メリケンサックとは、拳につける武器のことである。
なお『メリケンサック』という呼称自体は日本で使用されるもので、海外では『ナックルダスター』や『ブラスナックル』という呼称のほうがメジャーである(一応、American Sackという言葉がないわけではない)。
概要
メリケンサックは人差し指~小指までの4つの輪が連なる部分と、掌底に当たる部分で構成される近接武器であり、パンチの威力を上げるのに使う。掌底に当たる部分は手に当たる衝撃を分散させ、使用者の手への負担を下げるためにあるが、この部分があると隠し持ちにくいため、アメリカのギャングが使うのはたいてい掌底に当たる部分はオミットされた粗悪品である。
メリケンサックというものの、「パンチする拳を防護する」「パンチの威力を上げる」という発想は世界的に見ても普遍的なものであり、日本でも鉄貫、鉄甲、古代ギリシャではヒマンテスやカエストス、インドではバグナク、ヴァジュラ・ムシュティなんかが存在する。近現代でもアパッチリボルバーやトレンチナイフといった他の武器にナックルダスター部をつけた武器は存在している。
なお世界的には所持するだけで違法の国が多いが、日本では所持それのみで違法とはならない。ただし持ち歩くと凶器携帯などで軽犯罪法・迷惑防止条例に引っかかるため注意。
余談
- 『リングにかけろ』に登場する類似武器より『カイザーナックル』と呼ばれることもある。
- ポケットモンスターのファンの間では、突飛な考察のことを『メリケンサック』と呼ぶことがある。これは最初のパートナーポケモン(御三家ポケモン)のモチーフにまつわるとある説から来ている。詳細はメリケンサック説(ポケモン)を参照。
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関連項目
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