メタビーとは、ゲーム・漫画・アニメ作品「メダロット」シリーズに登場する、主役メダロットの名前である。
概要
正確には、主人公の使用するKBT型メダロット「メタルビートル」をメインに使用するカブトメダルにつけられた名前である。機体としての「メタビー(メタルビートル)」とキャラクターとしての「メタビー」は別物。
ゲーム、漫画、アニメとメディアミックス展開をした作品「メダロット」を代表するメダロットであり、ゲーム、漫画、アニメがそれぞれ独自の設定で展開した為、全シリーズで最低でも五名のメタビーが存在する。
ここではその五名のメタビーを紹介する
アガタ ヒカルのメタビー(CV:アークビートルに声優無し)
ほるまりんの漫画版ではボナパルト(ヒカルの飼い犬)が拾ってきたカブトメダルの名前。粗暴だが、ヒカルを引っ張る男らしい性格。
初陣は作りかけ(ヒカルが組み立て途中で飽きた。脚部パーツは組み立ててすらおらずボナパルトの上に乗っていただけ)にもかかわらずロボトルに乱入。見事に初勝利・・・ボナパルトは怪我をしていたが。
その後も大会やロボロボ団との戦いでメダル進化やメダフォース(?)を経て成長していき、遂には世界大会の日本代表に選ばれることなる。世界大会においてロボロボ団極秘の兵器メダロット「ビーストマスター」の攻撃で大破、メダルも破壊されたが、宇宙人の手によって修復され最終決戦ではヒカルの指示やロクショウの手助けでビーストマスターを撃破した。
メダロット2からは成長したヒカルの手持ちメダロットだが、ほとんど登場しない。4では左目にキズを負い右腕に『インビジハンド』を装備した状態でイッキとメタビーの前に立ちはだかり、パーツに性能差があるにも関わらずイッキのメタビーに勝利した。この戦いの際、終始無言であった。
藤岡建機の漫画版ではあまり出番が無いがカンタロス100機を一撃で倒すなど、一番強く描かれている。
ゲーム版メダロット1ではGB版ではセリフがないが、WS版では漫画版に準拠した性格でセリフが追加されている。ゲーム2では怪盗レトルトの手持ちメダロットとして終盤にわずかに登場し、ラスボスと互角に渡り合ってイッキを助ける。メダロットnaviでは全クリ後のイベントでロボトルし仲間にすることができるが、平凡なパーツ性能にも関わらず異常に高いメダルレベルと熟練度により非常に強い。
アニメ版では快盗レトルト・メダロッターⅩのメダロット「アークビートル」に装着されているカブトメダルが過去のメタビーだが、八年前のとある事件の際、世界中のメダロットの暴走を止める為にヒカルの手によってメダルを破壊された。その後メダルは修復されたが事件以前の記憶や人格を失っているのでセリフはない。
一人称は「俺」で全て統一されている。漫画ではメタビー本人が「メタビー」という名前を主張、ヒカルの名前案(ムシムシムッシー、スイカシルシル、クヌギジュエキー、モグモグフヨード)を無視しそのまま彼の名前になった。アニメで有名になったイッキのメタビーと区別するためにヒカルメタビーや初代メタビーと呼ばれる。
初代以降のゲームで初代メタビーとして出演するときは「めたびー」と表記されて参戦する。
天領イッキのメタビー(CV:竹内順子)
ゲーム、漫画の「メダロット2~4」やアニメ版の「メダロット」「メダロット魂」に登場したメダロットで、恐らく一番有名なメタビーだと思われる。
ほるまりんの漫画版では、イッキの愛犬ソルティーが拾ってきたカブトメダルの名前。こちらも性格は乱暴だが、アニメ版と比べると大人しいイッキを引っ張る部分もある。ヒカルのメタビーにはロボトルの実力は一歩及ばず、ヒカルメタビーを知るロクショウ等に比較され、挫折を味わうも少しづつ心身ともに成長する。
漫画版メダロット3ではタマオ・ピルバーレンが所有する新KWG型ドークスのエレクトロンに圧倒され敗北するが、その後イッキ側も新KBT型サイカチスで再戦を挑みリベンジを果たす。
