り出せる。)
余談だが、『1』のプロデューサーである神谷英樹は、任天堂の3Dシューティングゲーム『スターフォックス』の大ファンである(『1』の公式コラムで語るほど)。ムンドゥス「地獄で親父が待ってるそうだ!」
第2形態
『1』最多とも言える豊富な行動パターンを持つムンドゥスを相手に、魔剣スパーダで立ち向かう。
『1』最強のボスとして、ナイトメア3戦目と共に名前が挙げられることが多い。行動パターンが非常に豊富で、複数の攻撃を同時に繰り出してくるため、攻撃のチャンスや回避のタイミングを掴むのが難しい。攻略には運も絡んでくる。
もっとも、これはDMDにおける話であり、HARD以下の難易度であれば、デビルトリガーを引いて剣撃や火炎弾でゴリ押しするだけで勝ててしまう。
魔剣スパーダのデビルトリガーを発動できるのは、後年に発売するシリーズを顧みてもこの戦闘のみ(後のシリーズでもスパーダは度々登場するが、スパーダでデビルトリガーが発動できるのはこの作品だけ)。
スパーダはDMC史上の最長のリーチを誇る。
第3形態
崩壊するマレット島からの脱出を図るダンテの前に立ち塞がる。この戦闘でムンドゥスの真の姿が明らかとなる。
戦闘内容はイベントに近く、逃げ場がなくなる前にムンドゥスを倒すのみ。ムンドゥスに限界まで追い詰められると、強制ゲームオーバーになってしまうので、それまでに決着をつけなければならない。
関連動画
関連項目
- 5
- 0pt