メグとは、『あやかしランブル！』に登場するキャラクター（式神）。
概要
「海向こう」と呼ばれる、主人公たちの住む地域から海を隔てた外の国（作中では洋風のものや現代風のネタについて「海向こうのもの」と説明が一言で済む便利ワード）からやってきた魔女。従者にルゥとウィスプ（メグのつけていた名前は「かぼちゃ」）がいる。初対面の人間に直接顔を見られると気絶してしまうほどの極度の人見知り、かつ内気（というか根暗）。一人称は「私」。主人公のことは「陰陽師さん」もしくは「あなた」と呼ぶ。
魔術の技倆は本人曰く「壊したりとか、燃やしたりとか、派手な魔術は得意じゃないけど、妨害とか、目くらましとか、そういうのは得意」。ルゥ曰く「ねちっこい性格が出てる」。そのため前線で戦うのは苦手。
初登場は本作最初のストーリーつきイベントである2019年10月末のハロウィンイベント「『奇怪！』おかしな大騒動!?～トリック＆トリート～」。和風ゲームなのに最初のイベントがハロウィンになってしまって開発チームは頭を抱えたとかなんとか。
暴走したウィスプがばらまいた、魔力の込められたお菓子のために住民が操られてしまった町で、事態を解決するために主人公とミカネに協力を申し出る。ルゥとともに、お菓子を回収してウィスプと住民の暴走を止めるために奔走し、暴走したウィスプを元に戻すことに成功したのだが……。
奪われていた鏡を取り返し、読心能力を取り戻したミカネによって、隠していた秘密が露見してしまう。ウィスプの暴走の原因である魔力入り飴玉を食べさせたのは、メグ自身であったのだ。
「海の外からこの町にやってきた時、お近づきのしるしに配ってたお菓子に……
魅了(チャーム)の魔術がかかっていたのに気づかなかったの……」
「けど、私のお菓子を食べてメロメロになってる人たちを見て、思ったんです」
「あ、私、天下取れるな……って」
というわけで、彼女こそこのお菓子騒動の真犯人であった。ウィスプに食べさせた飴玉から化け物（イベントボスの「もちもち甘味王」）を呼び出してその場を逃れようとするが、主人公とミカネ（とルゥの影ながらの協力）によって倒され、騒動の責任を取ってルゥ、ウィスプともども陰陽寮で働くことになる。
陰陽寮で働き始めてからも、何かにつけては脱走未遂や仕事放棄を繰り返していたが、ある日、他の陰陽師から「魔術について教えてほしい」という依頼が来て……。
すぐ逃げる、隠れる、サボる、エグい手段を平気で指示する、悪事が見つかると即座に仲間を売る、捕まっても責任逃れに汲々と、「ポンコツだが良い子」が多いあやらぶの中では珍しい腹黒かつ小心者のクズ。従者であるはずのルゥやウィスプからも「いい性格してる」とか「どうしようもない」とか散々な言われようである。しかしそんな性格なのも、元を質せばとにかく自分に自信がない（お菓子騒動も「地味で根暗な自分には魔術で操りでもしない限り友達なんか出来ない」と思っていたことが原因）ためであり、結局はポンコツなので悪事を働いても基本的にすぐ失敗して捕まる。そのため、他のキャラにはない腹黒クズっぷりが憎めない愛嬌になっている。そんな彼女も、評価を受けて自己肯定感を得られるようになったことで、ちょっとずつ変わっていき……。
お菓子の魔女ということで、2020年2月のバレンタインイベント「チョコレートをあなたに～ヒエンのバレンタイン奮闘記～」でも、イベントストーリーに登場。ヒエンとともに任務に参加したところ、一緒に異空間に飛ばされた上に主人公たちとはぐれてしまい行方不明に。ヒエンが卑弥呼のためにチョコ作りに励んでいる中、行方不明になっていたメグは、マガツヒに操られた姿で登場する。
「私がここで活躍して王国を取れば、一生左うちわ……。
みんなをしこたま働かせて、悠々自適に暮らせる……」
「毎日みんなに肩を揉んでもらって～、
お菓子食べさせてもらって～……。
えへへ……今から楽しみ……！」
ヒエン「……殴っても良さそうね」
イズナ「あ～……ほどほどにな？」
かくしてヒエンに殴られて正気に戻ったメグは、お菓子の魔女としての知識を活かしてヒエンのチョコ作りに協力するのだが……。主にイズナの態度で、普段からの陰陽寮内での扱いが察せられるところ。
「ええ!? な、なんだか私の扱い、雑じゃないですか……!?」
ほか、開発チームによると、気弱なフーリを丸め込んで配下にしたりしているらしい。
元ネタははっきりしていないが、お菓子の魔女というところからして「ヘンゼルとグレーテル」に登場するお菓子の家の魔女あたりが元ネタか。「魔女っ子メグちゃん」とはたぶん関係ない。
ゲーム内での性能
| 式神データ (霊格上昇・最大限界突破前) |
|
|---|---|
| キャラ名 | 妖菓の魔女娘 メグ |
| レアリティ | ☆☆☆☆☆ |
| 属性 | 光 |
| 武器 | 術具 |
| 隊列 | 中衛 |
| タイプ | 知略 |
| 実装 | 2019/10/30(ハロウィンイベント) |
| 奥義 | なないろコンフェッティ 黄枠(バフ) / 消費霊力15 10秒間味方全体にダメージカット(大)を付与 |
