メタモルフォーゼ(独:Metamorphose)とは、
- 生物学で言う変態
- 変身
- 手塚治虫の漫画
- 日本で開催されるテクノミュージックのフェス
- ポップンミュージックの楽曲→Metamorphose(BEMANI)
- 工藤静香の楽曲
- GACKTの楽曲
- Asrielの楽曲でアニメ『モノクローム・ファクター』のオープニング曲
- 高橋洋子の楽曲でアニメ『この醜くも美しい世界』のオープニング曲
- JAM Projectの楽曲でゲーム『マブラヴ オルタネイティヴ』の新アバンテーマ
- アメフラっシのアルバム
- ゴシック&ロリータのファッションブランド
- 遊戯王のカード→突然変異(遊戯王)
である。この記事では3について記載する。
概要
一般的に『月刊少年マガジン』1976年4月号から同年11月号まで掲載された6話の短編に、同誌で1974年4月21日号に掲載された『おけさのひょう六』を加えた7話を指すが、全集によってはこれに『インセクター』と『インセクター 蝶道は死のにおい』、『夜よさよなら』、『ダリとの再会』を追加したものを一冊としている。
ストーリー
ザムザ復活
20XX年、アフリカにあるトウ・モローメタモルフォーゼセンターでは、凶悪な犯罪者などの社会不適合者をを貴重な野生生物に変身させ、絶滅を防ぐという研究が行われていた。
そこで働く監視員のザムザは、正当防衛で殺人を犯しライオンに変えられたエレーナを不憫に思い、人間としての食事を与えるなどの不正行為を施していた。
その行為がばれて彼を助手として使っていた所長の忠告を受け、黄昏時にエレーナとめげずに希望を持とうと話し合った帰り、人間がえりをおこし二本足で歩いていたエレーナが他の監視員に見つかり射殺。
激高した彼をピストルで撃ち殺したザムザは堪忍袋の緒が切れた所長に茶色くて巨大な節足動物に変えられてしまう。
ある日、施設を見学しに来たお偉方を案内する所長の言葉を聞き記憶を取り戻したザムザは、何を思ったのか今まで以上に生ごみを食べ丸々と太っていった。そして表皮が茶色から肉色になったころ、死んだようにじっと動かなくなってしまった。
それからしばらく経ったある夜、静まり返った夜の闇のなかにかすかに皮膚が裂ける音が響き渡る。
直後、書類を書いている所長のもとに巨大なハチのような姿に変態したザムザが飛来し彼を尾の毒針で突き殺す。
美しく逞しい成虫に変身したザムザは誇らしげに虫が虫らしく生きる世界へ向かい飛び去って行った。
べんけいと牛若
力士のような肉体とその強面から「べんけい」のニックネームで呼ばれる凸卍は、人形を愛し少女漫画を愛読する心優しき中学生。
ある日、三年の牛若というヌンチャクを持った少年から決闘を申し込まれ、大衆面前断ることができず、二人して五条橋から落下してしまう。
流れついた土手で牛若と話し合い、悩みを聞いてあげるなどして打ち解けた帰り道に黒いセダンに乗った美少女に一目ぼれ。
その日からカッコよく変身しようと努力するも、学校では魔法のガウンがはがれたことにより存外な扱いを施され意気消沈。
ミジメな気持ちにさいなまれる中、あの美少女を見かけたという牛若の案内のもと林の中の別荘へ行くと、そこは銃器で武装した男たちのねぐらだった。あの美少女は誘拐されて身代金目的の人質だったのだ。
機転を利かし誘拐犯をねじ伏せた卍は、体も心も以前とは少しずつ変わってきていることを自覚していた。
べんけいは変わりはじめた……どんな大人に変身するかは誰にもわからない。
大将軍 森へ行く
太平洋戦争末期、ベトナム上空で撃墜され戦死したことになっていた南方軍総司令部雨月大将はそれから一か月余り奇跡的に存命していた。
ジャングルでサバイバル生活を続けながらなんとか本体に合流しようと進んだ先で、現地民らしき男女二人しかいない村を発見しそこで看病を受け、他の村のみんなは二年前米軍に撃ち殺されたことと、結婚したいが仲人がいないため出来ないという話を聞き、日本軍人として大和魂を見せるため、シキタリとして木を掘り起こし広場のボダイ樹の根元に埋めなおすという作業に精を出す。
四週間かけ作業を終え、婚姻の儀式を済ませることに成功するも、今になって自分を発見した日本陸軍の部隊からこの村に作戦本部を移すことと、ウギ・グリという妖怪の伝説を聞かされる。
二人の正体を知った後も雨月は村を守るため最後まで抵抗をつづけ、乱心したと見なしたかつての部下たちに射殺される。
すべていつわりの家
最近そんな同じ悪夢ばかり見る久。
父と母はそんな久に優しく接するが、町へ行くのを禁止されたり、本から文字が消えたりと奇妙なことが続く。
