当時の主要スタッフが再集結し、多数の新要素を盛り込み、オリジナルのSFC版より実に18年ぶりに我々の前に復活した
『初の完全リメイク作品』である『メタルマックス2:リローデッド』の記事をお求めの方は、左のリンクよりどうぞ。
過去に似たようなのがあったような気がしなくも無いけど、リメイクだったら↑のが初なのだから記憶違いの筈である。
そんな真偽も定かではないタチの悪い悪夢とも知れない情報をフツーに載せておくのもアレなので、下にスクロールさせておく。
中にはそんな酷い夢を見せられた人も居るかもしれないが所詮は夢、そんな事もあったなぁと高らかに笑い飛ばそう。
メタルマックス2壊とは、ナウプロダクション製作のGBA用ソフト「メタルマックス2改」を揶揄するスラングのことである。
類義語に『2悔』『痛壊』等がある。
概要
SFC版「メタルマックス2」に新しい戦車や賞金首等の追加要素が含まれたGBA版リメイクとして、2003年6月20日に発売された。
事前情報では、初代のリメイクであるメタルマックスリターンズも「メタルマックスリターンズ改」としての更なるリメイクが予定されていた。
原作発売より10年、初代から数えれば12年、コアなファンの多いメタルマックスユーザー達は喜びに湧いた事だろう。
しかし、我々の前に姿を現したのはリメイクと呼ぶもおこがましい、改悪以外の何者でもない聳え立つクソの山だった。
喜びの頂から一気に絶望のどん底に突き落とされたファンの心理は想像に難くない。
この一大改悪は今も尚、メタルマックスファン達の間では黒歴史として深い傷跡を残している。
クソをクソ足らしめている要因
- パッケージ絵からして適当にデザインしたとしか思えない戦車と、原作ロゴに『改』をつけただけと言う超適当っぷり。
- セーブデータが二つに減っている(これはGBA容量の都合上仕方ないが、問題なのは後述)
- 無理矢理GBAの画面にあわせたためグラフィックが横につぶれている。(バズーカドーベルがまるでダックスフント)
- 守備力が255に達した後、更に防御力を上げると0になる。
- 埋蔵アイテムの殆どが消失している。(と言うより、埋蔵アイテムがデータとして存在していない)
- 追加要素の一つである戦車の名前も適当(『38式』と『ガントン』)。
- うち一台の38式がハトバでレンタルできるのだが、入手直後のウルフが霞む強さを誇る序盤のバランスブレイカー。
武装は135mmキャノンに16mm機銃。エンジンは強力クーリー。序盤はエンジンに恵まれないウルフを差し置きSPたっぷり確保。
これらの装備はイスラポルト~タイシャー辺りの装備であり、当然スカンクス含めたグラップルタワーまでの賞金首がザコ同然と化す。 - だが、その追加された戦車はどちらもレンタルタンクのみ。無論8年後の初リメイクとは違い、自分で所有出来ない。
- 一部の敵の動作で完全にフリーズする。(公式回答は「素早く敵を倒せばフリーズは回避出来ます」。馬鹿にしているのだろうか?)
- 一部の敵が大幅な弱体化をしている。例としてテッドブロイラーだが、これは白兵戦前提のバランス調整をされたと思えばまだ良い。
問題なのは倒せてはいけない敵を倒す事が出来て、強引にイベントを進められること(例としてデスクルスの監獄キーパー)。 - 追加賞金首の『ホーク』『フクマル』は、行動パターンが既存賞金首の使い回し。しかもセーブ1で倒すとセーブ2で出現しない。
- エンディングで賞金首が表示されない、全滅回数がカウントされていない。余韻に浸るなと?
