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| メキシコ合衆国 西：Estados Unidos Mexicanos |
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| 基本情報 | |
|---|---|
| 国旗 | 
|
| 国歌 | 西：Himno Nacional Mexicano |
| 公用語 | スペイン語 |
| 首都 | メヒコ（メキシコシティ） 西：Ciudad de México (México) |
| 面積 | 1,972,550km2 （世界第13位） |
| 総人口 | 約1億500万人 （世界第11位） |
| 独立 | スペインより 1810年9月16日（宣言） 1821年9月27日（承認） |
| 通貨 | 墨ペソ（MXN, Mex$） |
| 略称 | MEX |
| 国際電話番号 | 52 |
| 大統領 | アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール |
| 国テンプレート | |
概要
北アメリカだがアメリカ合衆国やカナダと違ってラテンアメリカ、つまりスペイン系の国である。正式名称はメキシコ合衆国。合衆国の名を持つのはこことアメリカの2カ国だけ。でも英語表記ではUnited States of MexicoじゃなくてUnited Mexican Statesなので注意。Mexicoは英語読みで、公用語のスペイン語ではメヒコ。日本語での略称は墨。
歴史
かつてはアステカ帝国が栄えていた土地である。そのアステカ帝国をスペインが滅ぼし植民地としていたのだが、19世紀初頭に起こった独立戦争でスペインから独立。そのときの領土は今よりも大きかったが、戦争やらでアメリカに割譲されたものも多い。その後はフランスからの侵攻で傀儡状態となるも無事主権を取り戻したり、独裁政権が長きにわたって続いたりした。
現在では独裁政権も存在せず、1992年のNAFTAのおかげで貿易も好調（しかし、これによる弊害も生まれた）。
治安
控えめに言って最悪の部類に入る。
国境地帯では密輸および密入国が頻繁で、これにより利を得る犯罪組織が抗争を繰り返している。巻き込まれる民間人も少なくない。
首都メキシコシティおよび地方都市でも治安はよいとは言えず、日常的に強盗・スリ・窃盗・強姦・殺人などの重犯罪が発生。無許可で拳銃を所持している市民も多く、銃犯罪による負傷者・死者の数は極めて多い。また身代金目的の誘拐も多く、裕福な家庭を狙った『ビジネス』として成立しているのが実情。
観光客については現地民よりは安全な部類に入り、また都市中心部は比較的治安が良いとされるが、それでも夜間外出はまずアウト。公共交通機関の利用も慎重を期する必要があり、正式な観光ツアー以外の手段で行動するものではない。安全情報を正しく理解し、行動する事が肝要である。
詳細は外務省の海外安全ホームページ
、および在メキシコ日本国大使館の安全情報を参照。
取り締まる側の司法組織も犯罪組織によって大多数が脅迫または買収されており、下手に抵抗すると家族どころか親族ぐるみで殺害される事もある。
犯罪組織撲滅を宣言した次の日に市長が射殺されるなど、ショッキングな報道も見られる。
メキシコ麻薬戦争
特に顕著なのは麻薬関連の犯罪で、毎月約1000人の犠牲者が出るとされる。
カルテル（麻薬組織）への裏切りや検挙に対して見せしめの為に極めて残虐な方法で殺害し、バラバラにした死体を晒しものにしている。
カルテルを対象とした武力紛争「メキシコ麻薬戦争」は、激甚な被害を出した事でも知られている。
1990年代、コロンビアのカリ・カルテルとメデジン・カルテルの壊滅に端を発し、メキシコのカルテルが勢力を拡大。アメリカにおける違法薬物の市場の約70％を独占しているとされる。
これに対しアメリカ合衆国国務省はメキシコ政府と連携してカルテル撲滅に乗り出したが、2011年には薬物政策国際員会によって事実上の敗北宣言が出されるほどの被害を出す結果に終わった。僅か５年でメキシコ国内の犠牲者は４万人を突破したと言えば、その恐ろしさの片鱗が垣間見えるかも知れない。
これらカルテルの軍事力は単なる犯罪組織に留まらず、軍隊や特殊部隊並みの高性能・高水準な装備を所有しているとされている。
住民
住民の民族構成は、白人とインディヘナ(ラテンアメリカにもともと居た先住民)との混血のメスティソが60％、先住民であるインディヘナが約15％、白人が約10％である。外国人が約15万人居住し、人口の約75％が都市部に居住する一極集中である。
宗教
キリスト教徒が約95％と大半を占め、内訳はカトリックが約90％、プロテスタントが約5％である。残りの約5％はユダヤ教徒、バハイ教徒、土着の伝統宗教などである。
文化
スペイン人によってもたらされた欧州の文化と先住民の文化がミックスした独自の文化を形成している。国民性を反映してか、テキスタイルや絵画、ポスターアートなどは鮮やかな色を用いたものが好まれる。
食文化
メキシコの料理はだいたい辛い。そう思っておいてまず間違いない。
トルティーヤと呼ばれるとうもろこしの生地が主食で、これを用いた有名な料理がタコスやブリトーである。アルコールではコロナビールやテキーラが有名。
アメリカ合衆国のメキシコ系移民が多い州ではメキシカンの屋台やレストランが多数出店しており、アメリカナイズされたメキシコ料理が徐々にアメリカの食文化に浸透してきている。
スポーツ
サッカーが非常に盛ん。プロであるメキシコリーグがあるほか、ワールドカップでは1994年から4大会連続で予選を突破し決勝トーナメントに進出している。
野球も同様に盛んであり、メキシカンリーグが存在する。ワールド・ベースボール・クラシックでボブ・デービッドソンの誤審により日本がアメリカに敗北した後、メキシコもホームランを二塁打にされ、それによって奮起したのかアメリカを打ち破った。そのおかげで日本は準決勝に進出でき、ついには優勝（この際日本国内ではメキシコ万歳コールが大使館に殺到した）。
プロレスもやはり有名で、ルチャ・リブレの本場といったらここである。
ミル・マスカラス、レイ・ミステリオなどの覆面レスラーは有名。伝統的に覆面が神聖視されており、覆面をかけた試合があるほど。なお覆面でないレスラーは髪の毛をかける。
塩
伯方の塩はメキシコ産である。
著名なメキシコ人
（姓でアイウエオ順、記事のある人物は太字）
- サウル・アルバレス（ボクサー）
- アレハンドロ・イニャリトゥ（映画監督）
- フリーダ・カーロ（画家）
- ホルヘ・カンポス（サッカー選手）
- カルロス・サンタナ（ミュージシャン）
- ウーゴ・サンチェス（サッカー選手）
- フリオ・セサール・チャベス（ボクサー）
- ルイス・ネリ（ボクサー）
- ルイス・バラガン（建築家）
- マルコ・アントニオ・バレラ（ボクサー）
- ガエロ・ガルシア・ベルナル（俳優）
- セルジオ・ペレス（F1ドライバー）
- ミル・マスカラス（プロレスラー）
- ディエゴ・リベラ（画家）
- リカルド・ロペス（ボクサー）
関連動画
関連項目
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