ムービークリップとは、Flashに用いられるシンボルの一つ。
概要
Flashはタイムラインに沿ってオブジェクトを変化させることによりアニメーションさせる事ができる。しかし、多数のオブジェクトがあると雑多になり管理するのが大変になってくる。と、ここで用いられるのがムービークリップである。
ムービークリップは独立したタイムラインを持ち、これを一つの纏まりとして管理することができる。わかりやすく表現すれば、動画の中にさらに別の動画がある、と言ったところだろう。
ニコニコ動画でのムービークリップ
ムービークリップを聞きなれない人は多いと思うが、知らないだけでムービークリップを用いた動画を見ていることも案外あるかもしれない。また、ムービークリップの特性を利用して色々と仕組んだ動画も多数投稿されている。
ムービークリップが用いられているわかりやすい例
・一時停止させても絵全体もしくは一部が動き続ける
・一時停止させると通常の再生とは別の絵が流れる
前者は大抵意図せずに、後者は意図してムービークリップを用いている。これは通常の動画ではまず起こる事の無い動作であり、swf形式で直接アップロードされた動画のみで起こりうる。何故こうなるかというと、ムービークリップの特性による。
swfの再生におけるムービークリップの特性
swfの再生におけるムービークリップには以下の特性がある。
「ムービークリップは常に再生され続ける」
※表現として的確でないかもしれない。
詳細は省くが、ムービークリップはプレーヤー側からの再生・停止の操作を受け付けず、常に再生され続ける動作を行う。これを利用することで、動画としては止めているつもりが、ムービークリップだけは動き続けると言う状況になり、上記の例のような動作を起こすことができる。
なお、swfの不可思議な動作の全てが必ずしもムービークリップによるものとは限らない。
まとめっぽいもの
これらの仕様はNMMからswf直接アップロードが可能になっての早期から判明しており、この事を既知・利用する人も少なからず居る、既出の技術となっている。この技術により、これまでとは異なる楽しませ方が出来るようになり、動画の幅が広がったと言えるだろう。
ここまで読んでもよくわからなかった人はムービークリップを使えば不思議な動画が作れる、とでも記憶しておけばいいかもしれない。
関連項目
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