メスティンとは、以下を指す言葉である。
広義のメスティン
広義の意味としてのメスティンは、軍の個人装備として支給される金属製携行食器である。これに加えフォークやスプーン、バーナー等を含む装備はメスキットと呼ぶ
第二次世界大戦以前においては戦地で食事を加熱調理する事も多かったため、調理器具としての性格も備えている。しかし、装備の近代化によりMREに代表される携行食の普及や、フィールドキッチンで調理された食事を受け取る形式が主流になった現代では、食事を盛る用途に使われる本来の意味での食器として用いられている。
よって、広義の意味においては飯盒もメスティンの範疇に入る。特に自衛隊の飯盒二型は食器としての機能に特化しコンパクト化されている。しかしながら飯盒二型を調理に使用する事は可能であり、インスタントラーメンの調理に使う自衛隊員もいるとかいないとか。
トランギア社製メスティン・TR-210
サイズ:長さ 17cm × 幅9.5cm × 高さ6.2cm 容量:750ml の無垢ヴァージンアルミ製ランチボックス(弁当箱)であり、加熱調理が可能である。
元々がスウェーデン製であり飯盒炊爨としての用途は想定されていなかったが、日本においての用途はもっぱら飯盒炊爨をベースにした調理が主流である。もちろん普通の弁当箱としても使用できる。
姉妹品としてより大きなラージメスティン・TR-209もラインアップされている。
TR-210を元にした調理器具
近年のキャンプブームにより、TR-210の生産が追いつかず品不足に陥った。2019年の日本向けの売上がスウェーデン国内向けの売上を初めて上回り、多くのバックオーダーを抱えたためである。
この状況を商機にした各社が続々とアルミ製調理器具を発売するようになる。
流通当初は、TR-210と同じ容量でありながら安価な中国製品として細々とAmazon等で売られていたが、市場がほぼ日本に限定されていたため、細かな改善要求が続々と上がってきた。
その後、アルマイト処理が施されシーズニングを不要にしたものや、計量・炊飯用の目盛を追加したもの、さらにフッ素加工などの表面処理を施したものまで登場した。
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