| 特性 | 味方前衛の防御UP(4%) |
光属性☆5サポーター。特殊攻撃2が敵の攻撃力ダウンなためか、タイプは「知略」（デバッファー）扱いになっているが、実際の性能は防御に特化した専守防衛型バッファーである。風属性のククノチ、闇属性のツクヨミと並ぶ守備型の☆5サポーターと言える。
その最大の特徴であり武器であるのが、味方全員に33%のダメージカットを付与するその奥義。ダメージカットの効果を持つ奥義は、同じ光属性の☆4タンクのリッカ、限定☆5タンクの伊舎那天、風属性☆5タンクの本多忠勝も持っているが、リッカの奥義は自分自身にしかかからず、伊舎那天と忠勝は有利属性からの属性攻撃のみのダメージカット（伊舎那天は闇ダメージ、忠勝は水ダメージのみ）であるため、敵の属性を問わずPT全員を守れるダメージカット奥義は現状、メグしか使い手がいない。[1]
また特殊攻撃1には霊力10増加の効果があるため、味方を守りながら霊力運用を楽にしてくれるのもポイント。奥義の消費霊力を減らす善如龍王や、タンクで同じ霊力増加能力を持つ酒呑童子やスサノオと併用すると、守備を固めながらアタッカーに霊力を回すのも楽になる。
敵からのダメージを軽減する能力には、使い手が多数いる防壁もあるが、防壁の効果が上限ありの固定値なのに対し、メグのダメージカットは33%と上限なしの割合なので、特に敵の攻撃が強力になればなるほど効果が大きくなる。ダメージカット量は防壁での軽減分とは別計算なので、たとえば600ダメージの攻撃に対してメグのダメージカットと、上限300の防壁を重ね掛けすると、ダメージカットで200減、防壁で300減となり100ダメージまで減らせる計算になる。特殊攻撃2の攻撃力ダウンや、他のキャラの防壁と組み合わせて使えば、物語上級ボスの特殊攻撃すらほぼ零封することも可能で、ボスの攻撃が激しい高難易度ステージになればなるほど輝くキャラである。
ただし、奥義の効果時間が10秒と短いため、スサノオや大黒天の防壁のように「とりあえず張っておく」的な運用はできず、ボスの特殊攻撃が来るタイミングを見計らって奥義を発動する必要がある。画面が暗転してボスの攻撃モーションが始まってから奥義を打っても後出しになってしまって意味がないため、メグの奥義を使うときは、ボスの体力ゲージの下にある行動回数を示す珠を注視しておく必要がある。
そういうわけで、前述のククノチ・ツクヨミと同様、序盤で引いても強さがわかりにくいキャラの代表と言える。奥義の発動タイミングも、初心者のうちは掴むのが難しいだろう。しかしゲームが進み、ただタンクに任せるだけでは耐えきれないような攻撃を浴びせられるようになったらメグの出番。メグを上手く使いこなせるようになったら、このゲームに慣れてきた証拠と言えるだろう。
さて、メグの使い方に慣れたら、いよいよ霊格上昇の話をしなければならない。2020年10月に実装された霊格上昇ではいくつかのキャラが一気に大化けしたが、その筆頭のひとりがメグである。何がかと言うと、霊格上昇1で奥義のダメージカットに追加効果として付与される「再生回復」だ。これは被ダメに応じて上限150の回復が入るという効果だが、これは受けたのが150以下のダメージでも、というか0ダメになっても回復が入る。つまり、メグのダメージカットその他で敵からの被ダメを150以下に抑えられる状況では、奥義を張るだけでヒーラーとして機能するのである。もちろんダメージカット自体の効果も健在なので、ダメージを減らしながら回復が可能。状況次第ではタンクもヒーラーも不要になるほどの超強力な霊格上昇で、これまで以上に高難易度ステージの守りの要として一気に人権クラスの性能に躍り出た。特に連撃攻撃をしてくるボスや、攻撃速度が速く手数で押してくる敵に対しては驚異的な防御力を発揮できる。
また限界突破もあわせると、最終的には奥義の消費霊力が7まで減り、霊力タンクとしての運用もしやすくなる。霊格2と霊格3では特性と特殊攻撃2の防御性能が高くなるため、さらに壁役として鉄壁になるが、霊格1ほどの優先度は無いので、まずは霊格1を目指そう。
基本的にあやらぶは火力に貢献できるキャラが優秀という評価基準になりがちだが、高難易度になるほど敵の攻撃がキツいので、メグのような完全防御特化のキャラには必ず要所要所で出番がある。最初は扱いにくいキャラだと感じるかもしれないが、現状では低レアにも限定にも代役がいない、完全に唯一無二の性能をしているので、今後も高難易度ステージが増えていくことを考えれば、とりあえずレベル100まで育てて霊格1を付与しておいて損はないだろう。
関連動画
関連項目
- あやかしランブル！
- ルゥ(あやらぶ) / ウィスプ(あやらぶ) / ミカネ(あやらぶ) - 同時実装。
- ヒエン(あやらぶ) / 卑弥呼(あやらぶ) / スクネ(あやらぶ) - バレンタインイベント組。
- 魔女っ娘
脚注
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