メルエムとは、漫画「HUNTER×HUNTER」の登場人物である。キメラアントの王。
概要
生き物を食べるとキメラのように腹の中で合成して新しい生き物を産むキメラアントという生き物の巨大化した女王から唯一胎生出産によって産み落とされた蟻の王。
HUNTERxHUNTERにおけるいわゆるキメラアント編のボスポジション。カラーリングとかいろいろセルみたいな人。三人の強力な王直属護衛軍を率い、東ゴルトー共和国という北朝鮮のような国に新たな王国を作ろうとした。
誕生後まもなく自分の親(女王)を捨て巣立っており、周りの者は王と呼ぶため自分の名前を知らなかった。しかしネテロ会長との戦闘中のやり取りで、勝利すれば女王が遺言につけた名前を教えてもらえることになり、その結果メルエムという名前を知った。
産まれた当初は自分の命令より女王の容態を気遣ったペギーを殺害したり、レアモノ(念能力者)の見極め方を教えようとしたネフェルピトー(ピトー)すら殺すつもりで殴りとばしたりと暴君そのものであった。自らが王であるという絶対の自負からかそれを貶める言動・行為は一切認めず排除にかかり、ピトーのように相手が生きていた時のみ制裁理由を説明した。その反面、非常にプライドが高くコムギに賭けを提案したときも負けたら自ら命を絶つというコムギの覚悟を知り、コムギが勝った時に自分の命を要求することを想定しなかった自分を恥じて自らの腕を引きちぎった。人間に対しては最初は家畜以上の感情を覚えることはなかったが、軍儀(チェスや将棋のようなボードゲーム)王者である盲目の少女コムギとの交流を通じてその考えを改め精神的にも王として成長していく。
能力
キメラアントを含むほかの念能力者を捕食することによって、その者が持っていた能力とオーラを自分のものにする能力。喰った相手の念能力は、元の持ち主よりも昇華した状態で使用出来る、まさに「喰えば喰うほど」際限なく強くなっていく能力と言える。
ハンター協会会長ネテロとの戦いで瀕死となったがモントゥトゥユピー(ユピー)とシャウアプフ(プフ)の献身によりオーラを食う能力で回復。
誕生直後から肉体、頭脳ともにこれまでの登場人物を遥かに凌駕し、更に成長スピードもずば抜けている。ネテロを相手にしても殺さない程度に手加減(曰く、飛車角落ち)しつつ勝負の内容では圧倒した。瀕死から復活を遂げた後はプフ、ユピーの能力を吸収、昇華し更に圧倒的な強さを身に付けた。山を軽く吹き飛ばす念弾、超広範囲に閃光のように広がる「円」、「円」範囲内にいる者の感情を読み取り、「円」で拡散した「念」の光子が付着した相手をサーチ出来る等々、ただでさえ最強だったのが更にダントツで最強になってしまった。
関連項目
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