メダロットDS(漫画版)では出てはいないがイッキのメタビーと似たような言動なのでメノジと名前を変えパーツも
マーサイモラン一式に変えたと推測される。
アニメ版でも粗暴な性格で、イッキとは生意気な弟いった感じで喧嘩をしていたが、次第に深く結びつき、最後には世界大会準優勝となる。
藤岡建機の漫画版ではゲスト出演だがアニメ版に近い性格でセリフがある。
ゲーム版ではイッキが大人しい性格なのでとくに衝突も無くヒカルメタビーのようにイッキを引っ張っていく。
一人称は「俺」、アニメでは「俺様」。漫画版ではイッキがヒカルメタビーの活躍にあやかって名づけるが、アニメではヒカル自身が名づけてイッキが採用してしまう。認知度からメタビーと言うとアニメのメタビーを連想する人が多く、ヒカルメタビーとの区別の為にイッキメタビーやアニメタビー等と呼ばれる。
アサノカスミのメタビー(漫画版のみでCV無し)
藤岡建機の漫画版メダロットnaviに登場し、カスミの幼い頃に無くなった「星の王子様」が好きなメタビーと、カスミが偶然拾ったカブトメダルの二番目のメタビーがいる。二番目のメタビーは最初のメタビーと同一視されるのを嫌い、本の朗読を拒否したりするが、「新しい」メタビーとして徐々にカスミと打ち解けていく。
ゲーム版のメダロットnaviでは、カブトメダルが喋る事はないので名前が名づけられる事も無く、漫画版だけの存在であるカスミメタビーは区別されるほど呼称は無い。
アマクラ アズマのメタビー
最新作『メダロットDS』『メダロット7』に登場する。特に今までのメタビーと違う点はないが基本おいしいところを持っていく。
因みに今作から、キャラの分かりやすさを優先し、機体名自体も『メタルビートル』から『メタビー』に変わっている。イッキメタビーなどもそうだったが、すでに(劇中で)発売から10年以上経っているため旧式やポンコツ呼ばわりされることがままあるが、当然そう呼ばれると激昂する。
のちに最新メダロット『ガンノウズ』にパーツチェンジし名前も『ガン』に改名した。
メダロット7はDSのパラレルな世界観。ある日、アズマは単身赴任中のお父さんからのプレゼントとしてメタビー一式を贈られる。旧作の他メタビーに比べるとやや落ち着いた性格。(以下ネタバレ)
実はアズマが3歳頃のころに一度プレゼントされていたのだが、わがまま盛りのアズマがあまりに乱暴に扱ったため、息子にメダロットはまだ早いと判断したお父さんに取り上げられていたことが終盤判明する。しかし、人間もメダロットも区別の付かなかった幼少のアズマは『自分が意地悪ばかりしてしまったから友達を無くしてしまった』と思い込んでおり、その教訓から『友達は絶対助けるし必ず信じる』という信念をもった少年へ成長した。
ソルトのメタビー
ソルトはメダロット犯罪によって父を亡くし、犯罪と戦うためにメダロット探偵を目指す少年。そんな彼が探偵への第一歩としてローレル探偵事務所に入所し、所長ローレルからメタビーを託される。
今回は、シナリオ上は後継機などに換装はせず終始メタビーである。
他のシリーズのメタビーと違って、緑色が爽やかなヒーロースカーフを身に着けているのがポイント(ただし、ロボトル中は外す)因みに、クワガタ版のロクショウはスカーフが赤い。
最初は、人間の感情の機微などに疎く、誰かが感情的な言動をとると「理解不能だ」と肩をすくめるニヒリストのような面があったが、ソルトと戦いを重ねるうちに情緒も成長しいつもの熱いメタビーになってくれる。
ニコニコ静画に掲載されている、ほるまりん先生による販促読み切り漫画版では、ローレル探偵事務所に職場体験に来たソルトが、ロクショウと共に自分で連れてきたという話になっている。2体とも作られて間もないのか、情緒も幼く、口調もたどたどしい。
メタビー「ヨイショただしいぜ」
豊穣みのりのメタビー
