メトロイドフュージョン(METROID FUSION)とは、2002年に任天堂が発売したゲームボーイアドバンス用ゲームソフトである。その後、2011年にニンテンドー3DSのアンバサダー・プログラムとして対象者限定で配信され、2014年よりWiiU向けバーチャルコンソールとして配信中。
ストーリー
サムス・アランによる2度目の潜入によって惑星ゼーベスとスペースパイレーツ、そして最後のメトロイドが宇宙から消え去ってから時が経ち、メトロイド絶滅後の惑星SR388の生態系調査のため、銀河連邦が派遣した調査隊の警護にサムスは同行する。
だがその途中、サムスは謎の生命体「X」に襲われてしまう。その場では異常は見られなかったものの、スターシップでの移動中に突如意識を失い、コントロールを失ったシップは小惑星帯に激突してしまう。脱出ポッドが作動して無事だったものの、サムスの体はパワードスーツはおろか中枢神経までXに侵食され、生存は絶望視されていた。そんな状態のサムスを救ったのはあのベビーメトロイドから作られたワクチンだった。Xにとってメトロイドは天敵だったのだ。
一命を取り留めたのも束の間、SR388の調査で捕獲された生物が運び込まれたBIOLOGIC宇宙生物研究所で、原因不明の爆発事故が起きたとの知らせが入る。胸騒ぎを覚えたサムスは自ら事故の調査を申し出るのだった。
概要
メトロイドフュージョン | |
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | 2Dアクション |
対応機種 | ゲームボーイアドバンス Wii U |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 2003年2月14日 |
価格 | 4,800円(税抜) |
対象年齢 | CERO:A |
ゲームソフトテンプレート |
メトロイドシリーズ4作目。本作の発売によって、長年『スーパーメトロイド』で完結状態だったシリーズが再始動した。発売から19年後に『メトロイド ドレッド』が発表されるまで、シリーズで時系列が最も後の作品だった。
本作は恐怖心を煽るBGMや後述するSA-Xとの追いかけっこなど、シリーズでも特にホラー色が強い。SA-Xがトラウマになった人は少なくないだろう。
本作のサムスであるが、メトロイドワクチンの接種によって体質が劇的に変化している。
第1に、Xに触れても侵食されず、逆にXを吸収して、その生命エネルギーを自分の物とすることができる。具体的には、敵を倒しXの擬態が解けた所を吸収することで、体力やミサイルを回復するようになっている。
第2に、低温に弱くなる。よって「アイスビーム」は使用不可となり、バリアスーツ無しでは低温地帯にいるだけでダメージを受ける。これらはいずれも、ワクチンの元となったメトロイドの性質である。
また、X除去の手術によってパワードスーツが殆ど切除されてしまい、サムスはその能力の殆どを失っている。切除後のスーツは機械的なデザインからスリムで有機的なデザインへ変化しており、「フュージョンスーツ」と呼ばれる。このスーツは、特殊能力をコピーしているXを倒して吸収していくことでパワーアップしていき、最終的に機能的には従来の物と遜色なくなるが、一貫して耐久力は低いままである(終盤では一撃で100以上のダメージを受けることもザラ。ただしその分、エネルギータンクの数はシリーズでも屈指である)。その代わり、機動性が高い。
本作の舞台は研究所でありながら、従来の惑星同様、行動できる範囲はかなり広い。だが、所々でモノローグによってサムスの心情や物語の進行が説明され、更に指揮官からの指示などもあるため、プレイヤーが迷子になりにくい。
また、シリーズでは初めて、テキストを低年齢層のプレイヤー向けの分かりやすい表現にした「コドモ向け」モードが搭載されている(同モード限定で難易度「やさしい」も選択可能)。これらの理由から、メトロイド入門にはお勧めのゲームとなっている。
シリーズお馴染みとなる「サムスがスーツを脱ぐ」ご褒美は更にパワーアップし、エンディングではモードや難易度、クリアタイム、アイテム取得率などに応じたイラストが表示される。イラストは複数用意されており、一度見た物はギャラリーモードでいつでも閲覧可能。
また、「アイテム最低取得クリア」がやりこみ要素として公式化した。本作においては取得率1%となり、アイテムは取得必須な物を除けば、回避不可能な場所にあるミサイルタンク1個のみ、という厳しい道のりとなる。ハードモード+アイテム1%クリアともなると、熟練のプレイヤーでも難しい。一応、理論上はアイテム0%クリアも可能ではあるが、それができるのはTASさんくらいであろう。
ほぼ同時期に発売された「メトロイドプライム」とGBAケーブルを使って連動するとメトロイドプライムで本作の設定資料が閲覧できる、ディスクシステム版の「メトロイド(海外版)」が遊べるようになるなどの特典がある。
バイオロジック宇宙生物研究所
本作の舞台となるバイオロジック宇宙生物研究所(以下BSLと表記)は、メインデッキと6つのセクターからなる巨大な施設だが、現在は様々な生物が擬態したXが至る所で蠢く、さながらバイオハザードのような状態となっている。
施設の最下部には惑星一つを消し去るほどの自爆装置が搭載されている。
登場キャラクター
ボスキャラクター
前述の通り、本作の敵はほぼ全てXの擬態である。ボスクラスの敵はサムスの何らかの能力を宿しており、その能力を意識した攻撃を行ってくるものが殆ど(マルカラならモーフボール、といった具合)。ボス撃破後は基本的にコアXとの連戦になり、それを撃破・吸収することで能力が覚醒する。コア-Xにはミサイルしか効かないが、万が一ミサイルが尽きてもビームを当てると回復用のXを放出するため詰むことはない。
関連動画
関連リンク
関連項目
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