ある日、ドラコという変な名前の親戚がやって来て、町に連れ出される。
そこで見たのは悪魔が住む世界だった。
悪魔たちから血を吸われそうになったのを救いに来た父から、ここは地獄で、核戦争で住んでいた町や両親どころか、人間の世界そのものがもうなくなってしまって運よくお前だけが生き残ったことを聞かされる。
冗談じゃないと思った久は階段を駆け上がると、そこには夢で見た光景が広がっていた。
悪魔たちは人間を見捨てた神様や天使に代わり久を立派に育てることと、人間と悪魔の力でもう一度地球に人類を繁栄させることを誓う。
ウオビット
ロックベルト・トランシルバート男爵(以下ロック)はコルチンスク農場に出向き、最近この辺りを騒がせている人食いオオカミが人狼であることと、その正体が農場の主であることを見抜き見事討伐を成功させる。
しかし、農場では再び残忍な事件が起きていた。
事件の生き残りであるヨハンを訪ねたロックは、おとり用のウサギが人狼に噛まれたことでウオビットへ変貌したと推理し、ヨハンにウサギ探しの手伝いを頼む。
しかし、道中でロックがこの地方のもう一人の人狼の生き残りであることとが明かされる。
ロックの覚悟を聞いたヨハンは彼を信用し夜にキャンプを張り待ち伏せるも、ウオビットの仕掛けにかかり銀の弾丸を撃ち尽くしてしまう。
絶対絶命のなか、ロックが人狼へと姿を変えウオビットに立ち向かう。
翌朝、そこには呪いが解け、姿が元に戻った人間とウサギの死体が転がっていた。
事件を追う刑事からロックこそ化け物の生き残りだったのかと尋ねられたヨハンは「男爵はまともな人間で、立派な人物だった」と答えた。
聖なる広場の物語
人里離れた森の中に高い高い木があった。
狩猟場となっていた森の中でそこは小鳥たちにとって絶好の住処だった。
しかし、いつしかそれまで見たこともない大きな爪とクチバシを持った乱暴者が二匹住み着いていた。
二匹は見かけるたびに姿を変えていた。なんでも「聖なる広場」へ行ってそこで「聖なる砂」を浴びると、体が大きく変化するらしいのだ。
身体が大きくなるにつれ乱暴者は皆の家から卵や、ヒナまで要求してきた。
一匹の勇敢なヒワに奮いたてられた小鳥たちは反撃し、もはや鳥には見えない容貌の乱暴者二匹は混乱して殺し合いを始め、やがて「聖なる砂」の毒が全身にまわって死んだ。
おけさのひょう六
とんと昔、佐渡の国は相川の庄というところにひょう六という生まれつき畑仕事より踊りが好きな小作人がいた。
雨が降っても風が吹いても太陽が照りつけていても雪の日でも、朝から晩まで畔で踊り続けていたのでいつしか村の評判となり隣村から見物が出るほどでになっていた。
なぜひょう六の踊りが人々にそんなにうけたのかというと、彼の踊りには偉い人の物まねが組み込まれていたからであった。
ある日、城に呼ばれたひょう六は殿様の前で踊りを披露することになった。
途中までは自分を抑えて無難な踊りをしていたが、途中からいつもの調子に戻り、殿様の女好きや金にいじ汚いさまを揶揄するような舞いになっていった。
一見ケロッとしていた殿様は内心怒り心頭で、未成年のひょう六に致死量の酒を飲み干すよう命じる。
飼い猫のチリのおかげでこれを回避するも、夜遅く家を訪問した使いの者によりひょう六は踊ることを禁じられてしまう。
踊りを見ることすら禁じられたため、誰も見ていないところで踊っていると、越後の国からひょう六に踊りを習いにきた遊女のおけさが訪ねて来て、以後一緒に住まうようになる。
しかし、相変わらず踊りをやめないひょう六に業を煮やした殿様によって両目を切られ失明したひょう六は舞えなくなってしまい、踊ることをおけさに託す。
ひょう六に代わって踊りを始めたおけさに目を付けた殿様は彼女を無理やり抱き、商人に売り渡し、海の向こうへ追いやってしまう。
しかしひょう六の村から踊りの音頭が途絶えることは無かった。
飼い猫のチリが笠を被って踊るようになったからである。
目が見えないひょう六はそれはおけさが踊り続けているものと信じていた。
ひょう六が息を引き取った晩、家の縁の下で老いさらばえた猫が笠を被って死んでいた。
ネコの踊りはそのまま「佐渡おけさ」といって今に伝わるという。
関連チャンネル
関連項目
親記事
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- 鉄腕アトム
- アラバスター
- ブラック・ジャック
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