女鷹農業高校に通う高校1年生、豊穣みのり。彼女のパートナー、メタビーは廃部寸前のメダノーのロボトル部を救うため、女性メダロッター限定のロボトル大会・アルテミスカップに出場することになる。
熱く、ちょっと強引な性格は他作のメタビーと似ているが、初対面の先輩みずほに真正面から「暗い」と言ってしまうなど、若干口が悪い。
みのりとは彼女が中学3年の頃に出会った。なんでも、みのりの祖母の家の蔵に仕舞ってあったらしい。
性格は乱暴なようでいて、みのりを思う気持ちは強く、アルテミスカップ中にいろいろみのりにちょっかいをかけてくる他の出場者たちに対して声を荒げて、みのりを庇おうとすることが多い。
電撃マ王で先行掲載された読み切り漫画版では、むしろメダロットオタクのみずほと波長があっており、ロボトル部に収蔵されていたパーツを色々付け替えて遊んでいた。(みのりとメタビーが入部してくれたおかげで、死蔵されていた男性型パーツが日の目を見たらしい)しかし、みのりのピンチに颯爽を駆けつける一面も。(以下ネタバレ)
実は元々はみのりの母親の愛機で、幼少期のみのりとも面識があった。だが、みのりが4歳のとき、ロボトルで暴走事故を起こし、みのりを負傷させお蔵入りとなっていた。みのりは怪我の影響でこの頃の記憶を失っていたため、中3の時点で初めて出会ったと思い込んでいた。
上記メタビーたちの違い
めたびーは若干茶色い色
イッキメタビーは漫画版めたびーよりも少しスマートになり色も黄色
アズマメタビーはイッキメタビーよりもディティールが細かくなっている
ゲームでの性能
頭部・ミサイル うつ・ミサイル
右腕・リボルバー うつ・ライフル
左腕・サブマシンガン ねらいうち・ガトリング
脚部・オチツカー 二脚
カブトムシをモチーフにしたメダロットで正式名称はメタルビートル、射撃に特化した機体。もう一方のバージョンの主人公機のロクショウに比べて機動力には劣るが、推進では勝る。また格闘攻撃に比べ行動後ペナルティの小さい射撃攻撃特化で安定した攻撃性能を発揮。
右腕からはスピードが速く精度の高いライフル、左腕からは威力の高いガトリング、頭からは貫通ダメージが発生するミサイル攻撃で、全作通してスタンダードかつ高性能。両腕で削って頭でとどめという戦法が一般的。
なお『DS』で機体名が変わった際、ついでにパーツ名も全て頭に『メタ』がつくようになった。
アニメ版や漫画版ではミサイルを反応弾と呼んでおり間違えやすい。
ただし後述のように、ゲーム版では頭部パーツ名がハンノーダンとなっている後継機も存在する。
兄弟機・後継機・系列機・関連機体など
長く続いてるシリーズだけに、メタビーと接点をもつメダロットは多い。基本的に、カブト型の型番は『KBT』である。
ライバルにして兄弟機の格闘戦を得意とするクワガタムシ型メダロット。ゲームのクワガタ版では、当然メタビーの役回りは彼に入れ替わることになる。漫画やアニメでは、独自の立ち位置を持つ孤高のメダロットという役回りが多い。
・めたびー
『1』に登場したメタルビートル。『2』に『1』からメタルビートルのパーツを送るとひらがなになる。『2』メタビーはマイナーチェンジ版であり性能やグラフィックも差別化されている。
『navi』でもヒカルの手持ちメダロットとしてひらがな表記で登場。余談ではあるが、naviはメタルビートルの派生型(サイカチス、カンタロス、アークビートル等)は多数出演するのに「メタビー」が登場しない珍しい作品である。
・サイカチス
『3』から登場。名前の由来はカブトムシの別名である「さいかち虫」より。メダチェンジを搭載した初のKBTメダロット。メダチェンジ後クロス攻撃は強力だが変形→クロス攻撃セット→クロス攻撃ファイアと最初の攻撃まで3ターンもかかるのが欠点。装甲も薄く扱いにくい機体。
藤原建機の漫画、メダロッターりんたろうの主人公りんたろうの愛機。基本はメタルビートルだが、改造が加わっており、パーツ名には全て『改』がつきフォルムも少しかくばっている。後にゲームにもちょこちょこ登場するように。