- BGMがもう劣化とかそういうレベルではない(関連動画参照)。初期の携帯電話の着メロのがまだ聞けるレベル。
音程や音色が滅茶苦茶で、原曲にあった重厚感が見る影も無く、名曲と名高い『お尋ね者との戦い』がノイズ同然。
一説によればネット上にあった素人作成のMIDIを流用したという噂だが、だとしてももっとマシな物も沢山在ったはずである。 - 前述したメタルマックスリターンズ改も、2改がこのザマだった事や権利関係の懸念等で雲散霧消してしまった。
2改とR改を買ってハガキを送ればサントラがプレゼントされると言う企画を売りにしていた為、それ目当てで2改を買ったユーザーの心境たるや如何に…尤も、あの音質でサントラなんぞ出した日にはユーザーの怒りを更に買うだけだっただろうが。 - リメイク発表時にはナウプロ公式サイトにて上記二作に関する掲示板が作られ、ファンによる熱い要望が多数書き込まれるなど大いに盛り上がっていたが、その掲示板は突如何の告知も無しに消滅してしまう。結果発売されたのがこの有様なのだから、恐らくナウプロはファンの旧作に対する熱意を完全に舐めていた&旧作への思い入れが微塵も無かった事が伺える。
- 後年のナウプロ公式サイトを見る限りでは、この2壊を作った事は完全に無かった事にされている模様。
- 後期出荷では、これらのバグを直したバージョンがユーザーに対する公式発表も何も無く、こっそり出された。
- しかし判別方法はカートリッジの刻印で判別するしか無く、買わなければ分からない。それでも一部バグは直っていなかった。
- 掲示板無断閉鎖と言いコレと言い、ユーザーと微塵も接点を持とうとしなかったのは、こんな劣化移植を作った事でユーザーの非難を蒙る事を恐れたからなのか今や確かめる術も無いが、ナウプロの辞書に『ユーザーフレンドリー』と言う単語は存在しなかったのだろうか?
- 数上げればまだまだあるんですが、そろそろ勘弁してください。
…などの様々な問題点を抱えており、その出来は散々な物だった。
一説によると、バグが多いのはメタルマックス2の製品版ではなく、開発段階のROMを元にした所為だとも言われている。
そこからメタルマックス2改が「改めるではなく、壊れている」ということから、関連の動画にこのタグがつけられるようになり、ナウプロもまた、メタルマックス2に登場する敵組織「バイアス・グラップラー」を捩って「ナウップラー」と呼ばれるようになった。
ナウプロは一応メタルマックス2やRの開発にも携わっていた筈なのに、どうしてこうなった。
尚、2010年にバーチャルコンソールで初代メタルマックスとオリジナルのメタルマックス2が配信され、同年にはシリーズのナンバリングタイトルとしては実に17年振りの完全新作となる「メタルマックス3」が発売されたことで、シリーズはまさかの復活を果たす。
翌12月8日にはメタルマックス2が「メタルマックス2:リローデッド」として、当時の主要スタッフと最新のシステムで初リメイクされた。
「携帯機でメタルマックス2が遊べる」と言う原作に対する唯一の強みも消え失せ、2壊の存在意義は完全に消失したと言っていいだろう。
シリーズ終焉を見せ付ける存在である故に憎悪の対象であった2壊だが、そんなこともあったと笑い飛ばせる日はそう遠くはなさそうである。
最後に
未だオリジナル版をプレイしていないユーザーに対して、これだけは言っておきたい。
メタルマックス2は難易度は決して低くなく、システム周りも親切とは言えないゲームだが、DQやFFにも負けない名作である。
SFC版かヴァーチャルコンソール版か、或いはDS版を購入し、是非ともプレイして貰いたい。
そして、メタルマックスシリーズに興味を持って欲しいと切に願うばかりである。
関連動画
何をどうやれば此処まで改悪出来る物なのか、寧ろ知りたいものである。
産廃(買っちゃダメ)
関連コミュニティ
関連作品
関連項目
- メタルマックスシリーズの賞金首一覧
- ナウプロダクション(##この項目は遺伝子の欠片まで焼き尽くされました。がががーっ##)
- 劣化移植
- どうしてこうなった
- なんとかPortable(笑)
- ヴァルケソ
- サンダーフォースⅥ
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