ヘラクレスオオカブト型メダロット。圧倒的な火力を持ち、特に頭部のプロミネンスは代名詞的必殺技。アニメで怪盗レトルトが使用していたのが印象的。
ゲームでも頭部パーツは貫通するビームで非常に強力。ただし一発限り。
アークビートルの後継機。変形前は全体的に大人しい性能だが、変形後はアークビートルを凌ぐ破壊力となる。『4』で登場した際は文字数制限の都合で『アークビートルD』表記。
・ベイアニット
『2』から登場しているメタルビートルのモデルチェンジ版。重装甲をテーマにされ黒々としたカラーリングと丸みを帯びたフォルムが特徴。因みにこいつの頭パーツ名が『ハンノーダン』である。
・ブラックビートル
月のブラックデビルに生み出された、黒いKBTメダロット。凶悪な火力を持ち、『3』ではメタビーの暗黒面的存在として猛威を振るう。が、性別がメタビーと反対にメスなため、『4』や『7』では結構なヒロインっぷりを発揮する。メスなのにツノがある。漫画版やアニメでの出番も印象的。
『5』から登場したKBTメダロット。初代メタルビートルに回帰したシンプルな見た目と性能が特徴。ゲームでは決して悪い性能ではないのだが、クリット増加が優秀なシンザンの陰に隠れがち。
『G』の主役を務めるKBT型メダロット。クロトジルの後継機で、頭部の正面に真っ直ぐ突き出た銃身が目立つ。
天を突くように伸びた胸部の砲身が特徴的な『Navi』の主役機。頭部パーツがミサイル以外の行動になっている初めてのKBT型メダロット。メダチェンジ後はサイカチスと同様のミサイル・クロス攻撃セット・クロス攻撃ファイアの構成だが、戦闘システムの仕様変更によりかなり扱いやすくなっている。
深紅のカラーが鮮やかなグランビートルの後継機。戦車型と見まごう程の重厚なフォルムが特徴で、行動の構成自体はグランビートルと同一なものの、パワー変形ということで威力が上がっている。特にドライブAはねらいうちに変更された非常に強力なガトリング攻撃で、非常に優秀。
ミストラルに従う宇宙製のKBT型メダロット。「プーパ」は蛹の意。変形前はKBT型とは似つかない光球のような姿で性能も低いが、メダチェンジするとグランビートルを模したような歪な姿へと変身し、鬼神のごとき強さを見せる。
カブトベニマルは『4』に登場する少年銃士型。これとそっくりな「マスクドカブト」が『Navi』に登場するが関連は不明。マスクドカブトはクワガタVerで戦闘後にランダムエンカウントするが小柄な体躯と大きなシルクハットが印象的なKBTメダロット。姉のアンズドビートルに比べると無難な性能。
メスのカブトムシをモチーフにした初の女性型メダロット。可憐な見た目に反して両腕にサクリファイスを装備した超攻撃型で、頭部のスコープによって強化されたクリティカルは強烈。弟同様に『Navi』のクワガタVerでランダムにエンカウントする。
・ガンノウズ
『DS』から登場したKBTメダロット。外観は箱型ボディにメタビーらしさを強く残しているのに対して、パーツ性能は少し変わっており、右手はヘビーライフル、頭部がナパームになってる。
・ビート
『真型メダロット』における、メタビーの役回りのカブトメダロット。射撃型なのに『ビート(叩く)』とはこれいかに? 真型の独特のデザインをしているが、『9』のDLCでまさかの復活を果たす。
・ゼーゲホルン
異色の格闘攻撃特化のKBT型メダロット。パーツが全部がむしゃらという、尖った仕様。
・ジュウーク
メダロットを持たずにエリートメダロッターを育成する学園に転入する羽目になった主人公に支給された、最新式カブト。顔にメタビーの面影をのこすが、ほかはかなり大胆に変わっている。『9』の主役機。
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